投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

米国債投資を検討する

『証券会社が売りたがらない米国債を買え!』を読んで、改めて米国債投資に興味がわきました。株式を中心に、年率10%以上のリターンを享受してきましたが、今後セミリタイアに向かうにあたっては、もう少しリスクを抑えて安定したリターンを求めたいと思っているからです。

 

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利回りは1.89〜3.09%

現在の年限別(2018/05/08)の国債利回りは、次のとおりです。30年債で利回りが3.09%となっています。 

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ブルームバーグ より

 

この3.09%の利回りがどうかというと、次の利回りの推移をみてください。過去5年では、2%から4%の間で推移している状況です。教科書的には、米国でさらに利上げがあれば既に発行されている国債価格は下落し、つまり利回りが上昇します。逆に、経済失速により利下げトレンドに変わると、国債価格は上昇し利回りが下降します。

 

このタイミングで米国債を購入すると、下記のようなシナリオになります。

  • さらなる利上げ 国債価格下落傾向によるキャピタルロス。ただし途中売却時のみ。利回りは購入時のまま。
  • 利下げへ 国債価格上昇によるキャピタルゲイン。ただし途中売却のみ。利回りは購入時のみ

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ブルームバーグ より

 途中売却するかどうか

債券はフィクストインカムといいますが、実は途中売却すると大きく値段が変わります。何度か、金利上昇=債券価格下落 と書きましたが、これは途中売却や新規購入時に当てはまる仕組みです。そのため、長期の米国債も金利が上がると価格が下がり、金利が下がると価格が上がります。

 

しかもこの金利に応じた価格変動は、残存期間が長いほど大きくなります。平均残存期間を業界用語でデュレーションといいます。このデュレーションが7年ならば、金利が1%上がると価格はおよそ7%下落します。

 

逆にいうと、満期まで持ちきれば価格は確定しているわけです。30年国債など長いものを買う場合は、持ちきるかどうかというのが1つの選択肢になります。

 

 ポートフォリオに債券を入れる、というとき、債券ETFも候補に上がりますが、これはまさにこの金利変動にともなう価格変動リスクを負います。下記のグラフは、iシェアーズの20年超米国債 ETFの価格変動を表したものです。株式並みに上下変動があるのがわかります。

 

こちらの実行デュレーションは17.4年。金利が1%変わると価格が実に17.4%程度変化するというわけです。

 

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どこで米国債を購入するのか?

米国債については、ネット証券よりも昔からの証券会社のほうが豊富に取り扱っているとうのが定説です。そのため、今回SMBC日興証券に口座を開設しました。ざっと見て、実に28本もの米国債(既発債)が販売されています。

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いくつか調べたところ、米国債の売買や保有には手数料はかからず、自由に売買できるようです。ただし、購入時の価格と売却時の価格には1.5%程度の価格差があるということでした(楽天証券より)。

 

しかしちょっと気になったのは、為替手数料です。米国債は当然ドル建てなので、購入時にドルを買わなくてなりません。FXなどと同じく、ドル円レートのスプレットが実質コストとなります。

 

SMBC日興証券の場合、ドル円のスプレッドは30から50銭。往復で0.3〜0.4%のコストがかかる計算です。しかも為替スプレッドは費用として税控除もできません。往復で0.3%程度でしたら投資信託の信託報酬などと比べても大きくはないのですが、利回りが3%程度なことを考えると、10%が実質コストとして失われることになります。

 

ドル入金して米国債を買う 

 

では既に持っているドルでそのまま米国債は買えないでしょうか? SMBC日興証券の場合、米ドルなら1万通貨以上の入金は手数料をSMBC日興証券が負担してくれるようです(SMBC日興証券)。また、楽天証券からのドル出金は、手数料25ドルですが、SMBC信託銀行(プレスティア)への出金については1000円のキャッシュバックがあるようです(楽天証券)。

 

少し手間ですが、楽天証券のドルをSMBC信託銀行(プレスティア)を介してSMBC日興証券に送金すれば、ドルをうまく活用できそうです。ついでに、SMBC信託銀行に残っているドル預金を活用することもできます。

 

利付債かストリップス債か

 

ストリップス債というのは、毎回の利払いを取り外して元本部分だけにした債券です。利息の支払いがないぶん、そもそもの価格が低くなっています。満期まで持っていれば満額返ってくるため利回りは変わりません。利払い(クーポン)がないため、ゼロクーポン債の一種でもあります。

 

投資家にとっての大きな違いは、年2回の利払いがないことだけでなく、税金の扱いにあります。利払いには源泉分離課税として20%の税金が源泉徴収されますが、ストリップス債の場合、この毎回の税金がありません。そのため、内部的には課税の繰り延べと同じ効果があります。 

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毎年利息がもらえたほうがいいのか、税金を繰り延べることで複利効果を最大限に活かせるほうがいいのか、そのあたりが利付債にするのかゼロクーポン債にするのかの判断基準になります。

 

↓米国債にするかドル定期にするかFXにするか債権ETFにするか迷ったので、それぞれのメリット・デメリットを税金含めて考察してみました。

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