FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

生産性や効率性を気にするのをやめる

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生産性アップとか効率性とかが大流行です。国は働き手の減少を見込んで「生産性向上」とか言ってますし、若者は「それは効率が悪い」なんて普通にいいます。

 

でも、生産性とか効率性とかを捨て去ることで得られるものもあるのではないでしょうか? ウォーレン・バフェットについて書いた下記の記事が興味深いものでした。

www.lifehacker.jp

生産性とか効率性っていったい何でしょう? ひとつ確実に言えるのは、どちらも時間が関係しているということです。何かを時間で割って算出します。1日にどれだけのものを生み出すかが生産性で、同じことをできるだけ短い時間でやるのが効率性でしょうか。

 

確かに時間を切り売りしている限り、生産性や効率性は重要です。サラリーマンなら、雇い主が買っているのはあなたの能力ではなく時間だからです。その証拠に、能力が2倍優れていても給料は2倍になりませんが、2倍の時間を提供したら給料は2倍になります。

 

個人事業主でも似ているかもしれません。同じアウトプットなら短い時間でできたほうが自由な時間が増えますし、同じ時間でたくさんできれば売上が上がります。

 

でも、生産性や効率性を重視しすぎることどんなことが起きるでしょうか? まず、効率性を重視するなら、慣れていて自分にとって間違いのない作業や業務が中心になります。新たなチャレンジは、将来に向けた投資ではあっても、効率のよいものになるとは限りません。

 

クオリティのアップはやりすぎると生産性を落とします。よく言われるように、8割の出来から先は時間がかかる割にクオリティの向上はわずかです。ある程度の仕上げで満足するのが生産性向上のためには重要です。

 

一方で、生産性や効率性を考えなければ、じっくりと時間を使って新しいことに取り組んだり、満足行くまでクオリティを高めたり、「何もしないで待つ」といった時間の使い方が可能になります。特に投資では、いまは投資するタイミングではない、と思ったら何もしないのが最良です。ファンドマネージャなどはそういうわけにはいかず、四半期や年といった単位で、アクションをして結果を出すことが求められます。今年は投資はしないと決めて何もしないでいることは許されないわけです。

 

そう考えると、セミリタイアした投資家にとっては、何もしないという選択肢をもって、必要なだけ時間を使って新しいことに取り組み、自らの基準に従ってクオリティをどこまでも高めることができるというのは素晴らしいことです。

 

まずは、サラリーマンのときのことを忘れて、生産性や効率性に囚われないようにしたいと思います。