投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

各証券会社の特徴 IPO、優待、米国株などに向くのは?

さまざまな投資手法に手を広げたせいで、日常的に使う証券会社がすごい数になってきました。それぞれを使う中で、見えてきた特徴をまとめておきます。

楽天グループ連携に強み 楽天証券

ぼくのメイン口座は楽天証券です。もう10年以上前のことですが、なぜここをメイン口座にしたかはあまり記憶が定かではありません。でも、ほかに移るほどのデメリットを感じることもありません。SBI証券とならんで、手数料などで他社に先行されるとすぐに追随し、弱点を消してきました。

 

最大の特徴は、楽天各グループとの連携です。例えば、楽天銀行と口座連携(マネーブリッジ)すると、楽天銀行側の普通預金金利が0.1%になります。これだけでも大きいですね。

 

また楽天カードで投資信託を定期買付でき、1%の楽天ポイントが貯まります。さらに、買付に楽天ポイントを使うことも可能です。これがあるので、楽天ポイントはほぼ現金同様の価値を持っているわけです。

 

大口優遇が取りやすいのも利点です。他社の優遇条件はたいへん厳しいのですが、楽天証券の場合は条件が、1日の信用建玉5000万円なので、資金900万円程度でも達成可能です。

 

「いちにち信用」を使うと、100万円以上の株式なら手数料無料で購入できるという裏技もあります。他社への株式移管が書類なしでオンライン完結する唯一の証券会社でもあります。

 

国内株式情報に限れば、アプリも使いやすく、細かな情報をチェックできます。ただし、米国株についてはアプリはてんでダメですね。

IPOに強み。最大手の貫禄 SBI証券

SBI証券はいわずと知れた最大手。楽天証券と同じく、特定口座が作られる前から口座を保持しています。ただし、楽天証券に比べてものすごいアドバンテージがあるのはどこかというと、実はあまりないようにも思っています。

 

一つあるのはIPOです。さすがに取り扱い銘柄は多く、SBI証券にログインしたらとりあえず申し込みをする感じです。抽選にはずれてもIPOポイントが貯まるのもいいですね。ただ、多くの人がSBIで申し込みするせいか、全く当たる気がしません。

 

住信SBIネット銀行と連携させると、SBIハイブリッド預金となり金利が5倍とされていますが、実質は0.01%。楽天銀行の10分の1です。ちょっとしょぼいかな。

 

米国株の購入にあたっては、これから始める人はSBIがベストです。それは、住信SBIネット銀行経由でドルを買うと、為替コストが1ドルあたり4銭しかかからないからです。しかも無料でSBI証券のドル口座に出金できます。楽天証券やマネックス(通常時)が25銭なのに比べると、圧倒的ですね。僕の場合、すでに資産の半分がドルですので、追加でドルを買うつもりはありません。

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ほぼすべての株式で金利が0.1%しかつきませんが、米国株の貸株サービスを用意しているのはSBI証券の特徴でしょう。

 

SBI証券でもポイントを使った証券購入が可能ですが、それがTポイントです。正直、各ポイントの中でTポイントは落ち目だと思っていて、使いみちを考えても楽天ポイントのほうが上です。まぁ使いみちの少ないTポイントを証券化→現金化というルートを開いてくれているという利点はあります。

 

社債や国債は比較的充実しています。ソフトバンクグループの無担保社債(1.2〜1.8%)などが買えるのは、楽天証券にないメリットです。先物やオプション、CFDやeワラント、金・銀・プラチナなど、取り扱い商品の幅は広いですが、個別個別に見ると他証券会社より勝っているとはいえない感じです。ただ、決定的にダメかというとそういうわけでもありません。

 

「王者」「ここを開かなければ始まらない」などと言われるように、どれか一つだけしか使わないのなら、SBI証券でありだと思います。逆に、各商品で最適化するならSBIでなくてもいいかと。

信用取引&IPO&債券 SMBC日興証券

最近僕の中でぐんぐん評価を上げているのがSMBC日興証券です。

 

もともとは米国債の購入を検討するために開けた口座でした。例えば、米国既発債だけでも残存年数が1年3ヶ月から27年9ヶ月まで、さまざまなデュレーションが用意されていて、利付債もストリップス債も用意があります。売買手数料や管理費はかかりませんとされていて、つまりは売買のスプレッドが実質的な手数料なわけですが、スプレッドがどのくらいなのかは過去実績も開示しないというところに、当時は不信感を持ちました。

 

とろこが評判を見ていくと、IPOも強いんですね。主幹事も多く、SBI同様、IPOなら必須の証券会社です。

 

さらに2019年3月18日から始まった一般信用取引が秀逸です。期限が3年で、貸株/金利は1.4%と業界最低、そしてなんと信用取引手数料がゼロです。これによって、現物売買も信用取引を介することで安価になります。そして、優待クロスにおいては、その低コストから長期の獲得が可能になりました。圧倒的な在庫補充能力と相まって、優待クロスの台風の目です。

 

一方で、弱点もあります。例えば米国株の取り扱いがしょぼいですね。中国株についてはフィーチャーされていますが、オンライン版の「イージートレード」では米国株の取り扱いがあるのかどうかさえよくわかりません。

