サクソバンク証券の取引ツールが大幅にアップデートしました。5月末に、これまでのSaxoTraderに代わり、SaxoTrader Proが登場。UIが今風になったほか、機能アップしています。
またこれまでWindows版しか提供されていなかったのが、Macユーザーには残念だったところですが、SaxoTrader ProではMac版も登場。やっとWindows並の環境になりました。インストールアプリ型なので、ダウンロードしてインストールする形になります。
スマホアプリでもオプション売買が可能に
もう一つうれしいアップデートは、iPhoneのスマホアプリ版も機能向上したことです。これまで、オプション取引はWindowsのSaxoTraderでしかポジションを建てられず、スマホアプリのほうでは決済注文しか出せませんでした。
今回ついにiPhoneアプリでもオプション注文が可能になりました。
銀オプションを例に説明します。まず、銀スポット(CFD)の「取引」を押します。
銀スポットの取引画面が表示されます。ここで、右上の消しゴムのようなマークを押します。小さく「o」と書いてあります。
これがオプション注文画面です。上から、コール注文かプット注文か、取引量はどのくらいか(銀は1000オンス単位で、5000オンス以上で手数料無料になります)、行使価格(ストライクプライス)をいくらにするのか、有効期限(オプションの満期)をいつにするのか、行使方法をどうするか(満期日にストライクプライスに達していたら権利行使されますが、このときにキャッシュで差額を支払って終わりにするのか、銀スポットのCFDのポジションを建てる形にするのか)を選びます。
ここでは、5000オンスをストライクプライス15ドルで7月15日満期のプットにしてみました。売り(ショート)の場合の証拠金は90万7497円(買いはゼロ)、プレミアムは213.5ドル、プレミアムを含めた損益分岐点は銀スポット価格が14.9573ドルだということが分かります。
また、デルタが-1192とありますが、これは5000オンスに対応した値で、パーセント表記に直すと約23%となります。この条件で行使される確率は約23%だということです。
せっかくなので記念に3000オンスプット売り
せっかく調べたので、3000オンス、ストライクプライス15.2ドル、7月16日満期でプットをショートしてみました。プレミアムは341.1ドルです。
現在ポジション損益としては▲147.5ドル(手数料込み)ですが、ここからセータの力で毎日損失が減っていき(現在のところ約21ドル/日)、プラスに転じる見込みです。
もし15.2ドル以下に落ちて権利行使されたら、銀CFDのポジションに変わりますので、今度はコールを売ってカバードコールに移行してみたいと思います。