九条です。FIRE後の自由な生活をベースに、投資・税制・制度・クリプト・法人運営を考えるブログです。 利回りや還元率の表面ではなく、税引き後の手取り、制度の前提、リスクと不確実性を見ながら、自由を増やす方法を書いています。

資産運用の考え方

インデックスを勧めていても、自分では個別株を買う投資専門家たち

日本の投信のトップを独走する「オルカン」ことeMAXIS Slimオールカントリー・インデックス。これほどまでにインデックス投資が市民権を得るなんて、10年前は想像もできませんでした。その背景には、インフルエンサーやFP、そして金融機関の中の人も「オルカ…

株価急落を乗り越える、長期投資の3つの考え方

今回の株価急落を前に、「早く逃げろ!」と言っている人と「慌てず持ち続ければいい」と言う人に分かれると思います。前者はタイミング投資家であり短期投資家、後者はインデックス投資家であり長期投資家である可能性が高そうです。どちらが正しいかという…

調整相場の中、ストーリーで投資を考える

このところ、株式市場が冴えませんが、心が揺れているでしょうか? 2023年から絶好調が続いてきた相場ですが、ちょっと調整が入っている感じです。下落に不安になって売りたくなったり、割安だと考えて買いたくなったり、いろいろな考えがよぎるものです。 …

「音楽の鳴っている間は踊り続けなければならない」

投資においてはいろいろな名言がありますが、ぼくがけっこう好きなのが「音楽の鳴っている間は踊り続けなければならない」という言葉です。金融危機直前のタイミングで、CitigroupのCEOが発したこの言葉、のちにかなり批判も受けたのですが、いろいろな意味…

「途中のリスク」と「最後のリスク」を分けて考える 書評『資産形成の本音の話』

『投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える資産形成の本音の話 』を読みました。この本、書店で見かけてちょっと気になっていたのですが、その後著者の今福さんから献本いただき、さらに今福さんにお会いする機会もいただいて、金融業界の中の人が書い…

1%投資のススメ 話題の投資先をちょこっと組み入れる

いまになってもNVIDIAの株価がジワリジワリ上昇しており、時価総額が世界2位のApple2.9兆ドルにほぼ迫ってきました。この5年のNVIDAのパフォーマンスはなんと3100%。実に31倍になったわけですが、どうしたらこういった銘柄に投資できるのでしょうか。 ぼく…

投資ポートフォリオは株式100%でいいのか?

投資ポートフォリオをどうするか考える上で、最も大きな問題は「株式100%とするかどうか」ではないでしょうか。これさえ解決すれば「S&P500かオルカンか」とかは些細な問題です。一緒に考えてみましょう。 分散の威力 株式以外を入れなくていいのか? その…

投資情報はプロよりYouTuber それでいいじゃない

「投資情報はYouTubeから得る」。そんな調査結果が日経に掲載されていました。特に若年層にその傾向が強く、20代では49%がYouTubeです。変なYouTuberに惑わされるな! 新聞から情報を得よう! プロから学ぼう! という声もけっこうありますが、ぼくは逆じゃ…

あなたは資産減少の夢を見るか?

このところ、株価が不調です。ジリジリと下げています。上げ相場は誰にでも楽しいものですが、急落でもなく下がる相場というのはけっこうしんどいもの。xなどでは「こんなの調整でさえない」という声も聞かれますが、皆さまはどう感じているでしょうか。 株…

今の米国株は割高なのか? 割高/割安という概念が意味すること

「今の米国株は割高なので、投資する気にならない」。Xなどでも、こんな言葉を聞くようになりました。インデックス投資家流に返答するなら、「割高か割安かなんて誰にもわからないんだから、淡々と積み立てるし、バイ&ホールド」ということになります。でも…

中期バケツに何を入れるか? 太陽光・債券・金地金・ドルMMFなど

FIRE後、資産を短期/中期/長期の3つのバケツに分けて管理する「バケツ戦略」を採っています。これは、長期で資産を増やしつつも、市況が悪化したときは短期+中期バケツの資産で10年くらいは暮らせるようにしておけば、そのうち市況も戻るでしょう、という…

レバレッジETFは減価する? ならインバースをショートすればいいじゃない

よく「レバレッジETFは減価する」と言われます。確かにこれは事実で、日次でリバランスしてレバ倍率を調整している以上、レンジ相場では減価してしまうのです(なぜそうなるかの理屈はこちらに書きました)。 でも思いませんか? もし本当に「減価」するのな…

経済成長しなくても株価が上昇する理由 リスクプレミアムの謎

定期的に「なぜ株式投資のリターンは高いと言えるのか?」とか「株価指数が上がり続けるという根拠は?」という話が出てきます。そして、その答えとしてよく出てくるのが「世界経済は成長し続けるから」だというものです。 でも、論理的に考えると実は「世界…

「そろそろ暴落来い」という投資初心者に向けた言葉に思うこと

「最近投資始めた人が調子に乗っているので、そろそろ暴落来てほしい」という発言がTwitterで話題になっていました。いやー、なんで初心者に向けてこういう言い方するかな……というのはありますが、今回のブログはちょっと別の話。 いま株価は絶好調で激上が…

投資で最も重要なのは「信じて持ち続ける」こと

過去20年超の投資経験を通じて、ぼくが学んだ投資で最も重要なことは「信じて持ち続ける」ことです。何を信じるかというと、投資先です。「これぞ!」と思って購入したら、よほどのことがない限り、その将来を信じて持ち続ける。これがぼくにとって、最も重…

