ドラッカーの言葉に「測定できないものは管理できない」というのがあります。*1
家計を改善したい、節約したいと思ったら、まずすべきことは家計簿をつけることです。幸い、ITの進歩で家計簿付けは大変容易になりました。僕が使っているのは「マネーフォワード」です。
クレカや銀行口座と自動連携
マネーフォワード(や最近の家計簿サービス)の最大の特徴は、クレジットカードや銀行口座とオンラインで連携していることです。家計簿の最大の面倒くささはお金を使ったら自分でそれを入力しなくてはいけないことでした。自動連携の仕組みはそれを解決してくれます。
クレジットカードや電子マネーでものを買ったとします。マネーフォワードがその利用履歴をクレジットカード会社のサイトから確認し、「支出」として日付と金額を記載してくれるのです。さらに、支払先情報などから、支払い費目の仕分けも自動でやってくれます。
費目は多岐にわたっており、たまにおかしいものも出てきますが、概ね、これなら任せられると思えるくらいには上手にやってくれます。銀行の自動引き落としにも対応しています。電子マネーの利用やポイントの利用もOKです。
総支出のうち、住宅費が20%です。自動車が35%と大きいですが、こちらはこの月車検があったためで、普段からここまで大きいわけではありません。習い事の年度初め年会費があり、大きめな歯医者の支出もありました。そんなわけで、この3月は突発的な支出が全体の47%に達しました。固定的な支出の比率はそこまで高くありませんが、車検などは定期的にやってくるので固定費といえるかもしれません。
こうして家計簿を継続してつけることで、自分が生きていくのにどのくらいのお金が必要か把握できるわけです。
ちなみに、家計口座と投資口座は分けて管理しています。マネーフォワードを使っているのは家計口座。家計口座はフロー(P/L)を管理し、投資口座は累計額(B/S)を管理しているイメージです。家計口座の収支をプラスに保つことで、確実に貯蓄できるようにし、投資口座と分離することで純粋な投資の損益を見ることができるようになります。
投資口座も同様のアプリがあれば、ありがたいのですが、マネーフォワードでは機能不足です。ぼくが使っている証券会社でも対応していないところがあります。投資口座でいえば、総資産、年間/月間の損益、騰落率が商品ごとにでるといいですね。さらに証拠金取引に対応して、エクスポージャー(市場の価格変動リスクにさらされている金額)もほしいところです。各資産ごとのボラティリティと相関係数、そしてそれを加味したポートフォリオ全体のボラティリティも出てくると、投資口座管理アプリとして最高です。
- 作者: P.F.ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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*1:ドラッカーはそんなことを言っていないとか原典不明とかありますが、こんな記載もあり、まぁドラッカーの発言ということでもいいのかと