制度信用と現物を使って、配当落調整金と配当金の差額、約12%を取ってみようという作戦を試してみました。逆日歩がどうなるか? という勝負だったのですが、結果はどうだったでしょう?
損益構造のおさらい
さて今回の損益構造ですが、1株あたりの配当金が53円で、100株で5300円です。このうち、制度信用売りの配当落調整金は15.315%を引いた4489円の支払い見込み。つまり、100株あたり利益は811円になります。
これに対して取引コストは、貸株料が6.825円(2日分)とほぼ誤差のレベル。問題は、逆日歩がどれだけ付くかでした。
4.8円の逆日歩
さて逆日歩はどうだったでしょう? 日証金によると、26日だけきれいに1株あたり4.8円の逆日歩が付きました。それまで倍率も余裕だったのに、この1日だけ一気に売り優勢になった形です。
それでも100株あたりで480円です。先の利益811円の、約半分を逆日歩が持っていきましたが、331円の利益見込みです。
1135円の株価に対しては、0.29%の利回り。資金拘束は、26日から現渡で受け渡しが行われるまでの約5日間です。また、配当が実際に振り込まれるのは2〜3ヶ月後なので、12月末が目安になります。その間、100株あたり4489円が売建予想配当金として拘束されます。
リスクを取った割に少ないリターンともいえますが、どうなのでしょう。ちなみにFPGは保有株数に応じてUCギフトカードがもらえるので、そういう意味では多少のカバーができたともいえます。