住宅ローン組んで投資するのと、信用取引の本質的な違い

投資家界隈でよく言われるのが、「家を買うなら住宅ローンにして手元の現金は株式で運用するべし」という話です。住宅ローン金利が1%で、株式運用の期待利回りが6%なら差分の5%分得をするという、まぁそういうロジックです。 ただこれを言うなら、多くの…

高配当vs取り崩し 取り崩しはこんなに金額が有利だった

よく話題になるものの一つに、「高配当株と無配当株の取り崩しはどちらが有利か?」というものがあります。よくある議論は、「高配当は自動的に現金が入ってくるから、気が楽」というのに対して、「無分配投信は自動取り崩し機能もあるから同じ」というもの…

追悼:山崎元さん 人生を変えた5本の記事

山崎元さんが年初早々に死去されました。ぼくの投資についての考え方を形作った人は3人います。『ウォール街のランダム・ウォーカー』を書いたバートン・マルキール氏、元「海外投資を楽しむ会」の橘玲氏、そして山崎元氏です。 がんを患ってからも積極的な…

資産1億作るには、高収入か特殊な運用方法が必要なのか?

FIREとか富裕層の目安としてよく資産「1億円」といわれます。個人投資家の目標としても資産1億円は、そんなに簡単ではないけれど頑張れば手が届きそうと感じる意味で、とてもキリのいい数字。 ただし、では「1億円作るには?」と考えると、いろいろな人がい…

期待平均リターンが6%でも、資産は毎年6%ずつ増えないのはなぜか 算術平均と幾何平均のトリック

株式は長期的に平均6%程度のリターンをもたらすと言われています。ただしこれは、毎年6%ずつ資産が増加することを意味しません。「当たり前だよ。+20%とか▲15%とかの年もあって、平均すると6%なんだよ」。よく知っている人はそういうかもしれません。…

いま27歳だったら、どうやって1億円の資産を作るか(後編)

前回、27歳から1億円の資産を目指すとき、次の3つの条件を満たせばおそらく可能だというところまで分析しました。 5000万円を積み立てること 幾何平均6.3%で運用すること 合計期間は20年 この中で最も難しいのが「5000万円の積み立て」です。そして積立額を…

いま27歳だったら、どうやって1億円の資産を作るか(前編)

Burry Market Researchに「いま27歳で1億円を作るなら?」という記事が載っています。27歳に戻ってゼロから資産1億円を目指すとして、どのように目指すのか? という内容です。 burry.co.jp note.com これに乗っかって、ぼくも「いま27歳で1億円を作るなら?…

なぜリスク資産比率が投資パフォーマンスを決めるのか

投資では「どんな銘柄を買うか」といった話題が常に人気ですが、実はそれよりももっともっとパフォーマンスに大きな影響を及ぼすものがあります。それはリスク資産の比率、つまり総資産のうち、どれだけを株式などのリスク資産に充てているかです。 資産の半…

なぜオルカンだけでなく複数のインデックスファンドを保有しているのか?

ぼくのポートフォリオには実に12本ものインデックスファンドが含まれています。え? なんで? これは深い理由があって複数のインデックスファンドに投資しているというよりも、歴史的経緯が大きくて複数本を保有することになりました。 株式/債券のETF/投…

なぜ現金で買えるのにローンを組むのか?

全額支払える現金があるのに、敢えてローンで買うという人がいます。自動車、不動産、etc、etc. これはいったい何故なのでしょうか? 300万円のクルマ、買うなら現金一括かローンか ローン金利<運用利回り キャッシュ・イズ・キング ただし株式リターンで評…

投資の勉強はどこまで必要なのか?

先日、あるインフルエンサーが「NISA口座の落とし穴」というテーマで語っていました。いわく「NISAは損失繰越ができないから、利益を得たときしかメリットがない。なのでNISAで投資するなら、しっかり投資の勉強をすることが重要」だといいます。 ファクトと…

eMAXIS Slimオルカン、信託報酬を半減0.05765%に VTを抜き全世界でも最安?

全世界の株式に投資するeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、通称オルカンが信託報酬の大幅値下げを発表しました。これまでの0.1133%から一気に0.05765%へと、ほぼ半減です。 業界歳低コストの座を維持したオルカン 恐ろしいほどの低コスト 全世…

株式の単純リターン、トータルリターン、インフレ調整リターンの違い

よく「超長期の株式リターンは6%くらい」なんて言われます。でもこの6%っていったい何が6%なのでしょうか。今回は、単純リターンとトータルリターン、インフレ調整リターンについて考えてみます。 5%超の株式リターンが出るのはある意味当然 指数リター…

FIRE後のベスト取崩し方法「バケツ戦略」とは何か?

FIRE後は、これまでの資産形成とはうってかわって資産を取り崩すステージに入ります。資産形成では、長期運用が前提となるため「全世界株式100%長期投資」で問題ありません。ところが取崩しの場合、同じ手法では問題が生じます。市況が好調なときも不調なと…

50周年『ウォール街のランダム・ウォーカー』第13版 インデックス投資はマルクス主義より悪い?

『ウォール街のランダム・ウォーカー<第13版>』が登場しました。12版との差異はいくつかありますが、「50周年記念版(第13版)まえがき」はその一つ。50年経って、インデックス投資が世に受けいられたこと、そしてその正しさは実際のリターンとして現れた…