前回、IPO投資ってけっこう美味しいよね、という話を書きました。今回は実際にいくつかのIPOに申し込みをしてみました。
申し込み、といっても、実際はブックビルディング(BB)への応募です。検索すると、ブックビルディングとは、IPOの際の株売出しや募集の際の価格決めのための需要予測とされています。投資家が、自分が適切だと思う価格を添えてBBに応募することで、実際の売り出し価格を決めるそうです。
実際には、BBに応募した人にIPO株が売り出されます。通常は、BB応募数のほうが売り出し株式数より多いので、抽選になるという流れになります。なので、BB応募の際には価格入力が可能なのですが、多くは「成り行き」で応募することになります。実質的に抽選への応募という感じですね。
今回は、SBI証券、マネックス証券で、BB期間中のIPO銘柄に応募をしました。初めてなので、どこまで当たるかは全くわかりません。SBI証券は、資金量に応じて抽選結果が変わるという話を聞いたので、必要量以上に入金してみました。
とりあえずBB申し込みしてみたのは下記の銘柄です。
- SBIインシュアランスグループ
- フロンティア・マネジメント(2証券会社)
- アズーム(2証券会社)
- イーエムネットジャパン(2証券会社)
- アイリックコーポレーション
- ブロードバンドセキュリティ(3証券会社)
ちょっとおもしろかったのは、ある証券会社でもBB応募をしようと思って入金したところ、担当者から電話がかかってきたことです。ちょうどいいので、「IPOって取り扱っていますよね?」と話してみました。
すると、ネットでの応募は完全抽選で100株までだが、担当者経由だと証券会社裁量で割り当てているというお話です。さらに、「1000株くらいが上限だと思います」ということで、うまくいけば、ネット応募の10倍の株が割り当ててもらえることになります。
要は証券会社が大口顧客にサービスするために、IPO株を使っているということですね。場合によっては、IPO株を割り当てるから、◯◯を買ってくれ、みたいなバーターもあるようです。
正直、電話でやりとりしたり、質に大きな差がある人間の担当者というのはあまり好きではないのですが、ここまで露骨にネットとの差をつけてくると、使わなきゃ損という感じです。
うまく割り当てがされるといいな、という今日このごろでした。