FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

VIXロング投資の推移と結果

ポジションを取ったことは特に書いていませんでしたが、7月3日と4日にVIXロングのポジションを取りました。GMOクリックの米国VIです。当時は、パウエル議長の議会証言の直前。VIXは13ドル前後で安定しており、今後の利下げが見込まれる中で、そろそろ崩れるだろうとふんでのことでした。

議会証言を前にプチ急騰

9日の議会証言に向けて、想定どおりVIXは上昇しました。下記は当時の1時間足です。じわりじわり米国VIは上昇し、一時15.4ドル近辺まで上がりました。

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このとき持っていた米国VIのポジションは、14.3ドル × 4000(400単位)。あまり具体的な金額は書かないのですが、今回それを明かすと、証拠金200万円を入れて、GMOクリックの上限の5000ポジションに近いところまで買っていました。

 

1.2ドル程度の上昇ですので、4800ドルの含み益。実に、50万円弱の含み益でした。実はここで、「半分売ってしまおうか?」と思ったものです。その時の上昇は、パルエル議長はこれまでの想定通り利下げ発言をするだろう。しかし、雇用統計も好調だし、もしかして利下げやーめた、というニュアンスの発言をする可能性もある……ということで上がっていたからです。

 

ただこのときは、いや、仮に想定通り利下げされたとしても、株高はそうそう続かない。VIXが底にへばりついているので、この状態は長く続かないはずだ。そんなふうに思ったんですね。

ハト派発言でVIX急落

しかし、パルエル議長の発言は想定以上にハト派でした。そのため、市場の安心感は増加。VIXは急落です。あれよあれよといううちに、買値の14.3ドルを下回るところまで落ちて、含み損に移行しました。

 

そこに追い打ちをかけたのが、米国VIのロールオーバーです。こちらが7月10日に起こり、コンタンゴ状態を反映して、激しい価格調整額の支払いとなりました。-1691円です。

 

ポジション換算すると、67万6400円の支払い。ちょっと前まで50万円の利益だったのが、一気にマイナス60万円超です。気分としては、100万円失った感じです。

 

このとき、相場のセオリーとしては、想定したシナリオが崩れたんだからいったん売却して損切り、という考えが浮かびました。ただし、これまで損切りした経験からいうと、こうした思惑に応じて動く相場は、反転も早い。もうちょっと待っていれば、また一気に上昇するという気持ちもありました。

徐々に上昇して含み損は6万円程度に

思ったとおり、VIXは徐々に上昇。7月の半ばにはほぼ損益トントンとなる、マイナス6万円くらいにまで戻りました。

 

ここでポジションを解消するというのも1つです。先の価格調整額でやられたように、VIXのコンタンゴによるダメージは小さくありません。

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上記はVIX自体のチャートですが、22日に向けて徐々に戻ったVIXは、ポジションをたてたときの価格を超えています。にも関わらず、含み損状態なのは、コンタンゴによる価格調整額支払いがあったからです。

 

さてどうするか? という中で、またしてもVIXは下落。再び40万円程度の含み損状態に。

 

こうなったら次のチャンスは、FOMCの利下げ発表がある8月1日です。

利下げはあったがタカ派に転換?

ふたをあけた8月1日、FRBは想定どおり0.25ポイントの利下げを発表しましたが、問題はその後の見通しでした。数回の利下げを想定して織り込んでいた市場に対し、FRBは利下げを繰り返す可能性を否定するような発言。一気にタカ派スタンスのイメージを市場に与えました。

 

想定通りVIXは急上昇。その日は朝目を覚ましてFRBの結果がどうVIXに影響を与えたのか確認したわけですが、下記のようなチャートでした。

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久々にきた急上昇。これを見て、また悩みました。この急騰も一時的だろうか? と。そして、含み益が20万円超となっていることを受けて、全ポジションの売却を決めました。

対中制裁関税第4弾発表

プラス50万円からマイナス60万円に落ち、最後はプラス20万円でクローズ。結果としては利益が出ましたが、まったくぼくは相場に向いていないと実感しました。VIXロングは、短期でたいへん大きな利益を出せますが、そのタイミングがいつになるのかは本当に不透明です。暴落は簡単には見通せないということです。

 

ではショートならいいのかというと、急騰したときのダメージはものすごいものがあります。そして、長期間、資金をそこに費やさなければなりません。

 

今回でいえば、FRB利上げ直後に、トランプ大統領が対中制裁関税第4弾を発動。これは、多くの人が「ないだろう」と見ていたもので、やはり市場に衝撃を与えました。

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ぼくは、14.3ドルで買い、結局16.4ドルで売却しました。単純計算で90万円程度の利益ですが、67万円の価格調整額を支払っているため、実利益は20万円少々です。

 

ところがトランプの対中ショックでさらにVIXは上昇。市場が閉まっている現時点では、17.46ドルまで上昇しています。一時は、18.7ドルまでの上昇です。

 

16.4ドルで売らずに、ちょっとまっていれば、さらに50万円程度の利益。うまく頂点の18.7ドルで売れればさらに100万円程度の利益が出るという状態でした。でもまぁ、これを取らぬ狸の皮算用といいます。

 

改めてVIXの難しさを実感したとともに、40万円の含み損が出たときに塩漬けにしてしまう気持ちも実感できました。わずかですが利益が出たのは良かったのですが、相場を読む投資はじぶんにはやっぱり向かないですね。

 

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