FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

体調を壊して感じる自由と安定

先日、久々に体調を大きく壊して寝込みました。こんなときは、布団の中で「サラリーマンで良かった」という思いと、「サラリーマンは嫌だな」という相反する思いが湧いてきます。

 

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サラリーマンの最大のメリットは、身体を壊して休もうとも給料が保証されていることでしょう。有給という制度は、企業側からするとあってもなくても総人件費は変わらないので、時間単価のアップとみなせます。そう考えると、「休んでも給料が保証されている」というより、アウトプットが変化しても給料には、一部だけ/遅延して反映されるのがサラリーマンともいえます。

 

いくら休んでも給料が保証されているのなら、それこそサラリーマンは天国なわけですが、ある程度責任ある立場にいる人は理由があっても休み続けられません。オーナー社長とかでもない限り、「職責を果たせない」ということで降格となったり、配置転換となるでしょう。

 

こうなると給料は下がるわけで、結局保証される給料は、その会社での下限値となります。病気で会社に出てこないのにバリバリ働いている人と同じ給料では、周りの人も納得しないからです。この点でいうと、「優秀ならば高給がもらえる」企業よりも、「最低でもそこそこもらえる」企業のほうがサラリーマンのメリットを活かせるともいえます。

 

いわゆる大企業ならば、病気であっても同年代の最低ランクの給与を出すでしょうし、その金額はけっこう高いことが想像できます。また、社員が多ければ、何人かがこういう状態でもカバーできてしまうというか、誤差の範囲だったりもするわけです。こう考えると公務員はやっぱり安定度は最高ですね。

 

サラリーマンは嫌だなと思うのは、事業の進捗などを全く気にしないでいられるのなら気楽なのですが、結局成果が重要なので、無理をしてしまうというところです。それならば、フリーランスでも同じじゃないかと。

 

また、査定に「勤怠状況」という項目があるように、成果と関係なく出社しているかどうかが評価されるというのもサラリーマンの嫌なところです。成果でドライに評価してくれるならいいのですが、組織で働くというのは意外とそうはならないものです。

 

毎朝しっかり出社する部下を評価する上司はけっこう多いものですし、朝7時に誰よりも早く出社することを賞賛する風土だってまだまだあります。自分が上位管理職だったとしても、部下も上司の勤怠を見ています。「朝なかなか来ない上司」「さっさと帰る上司」。成果ではなく、こうした点で相手を見る人間はたいへん多いわけです。

 

「上司が残っていると部下は帰りにくい」。これは長時間労働を是とする上司には理解しがたい言葉だと思います。それどころか、心のどこかで「俺より早く帰るなんて仕事をしているのか」とか「予算に達していないのに帰るとかどういうことだ」と思っていたりするわけです。

 

成果だけでなくプロセスや努力を見る、というと優しく評価しているように聞こえますが、実態はこんなものかと。