東証一部上場銘柄の時価総額加重平均指数であるTOPIXは、日経225と同様な株価指数です。新たに東証一部に上場した企業の株は、TOPIX算出に組み入れられることになります*1。
すると、TOPIX連動の投資信託やETFは、その銘柄を買うことになり、結果組入銘柄は価格の上昇が望まれるわけです。では、組入のタイミングはいつなのでしょうか?
基本的に1ヶ月後
東証の資料によると、基本的に翌月末の最終営業日のようです。
- 直接新規上場 上場日の翌月末、最終営業日(前営業日の株価)
- 上場市場変更 指定日の翌月末、最終営業日(前営業日の株価)
つまり、発表があってから1〜2ヶ月の時間を空けてTOPIX指数に組み入れられることになります。
1ヶ月前から株価は上昇?
TOPIX指数に投資している機関投資家などが、この間買い入れを行うため、需要と供給の関係からいうとこの間株価は上昇する場合が多いと言われています。
ただし、上場にしても市場替えにしても、その数ヶ月前に申請を出しているため、そのタイミングからTOPIX組入による株価上昇を狙って買いが入る場合も多いようです。
ヤフーの場合は2回に分けた
ちなみに、ヤフーが東証一部に上場した際には、その時価総額がTOPIX全体の1%に達したため、影響が大きく、半分ずつ2回に分けてTOPIXに組み入れたを行ったそうです。
*1:TOPIXのロゴを探してみたのですが、ありました。でも全然見覚えがない。有名なのにここまで知られていないロゴの珍しいですね。