太陽光や不動産投資の受け皿、そして将来のことを考えたハコとして、法人設立を進めています。その際に悩んだこと、調べたことをまとめておきます。 法人を作ると、ハンコ(印鑑)が必要になります。今回は「3点セット」などと呼ばれるこのハンコについて。
一般に、法人印3点セットといった場合、実印、銀行印、認め印(角印)を指します。
実印(丸印)は必須
まず絶対に必要なのが、法人の実印です。これは法務局に法人登記する際に必要なもので、必須のハンコとなります。サイズも指定があって、一辺が10ミリ〜30ミリの正方形に納まるもの、なのだそうです。サイズさえ合っていれば必ずしも丸型である必要はないようです。一般的には18ミリ〜21ミリの丸印を用意することが多いようです。
陰影は、二重の円になっていることが多く、円の中の文字が中文(ちゅうぶん)と呼び、円の外の文字を迴文(かいぶん)と呼びます。中文には役職名を彫ることが一般的です。株式会社なら「代表取締役」、合同会社なら「代表之印」や「代表者印」という感じです。個人名を入れてもいいようです。廻文には法人名を入れます。が、法人名を入れなくてはいけないという決まりもないようです。調べた限り、英字でもカタカナ読みでも構わないようです。
要は、サイズ制限以外では、他とかぶらなければどのようなものでも法的にはOKのようです。
銀行印
銀行印も法人口座を開く際に必須となります。が、こちらも銀行にさえ受け入れてもらえれば特に制約はないようです。調べると、法人実印と併用している場合や、個人の銀行印と同じものを使っているという場合もあるようです。
形は丸印が一般的で、サイズは実印よりも一回り小さい16.5ミリ~21.0ミリが多いようです。
ネットで調べると、実印と銀行印を兼用することは危険なので分けるべきということがいろいろなところに書いてあります。確かに、一つにすると紛失時の対処が大事になるので、分けておいたほうがいいようにも思います。ただ逆に管理が煩雑になるような気もします。実印と銀行印の使い分けについて詳しく記載しているのは、当然ながらハンコ屋さんのサイトで、ハンコ屋からしたら2本注文してくれたほうがいいので、「分けましょう」となるのもわかります。
認め印(角印)
3点セット3つ目の認め印は、法人の場合角印と呼ばれるものです。請求書や発注書、領収書などに押すときに使います。サイズは実印や銀行印に比べて大きいものが普通のようです。
従業員がたくさんいるような会社の場合、実印を社員に扱わせるわけにはいかないので角印を部署の代表者に渡して使わせると思います。が、社員一人の資産管理法人で角印が必須かというと微妙にも思います。ただ、領収書などに毎回実印を押すのもどうかと思うので、角印はあると便利そうです。
法的効力は?
法人にはいろんなハンコがありますが、実は法的効力には違いはありません。というより、双方の合意さえあれば契約が成立するというのが現在の法律です。ただし、合意の証跡としてハンコを使うことが多いので、何らか押せるようにハンコを用意しておくべきでしょう。
また、ハンコに法人名が入っていなくても法的効力に問題はないようですが、相手先が不安を抱いたりすることを考えると、しっかり法人名が入ったハンコを用意しておくべきだと感じます。
ハンコの素材は?
今回ハンコの販売サイトを見ると、さまざまな種類があるのが分かります。柘植のような木製のものから、黒牛といった角系、そしてチタンのような金属系があるようです。傾向として木製が一番安く、チタンが一番高いようです。
欠けたりすると印鑑として使えないため、最重要なのは耐久性だとされています。ネット価格だと、木製だと数千円、角系だと1万円前後、チタンだと1万数千円といったところ。3点セットで、最安で4000円くらい、一般的なもので1万円弱、高いものは数万という感じでした。
僕の資産管理法人のセレクト
ぼくの場合、まず実印と銀行印は同一にしようと思います。経理担当に銀行印を預ける必要もありませんし、複数の印鑑を管理することのほうがリスクが高いように感じるからです。
中文には「代表者印」、廻文には社名をカタカナで入れたいと思います。サイズは18ミリかな。せっかくの初法人なので、所有感もあるチタンを……と一瞬思いましたが、実印+角印で6万円コースです。さすがにこれはないですね。
角印は今後、領収書などへの押印頻度を見て、改めて作成を検討することにしようと思います。実印+角印というセットも多いようで、一般に2点セットなどというようです。
結論として、銀行印を兼ねた実印を作るということにしました。素材も角系となりそうです。いくつかのサイトを見て、注文したいと思います。