なんとかPayのキャンペーンが終わりません。各銀行もQRコード決済に参入してきており、「銀行Pay」あり「バンクペイ」あり、もうなにがなんだか分からない感じです。しかも、利用ポイントが付くわけでもなく後払いでもないデビット型なので、銀行口座直接引き落とし型の「Pay」はあまり魅力を感じないんですね。
ゆうちょPayって?
そんな中、「銀行Pay」のプラットフォームを利用した「ゆうちょPay」が5月8日にサービスをスタートしました。銀行PayとはGMOペイメントゲートウェイが提供するプラットフォームです。これを使ってゆうちょPayが提供されます。
ゆうちょPayはゆうちょ銀行の口座直結のモバイル支払いサービスになります。挙げられているメリットは次のとおりです。
- 即時引き落とし うれしくないです
- 残高範囲の利用 うれしくないです
- スマホで簡単 他サービスと同様
- クーポン配信予定 けっきょくそれですか。。
登録だけで現金500円
魅力は感じませんが、登録するだけで先着100万名に現金500円プレゼントです。期間は9月30日まで。合計で、5億円のキャンペーン費用ということですね。総額は大きいですが、わずか500円です。
付与は、翌月以降の月末に入金となっています。いまなら6月末予定ということですね。
登録は意外と簡単
登録は意外とスムーズでした。まずはアプリをダウンロードします。最初にメールアドレス(なんでもOK)を登録すると、そこに認証コードが届くので入力します。
続いてアカウント情報です。名前やら生年月日やら性別、電話番号、職業、口座利用目的、パスワード、取引用の暗証番号などを入力します。
すべて終わると、ゆうちょの口座振替サービスに接続されます。ここでは、口座番号に当たる数字を入力して、最後にキャッシュカードの暗証番号を入れます。これで登録完了。
他の銀行のように、ネットバンキングのさまざまなIDやらパスワードやらをたくさん入れさせられないのはスマートです。だいたい一つのサービスに暗証番号がありすぎなのです。日本の銀行サービスは。
バンクペイはデビットカード運営業者が各銀行を束ねる
さて、ちなみに今年秋に開始とされているバンクペイは、デビットカード運営業者の日本電子決済推進機構が進めるスマホ決済です。こちらは、1つのアプリに最大8つの銀行口座を登録でき、引き落とし口座を選べるような仕様を想定しているようです。
ただ、「いまのままだと銀行の利益にならない」「銀行直結だから加盟店の手数料を抑えられる」など、業界内の都合によるサービス感が満載。これは足並み揃えた消費者還元策の提供や、消費者目線のサービス改善など期待できないでしょう。業界だけを見て、強いリーダーシップもなく、失敗する事業の典型のように感じます。