じぶん銀行が6月末までのキャンペーンとして、外貨定期預金の特別金利キャンペーンをやっています。米ドル1ヶ月もので10%、豪ドル1ヶ月もので12%です。さらに、はじめての外貨預金なら、さらに5%追加です。
さっそくじぶん銀行の口座を作成した
実はこれまでじぶん銀行の口座を持っていませんでした。このキャンペーンの存在を知ったので、さっそく口座作成です。6月5日に専用アプリを使って口座開設を依頼しました。そして4営業日後の11日にKYC完了の連絡が来ました。
「本人確認書類等の照合手続きが完了しましたら、約2週間でキャッシュカードをお届けします。」と記載がありますが、ここから2週間かかるのでしょうか? そんなわけはないだろう、とは思いますが、本当に2週間かかったら6月25日です。キャンペーンにはぎりぎりのタイミングですね。
作戦はドル定期+FXでドル売りヘッジ
昨年のジャパンネット銀行と同じく、ドル定期を作るとともに、同額のドルをFXでショートしてヘッジする作戦です。108万円(1万ドル)をドル定期に入れたとすると、 10%キャンペーンで1ヶ月0.82%、はじめての外貨キャンペーンで0.41%の利息が見込まれます。
税引き後で1万610円の収入、月次にすると0.98%のリターンです。※初出で計算を誤っていました。ご指摘ありがとうございました!
一方で、いくつかコストがかかります。まず円をドルに替えることでかかる為替コストです。じぶん銀行は、1ドルあたり25銭の手数料で、かつ預け入れ時は0円という構造です。この為替手数料が2500円かかります。
FXでは、1ドルあたり0.3銭なので、実に90倍もの手数料ではあります。それでも10年前は片道1円が普通だったので、かなりリーズナブルになりました。と思ってみてみたらSMBC信託銀行(旧シティバンク)はいまだに米ドル片道1円の手数料を取るんですね。もはやぼったくりです。
さらにFXを使ったヘッジ料がかかります。米ドルはスプレッドが極めて小さいので、スプレッドコストはたったの30円。ただしスワップポイントは1日あたり72円程度と大きく、30日のポジションで2160円のコストになります。
1万610円の収入からコストの合計4690円を引くと5920円。リターン額は0.55%で年利換算すると6.6%になります。この計算にはFXで拘束される証拠金が入ってないですが、悪くないですね。
どのタイミングがベストか?
前回のジャパンネット銀行のときも触れたように、定期の満期日が休日の場合は翌営業日が実際の満期になります。つまり、1ヶ月後が休日になるように日程を調整すれば数日分のキャンペーン金利をゲットできるわけです。
7月は13日、14日、15日が連休です。13日満期にすれば2日分余計に金利がもらえることになります。ターゲットは6月13日ですが、残念ながらここまでには口座開設が終わりませんでした。となると、次は20日(土)と27日(土)が満期になるようにすることですね。翌日の日曜分の利息が余計にもらえます。
※改めて電話確認したら、満期日が休日でもそのまま満期になるようです!失礼しました。
リスクをチェックする
こちらどんなリスクがあるでしょうか? 定期部分には銀行破綻くらいしかリスクがありません。外貨預金は預金保険制度の対象外です。ただしじぶん銀行はKDDIと三菱UFJ銀行の合弁なので、まず破綻リスクは無視して大丈夫です。
FX側で為替が動きすぎて、ヘッジしきれないほど証拠金がかさむという可能性はあります。レバレッジ3倍程度に抑えておくと考えると、証拠金は1万ドルあたり3300ドル(35万円くらい)必要になります。これは資金効率を悪化させ、投下資金あたりの利回りも大きく低下してしまいます。レバレッジは5倍くらいかけたいところですが、少し悩みますね。
スワップポイントが増加し、ショートのスワップコストが増大して利益を食いつぶすというリスクもあります。これはつまり、米国の金利が上昇した場合のリスクです。が、直近では利下げ可能性はささやかれますが、ここで利上げはさすがにないと踏んでいますので、リスクは小さいでしょう。
全力投資!
この定期は1万ドル(108万円)+FX証拠金あたり、6000円の利益が見込めるという優良案件です。これは全力投資ですね。
ただし、最大預け入れ額は3億円までという但し書きがありました。3億円突っ込むと、1ヶ月で160万円弱の利益となります。残念ながら、ぼくは3億円も現金がありませんが。
※初出で、税金を引くはずが足してしまうという計算ミスをしてしまい、リターンが倍くらい違ってしまっていました。すみません。とはいえ、お得なことには変わりありません。
【外貨建て定期のキャンペーンには、FXショートを組み合わせて為替変動をヘッジするのが定番です】