FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

Amazonマケプレの終焉 メルカリに乗り換え

Amazonが、個人間売買サービス「マーケットプレイス」を開始したのは2001年です。もう18年も前なのですね。ぼくは、開始当初からマーケットプレイスを活用し、不要になった書籍などを販売してきました。

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かなり美味しかった当初

当時、Amazonマーケットプレイスの魅力は3つありました。

 

1つは、急速に伸びていたAmazonの集客力です。新品の本を買うのにAmazonを使うのが普通になっていく最中で、その中で中古品が安く買えるというのはエポックメイキングでした。当時は、出品から数時間ですぐに売れるという時期が続きました。

 

2つ目は、本体の代金に加えて所定の配送料が支払われるというところでです。よく、マーケットプレイスで「1円」で販売されている本を見て、これで儲かるのだろうか? と思いませんでしたか。実は、本体とは別に配送料が支払われるのです。国内の場合、現在257円。実際の送料は180円程度ですから、差し引き77円の利益が出ます。これが1円出品のカラクリでした。

 

3つ目は、オークションのように購入者との面倒なやり取りが不要なことです。注文を受けたら梱包して発送するだけ。家電などの中古品と違い、本の場合は状態さえ正確に記載してあれば、あとから不具合などでトラブルになることもありません。

 

年々続く手数料値上げ

ところが、販売に伴う手数料は年々値上げが続きました。現在の手数料は、販売代金の15%+1品につき100円です。そしてさらにカテゴリー成約料として80円がかかります。

 

例えば161円で本を出品した場合、配送料として257円が入りますが、250円の手数料を引かれます。100円+80円+(161円+送料257円)✕15%で、242円。ここに消費税がかかって250円になる計算です。差し引きすると、入金額は217円に過ぎません。ここから、クリックポストで発送する場合は185円がかかるので、利益はわずか32円。

 

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正直、印刷代や梱包、発送の手間を考えると、ブックオフで売ったほうが実質的には利益が大きい状態です。

 

2015年3月に、クロネコメール便が廃止になったことも大きい出来事でした。これは1センチ以内なら82円で送付できるサービスで、書籍の発送を最も安価に行えるものでした。現在は、クリックポストが代替手段ですが、実に100円のコスト増です。

 

マーケットプレイスは業者専用に

最近までマーケットプレイスで頑張っていましたが、そろそろぼくも撤退です。現在のマーケットプレイスを見ると、個人の出品者はほとんどおらず、業者が中心になっていることが分かります。

 

個人の小口出品では1品あたり100円の手数料がかかりますが、業者の場合は月額4900円を払うと、この100円がかからないのです。個人でブレークイーブンに達する49品を月間で売るのは困難なので、業者と価格競争は難しくなります。

 

2000年代のAmazonのように売れるメルカリ

そんなわけで、あまりのコスト高のために、ぼーっとしていると、赤字販売になってしまうこともしばしば。そのため、昨今書籍に力を入れているメルカリに主戦場を移そうと思っています。

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メルカリでは、書籍のバーコードをスマホカメラで読み取らせれば、タイトルなどの情報が自動入力されます。さらに、想定売却価格も自動で提案してくれます。

 

手数料は10%のみ。メルカリでは、配送料込の出品が普通なので、そこがちょっと曲者ですが、100円の利益をだそうと思ったら、出品額417円が損益分岐点です(175円のゆうゆうメルカリ便のゆうパケット利用時)。

 

ゆうゆうメルカリ便は、宛名記載も不要ですし、クリックポストよりも10円安いのもメリットです。ポスト投函ではなく、郵便局かローソンにいかなくてはいけないのは面倒ですが。

 

先日も、メルカリで一冊出品したら、わずか1時間程度で売れました。やはりメルカリは、当時のヤフオクやAmazonに匹敵するパワーがあるという実感です。