 

長期投資のお供(リスクもあるけど)である貸株サービスが用意されていないのも意外です。

 

リアルタイム・料金無料で入金できる銀行が限られているのもデメリット。メガバンクとゆうちょ、そしてジャパンネット銀行です。このラインナップはいただけません。

 

細かなことですが、PC版Webのログインで、IDとパスワードのほかに支店コードを入れなくてはならず、そのせいか、パスワードマネージャーがうまく動いてくれません。手で入れる必要があるのが面倒です。正直、各パスワードを覚えておいてくれるアプリ版のほうが楽ちん。でもアプリ版では逆にセキュリティが気になるので、指紋認証なり顔認証なりを設けてほしいくらいです。

米国株の強みはキャッチアップされた マネックス証券

今ひとつ強みが見えないのがマネックス証券です。もともとは米国株の先行者として強みを持っていましたが、いまは楽天証券でもSBI証券でも同じようなラインナップ。為替コストの分、SBI証券のほうが有利です。

 

2019年3月23日には一般信用(無期限)の取り扱いを始めましたが、在庫補充能力、コストともに日興証券のほうが上です。

 

信用取引口座を開けると、なぜか貸株が使えなくなってしまうのもデメリット。楽天やSBIは併用可能なのですが、どうしてマネックスではダメなのでしょうか。

 

スマホアプリの出来も、正直一世代前の印象です。使いやすいとは、ちょっと言えません。日興証券のほうが出来がいいですね。

 

個人投資家向けのセミナーなど、情報提供は頑張っているイメージがありますが、機能面や価格面、取り扱い商品などで頑張ってほしいところです。

情報提供姿勢に難を感じる カブドットコム証券

実は楽天証券で米国株投資を始める前は、カブドットコム証券がメイン口座でした。

 

ところが米国株の動きに完全に乗り遅れた形です。国内株をがんばっているかというと、手数料でもSBIや楽天に負けています。

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長期の一般信用が使えることがメリットで、優待クロスの定番証券会社の一つでしたが、金利以外無料の日興証券が登場したいま、取引手数料や1ヶ月ごとの管理費がかかるカブコムは、ちょっと使いにくい証券会社になりました。在庫はかなり潤沢なのですが、積極的には使えません。

 

リアルタイム入金可能な銀行がメガバンク+ゆうちょ+ジャパンネット銀行、そしてグループ会社となったじぶん銀行というのもいただけません。さらに厳しいのは、出金です。三菱UFJと自分銀行、そして池田泉州銀行、中京銀行、イオン銀行以外は100円+税の手数料がかかります。三菱UFJ宛の出金は当日扱いになるのはメリットですが、こまかく手数料を取るのはちょっと前時代的ですね。

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そして何よりヘルプの出来が悪く、情報提供姿勢に疑問を感じるのがカブコムです。例えば信用取引の手数料説明ページを見てみましょう。ここを見て、買建で名義書換料がかかることや、1ヶ月ごとに事務管理費がかかること、などが分かるでしょうか? 初心者の方が、制度信用で逆日歩がかかる可能性があることを理解できるでしょうか?

 

このページとは別に、「取引ルール」というページに、信用取引にかかるコストの詳細が載っています。これは初めて探したときに、本当に不親切だと思いました。株式の移管コストについて調べたときも、詳細が分からず不安を感じたものです。

 

そもそも、他社では手数料などの表記に、消費税込みの場合の価格が併記されていますが、カブコムは注意書きで、「※上記手数料に消費税が別途加算されます。」という記載がされているのみ。少しでも安く見せようという狙いなのか、消費税変更時に修正を不要にしたいという腹づもりなのか分かりませんが、不親切さが現れています。

UIは最強&手数料も頑張る GMOクリック証券

後発のためか、PC版WebのUIの出来がよく、アプリもシンプルにまとまっているのがGMOクリック証券です。手数料も、実はSBIや楽天よりわずかに下げており、お得感があります。

 

楽天もSBIもマネックスも、増築に次ぐ増築でUIがたいへんなことになっていますが、GMOのUIは整理されていて非常にいい感じです。

 

一般信用では、取引手数料や金利で楽天やSBIよりも有利なレートを提示しています。ただ、信用売り在庫の調達能力が弱いのか、優待クロスではあまりメジャーな口座ではありません。ただ、意外な銘柄が意外なタイミングで残っているので、穴場ではあります。

 

実は、GMOクリック証券のポイントは、株式以外のサービスが秀逸だという点にあります。例えば、CFDでは米国VIはじめ、他社の追随を許さない証券会社ですね。FXでも、楽天やSBI、マネックスでは大きな特徴を感じませんが、GMOのFXネオや365FX(くりっく365)は他社のFXと戦える力を持っているように感じます。

 

一点、一回ハマったことがあるのが、即時入金サービスの利用不可時間が夕方にあることです。15時から17時の間、利用できません。

 

米国株の取り扱いがないため、メイン口座にはなり得ませんが、好感の持てる作りです。