単元未満株の面白みが出てきました。株主優待では、これまで権利確定日に株を持っていればもらえることがほとんどだったのが、次第に長期保有者制度を導入してきています。「1年以上保有者だけが優待をもらえる」「2年以上保有者には優待がプラスされる」。こういったものです。
長期保有者条件クリアのための端株
長期保有者条件のクリア法にはいろいろあります。例えば、権利確定日に株主になっていればいいだけなら、都度クロス取引をすれば大丈夫でした。ところが、最近は「同一株主番号」という条件が出てきています。同一株主番号を維持するには、株式の増減はあってもいいけど、全部売却してはダメです。そこで活用できるのが端株です。
端株は1株からの売買が可能なので、数百円から高くても数万円で購入できます。長期保有者条件のある優待株式(端株でクリアできるのはすべてではない)について、1株づつ買っていくという方法をやってみます。
マネックスのワン株は最低手数料51円
これまで、マネックスの「ワン株」でいくつかの端株を買っていました。14社分を1株ずつ、時価総額は2万7177円です。
ところが、このワン株、手数料がけっこう高いのです。約定金額の0.54%(税込み)がかかり、さらに最低手数料が51円となっています。たとえば、715円のアマナ(2402)など、売買手数料率が7%超という状態です。
株価9445円以上の銘柄でないと、51円かかり、料率が0.54%を上回ってしまいます。さらに、これは買いだけでなく、いつの日か売るときにもかかるんですね。けっこう痛い。
これはマネックスが高いわけではなく、SBI証券も同水準だし、カブドットコム証券はその倍となっています。楽天証券では取り扱いがありません。
端株の最適解はSBIネオモバイルか
そこに登場したのがSBIネオモバイル証券です。端株専用証券会社と言ってもいいでしょう。ポイントは3つです。
- 端株取引を前提にしている
- 月間50万円未満の売買手数料は216円
- 200円分のTポイント(期間限定)を付与。Tポイントで株購入可能
つまり、毎月200円分のTポイントが付与されるので、それを使いながらいろいろ株を買いましょうという作りです。毎月216円払うことになりますが、その分もらったTポイントで株を買えば、そのまま現金化が可能です。
端株の観点で見れば、圧倒的なコストパフォーマンスです。端株の売買は実質無料となるのですから。
マネックスから端株を移管
となれば、マネックスに端株をおいておく理由はありません。ネオモバイル側では移管の受け入れ手数料は無料です。
またマネックス側でも、書類の請求と送付が必要ですが、無料です。
マネックス側では、優待クロスの信用取引もあるので、管理がちょっと面倒なってきたのもあります。これを機に、端株をすべてネオモバイルに集約してみることにします。