Teslaが決算発表を目前に控えて、model3の生産目標だった週5000台をクリアしたと発表しています。野外特設工場も稼働させ、5031台を生産したということです。
7000 cars, 7 days
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年7月1日
♥️ Tesla Team ♥️
いゃあ、イーロン・マスク、しびれますね。model Sやmodel X を含めて週7000台というTweetですから、事業としての成否にいかにmodel 3が重要かがよく分かります。
イーロン・マスクのマネジメント方針は、過大で迅速な目標を立てて従業員を追い込む。結果、ほとんどの目標は達成できず、実現は計画よりも遅れるが、それでも世間のスピードからするとものすごく早い、というものです。これまでTeslaが発表した目標をクリアしたことはほとんどなく、それを市場も織り込み済みというのが面白いところです。
実際、5000台突破が正式に発表されると株価は2.3%安で終わりました。まさに、噂で買って現実で売る株になっています。
製品やサービスを売ることが最も難しい現代において、売ることはできているが生産がネック、というmodel 3は本当に稀有なプロダクトです。注文ベースでいうと予約数は45万台を超えており、BMWの3シリーズやaudi A4シリーズなど中型高級セダンの中でのmodel 3のシェアはすでにトップとなっています。
Model 3 is now the best-selling mid-sized premium sedan in the USA pic.twitter.com/xI7LsgRI6D
— Tesla (@Tesla) 2018年6月5日
しかもTeslaの粗利益率は現時点で19%。将来的には25%を目指すとしています。トヨタの自動車部門の粗利益率が17%程度であることを考えると、利益率の高い高級車が中心とはいえ、悪くない数字です。
Teslaは赤字で、四半期ごとのフリーキャッシュフローは10億5000万ドルのマイナス(1−3月実績)。手持ち現金は3月末時点で26億7000万ドルなので、このままいくと年内にキャッシュが底をつきます。ただし、model 3の生産が順調にいけば、7−12月期にフリーキャッシュフローが黒字に転じると発表しており、いまが正念場です。
インデックス投資、インカムゲインメインを志向しているぼくですが、仮想通貨と並んで一部ハイテク株は積極的にリスクを取りにいっています。中でもTeslaは稀に見る未来を作る企業の1つとして、保有を継続しています。