「端株」というものがあります。東証では通常の取引は100株単位になっていて、1株単位の売買はできません。ただし、一部の証券会社では、1株での取引が可能なんですね。「単元未満株」取引といいます。
マネックスでは「 ワン株」という名前で、手数料は0.5%(最低48円)、SBI証券では「S株」、手数料は0.5%(最低50円)です。カブドットコム証券では「プチ株」という名称で、手数料は約定代金2万円まで100円になります。楽天証券では取扱がありません、。
いずれも成行注文、それぞれ議決権はありませんが、配当は出ますし、株主名簿にも載ります。そして、単元未満株でも株主ですので、場合によっては株主優待相当のプレゼントがあるわけです。
さらに昨今注目なのが、長期株主の優待アップです。これは、「◯年以上保有の株主の場合、優待がアップする」というものです。これは株主名簿に載り続けることが「保有」とカウントする場合が多いようで、株数の増減は関係ありません。つまり、端株を持ち続けて、権利確定日だけクロス取引などで100株など株主優待対象株数まで増やせば、長期株主優待をもらえる可能性があるということです。
マネックスでワン株を買ってみた
そんなわけで、今回はマネックス証券で4社のワン株を買ってみました。合計金額で9774円。手数料は192円です。
ジャパンベストレスキューシステム(2453)
ジャパンベストレスキューシステム(JBR)は水やカギのトラブルを解決するサービスを行っている企業です。
保有数に関係なく、キッザニア東京、キッザニア甲子園で使用できる割引券が、株主優待としていただけます。3月末権利確定です。1枚で19人まで20%オフとなるようです。端株でも優待がもらえる貴重な企業ですね。
芙蓉総合リース(8424)
芙蓉総合リースは各種リースの会社です。3月末権利確定で、100株以上の保有者に株主優待があります。内容はカタログギフトか図書カード。
2年未満は3000円相当ですが、2年以上になると5000円相当にアップします。今回端株を取得したので、来年以降は優待クロス取引の対象です。
リコーリース(8566)
こちらもリース企業のリコーリース。3月末権利確定で、株主優待はクオカードです。100株からが対象ですが、当初は3000円相当、1年以上で4000円、3年以上で5000円に金額がアップします。
こちらも優待クロスの対象ですね。また、送られてくるアンケート回答抽選でクオカードの噂もあります。
日本テレビホールディングス(9404)
あの日本テレビホールディングスです。公開されている株主優待はありませんが、隠れ優待というものがあるようです。
具体的には、ティップネスの体験利用料金無料(3240円相当)や美術展の無料入場券が来ることもあるそうです。
必要資金は全部で1万円程度。リターンは大きくはありませんが、なかなか面白い仕組みですね。