FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

maneoの未回収案件 案件個別リスクではなかった

ソーシャルレンディングを試してみたいと思い、資産の一部をソーシャルレンディング向けにmaneoに投資していました。いくつかきな臭い話も出ていて、追加の長期投資は控えていたのですが、いやはや、さらにいくつも焦げ付きが出ていますね。

 

ぼくの場合は、「ガイアファンディング」が「期失」となっています。maneo側は「分配延滞」と説明していますが、こうなると元本も戻ってくるかかなり怪しいところです。

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 案件ごとのリスクと思っていたら……

もともとソーシャルレンディングですべての案件が正常に回るとは思っていませんでした。8%以上という高利回りで貸出している以上、その数パーセントは焦げ付くだろうと。ただし、例えば1%の案件が焦げ付くとしても、全体から見ると利回りを1%押し下げるだけです。複数の案件に広く分散することで、全体としての利回りは高いものを維持できるだろうというのが考えでした。

 

ところが、今回のガイアファンディングなどの場合、個別の案件の焦げ付きではなくガイアファンディングが関わるすべての案件で遅延となっています。つまり、個別案件ごとのリスクを取ったつもりでいたら、親元のガイアファンディングが関わる案件全体がデフォルトしてしまいました。

破綻はしていないようだが関係者の退任も

こちらのページに、ガイアファンディングに関わる情報がうまくまとまっています。

www.sl-gakkou.com

maneo側はガイアファンディング側に22億円の返済を求める訴訟を提起していて、これはもうスムーズにお金が返ってくる感じじゃないなぁとも思います。そして、法的義務はなくてもmaneo側がうまくやってくる可能性もあるかも? と思ってもいましたが、先方をmaneoが訴えるということは、maneoとしても「おれのせいじゃないもんね」とさじを投げた感じです。ガイアファンディングがどんな会社なのか調査して提携したのはmaneo側じゃなかったの?

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3%程度の損失か

ぼくについていえば、ガイアファンディング関連にソーシャルレンディング全体の3%程度を投資しており、つまり年間利回りを3%程度失うことになります。赤字になるほどではなく、分散しておいてよかったという感じですが、それでも3%は大きいですね。

 

ちょっとわからないのは、返済がなくなってしまい未払い債権となった場合、この分の税務処理はどうなるのか? ということです。損失として通算できないような気もしますが、ちょっと調べてみます。

maneoからは撤退

こうなると、引き続きmaneoに投資し続けるのは難しいですね。焦げ付きがあるのは覚悟していましたが、maneo側の運営スタンスや対応の信頼性に疑問を持ってしまったからです。ちょっと誠実とはいえないなと。

 

maneoのマイページでも、期失となった案件の一覧ページは用意されていません。そうした情報はもっと明確に提示されるべきだろうと思います。

 

撤退しようと思っても、返済期限がくるまでは途中解約できないのも、このソーシャルレンディングの辛いところ。預け入れ資金の引き出しにも手数料がかかるので、もしもの資金引き出し凍結前に引き出してしまいたいところですが、あまりに少額だと手数料負けしてしまいます。

 

あらためて、株式というペーパーアセットがいかに流動性が高く透明性が高く、安心して運用できるのかを実感しました。

 

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