23日の焦点は、ジャクソンホールで会合を設けるFRBパウエル議長が、利下げについてどんなニュアンスで話すかでした。ところが、同タイミングで中国が、米国からの輸入品に5-10%の追加関税を課すと発表。これに対してトランプ大統領は、発動中の追加関税率を25%から30%に引き上げるという対抗措置を取りました。
第4弾制裁関税以降、もう関税をかけられる品物がないといわれていましたが、税率をさらに上げてくるとは、両国の本気を示している感じです。
株価下落 債券と金は上昇
これを受けて、いつも同様に株価は下落です。ダウ平均は一時745ドル下落。逆に国債は買われて利回りが下落です。「2年ものと10年ものの利回り差が縮小し、再び逆イールドに近づいた」とBloombergは書いています。
金はさらに上昇し、6年ぶりの高値です。COMEXの金先物12月ものは、1オンス1537.60ドルとなっています。
ドル円は再び105円台に
8月5日に一時105円台に突入してから、徐々に値段を戻し、このところは106円台で推移していたドル円為替。今回の追加関税で、一気に1.5円あまり円高が進みました。
株式も為替も取引が止まる週末というのが、またなんともですね。VIXも16ドルから21ドルあたりへと一気に跳ね上がりました。
ぼくとしては、多少株価下落や円高をヘッジするポジションをとっても面白いと思っています。また、消費増税もあるので、金も考えてみようと思っています。