前回に続き、銀オプションプット売りの状況を見ていきましょう。
まず損益合計ですが、前回の -73.8ドルから-46.8ドルまで改善しました。つまり、現在売ったプットを買い戻してポジションをクローズするためのコストが低下しました。買い戻すために必要なプレミアムは、149.6ドルから122.6ドルへと27ドル安くなったということです。
グリークを見てみると、デルタが381から303にさらに減少しました。これは銀価格が16.35から16.40へと上昇したことが影響しています。
一方で、ボラティリティは14.8%から15.16%へとわずかに上昇。ボラティリティの上昇はプレミアムを上昇させますので両者が相殺されてプレミアムが減少したと考えられます。ボラタリティがどのくらいプレミアムに影響するかはベガの値を見ます。ベガは(絶対値で見ると)ATMで最大で、OTMやITMになるに従って減少します。今回銀価格が上昇したことでOTMとなり、ベガが減少(16→12)したことでボラタリティの影響が少なくなりました。
またセータ分の10ドルだけ、プレミアムが減少しました。このままいけば、ほぼ毎日10ドルずつプレミアムは安くなり、含み益が10ドルずつ改善していくことになります。
最後に5分足のチャートです。4月2日に入ってさらに銀価格が上昇し、16.4の価格をつけました。緑と赤の線は、2σのところに引かれたボリンジャーバンドになります。
また明日、ポジションの状況を見ていきます。
↓翌日の銀オプションプット売の状況はこちら