投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

米国株の時代は終わるのか?

いうまでもなく、ここ10年は米国株の時代でした。2008年のリーマン・ショックはあったものの、基本的に右肩上がりで株価は上昇し、再び史上最高値を試しています。この間、米国株に投資していた人は資産を2倍から3倍に増やしています。

 

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※S&P500の指数推移

みんなが注目するようになったら、その投資先は終わり

世間では各所で「米国株」と言われ、いかに米国企業が優秀か、いかに米国のファンダメンタルズが着実かが説かれています。しかし、投資というのは難しいもので、伸びる株、伸びる市場、伸びる資産クラスというのは、将来の期待を織り込んで買われます。つまり、みんなが注目するようになったら、すでに価格は高くなっているということです。

 

さらに、これまで投資に興味があまりなかった人まで「これは買いだ!」と言い始めたら、そこへの投資はもうピークだといわれます。これは、2017年の仮想通貨バブルの熱狂でも肌で感じたことでした。

 

ここでGoogleトレンドの「米国株」キーワードの検索推移を見てみます。

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2017年あたりから急速に検索数が増加していることが分かります。実際の株価上昇から遅れて、普通の人たちが注目し、検索しています。おそらくこの人たちがさらに米国株を買い、それが現在の株価を押し上げているのでしょう。

 

ではこれはこの先も続くのでしょうか?

循環する市場 人が注目しないところに収益源泉がある

歴史を遡ると、時代時代で注目された市場があることが分かります。

1980年代: 日本と日経平均の時代
バブルが弾けると、30年経っても下げたまま。
1990年代後半: ユーロ圏の時代
2000年、欧州市場は崩壊し、20年経っても下げたまま。
2005-07年: 新興国市場の時代
世界金融危機で「殺戮」され、下げたまま。
言うまでもなく、2009年以降は米市場の時代だった。 

債券王ジェフリー・ガンドラックの驚愕の推奨:次の不況はドル安に – The Financial Pointer

このようにだいたい10年程度の周期で、注目される市場が移り変わってきたことが分かります。80年代の日本のバブル期の熱狂はなんとなく記憶があります。日経平均が3万円を超え、6万円まで行くぞ! というアナリストがいたくらいです。

 

ユーロ圏の株価指数、ユーロ・ストックス50指数の90年代のチャートは下記のとおりです。すごいですね。一気に5倍まで増加しています。

 

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しかし2000年以降は下記のような感じです。横ばい横ばい横ばいです。

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さて、では米国株の上昇はこのまま続くのでしょうか?

末期かどうかは分からない。でも上げが永遠に続くこともない

米国株が現在ピークなのかどうかは誰にもわかりません。しかし、永遠に上がる株がないこともまた真実です。問題は、いつまで上がるか? ではなく、ピークを打つことに備えて何をしておくかにあります。

 

面白いことに、最高の投資は誰も期待していないものに投資することです。トレンドを追うことは、それはそれで利益をもたらしますが、期間が10年単位になると、高値で買ってしまうリスクが高まります。

 

いままさにトレンドが反転して、上昇トレンドに入ってきた資産を買うか。または、トレンドなんて分からないと割り切って、「全部」を買うか。ただし、全部を買ったとしても、時価総額加重平均でインデックスを買うと、その半分は米国株への投資になることは忘れてはいけないと思います。さらに米国株が大幅下落するときは、そのほかの地域の株も下落します。

 

では、株式ではない資産クラス、例えば債券に投資するか? いうまでもなく、債券価格は金利と逆に動きます。世界中で金利低下が続く中、この10年は債券バブルともいわれるように債券価格の上昇が続きました。この先、金利の高騰があるのか、はたまた各国の財政不安から国債暴落が起き、結果として金利が暴騰するのか。これもどうなるのか分かりません。

 

株も上昇し、債券も上昇する。さらにいえば不動産価格も上昇する。これはつまり、相対的に現金の価値が低下しているということです。インフレ指標は落ち着いたままですが、資産バブルとも言えます。現金の価値が低下しているのであれば、ではコモディティ、例えば金を買うのか。すでに金価格は上昇の兆しを見せていますね。

高配当株への関心

別の観点でも考えてみます。株価が上昇するというのは、キャピタルゲインを狙って投資マネーが流れ込んでいる結果とも言えます。GAFAに代表されるような企業の株価上昇はまさにそれですね。

 

一方で、企業は毎年着実に利益を積み上げます。そこから配当を出すわけです。であれば、高配当株は業績悪化による利益低下さえなければ、着実にリターンを出してくれるはずです。現在、国内でも海外でもタバコ株など配当利回りが7%近くまで上がっている銘柄もあります。利益が安定している限り、こうした高配当株は安定した配当を出し続けると想定されます。さらに、株価が下落すれば配当利回りが上昇しますので、逆にいうと大きな株価下落も抑えられるでしょう。

 

こうした見立てから、そろそろ高配当株の比率を高めるタイミングかと考えています。ただし、特定の国に偏った投資、特に米国株への偏重は危険も感じるので、できるだけ世界分散した形で。

 

米国株の高配当ETFとしては、HDVが有名ですね。欧州株のETFは、FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックス連動のVGK(ヴァンガード、経費率0.1%)があります。さらに、欧州高配当株のETFとして、IDVY(ブラックロック、経費率0.4%)もあります。

 

HDVは配当利回り実績が3.3%。VGKは3.5%、IDVYは4.9%もあります。ユーロリスクは相変わらずくすぶっているので、米国の次が再び欧州なのかというと不安もあります。でもじゃあ日本なのかというと、全然そう思えないんですね。逆のカントリーバイアスともいえます。新興国は安定的に伸びるのか、たいへん不安でもあります。

 

ともあれ、現在のぼくのポートフォリオが比較的米国偏重なのは事実です。このところ、株式から債券に比重を移して、グロース株を売却してきました。REITにも8%ほど、仮想通貨にも3%ほど投資しています。次はそろそろ米国株を売って、他の地域に目を向けるタイミングが近づいてきているかな、と思っています。