投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

豊かな生活は本当に投資で得られるのか?

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みんな資産運用をするときに、どんな目的をもってやっているのでしょうか? いくつか調査や周りに聞いた話を総合すると、だいたい3つくらいに分かれるようです。

  • 老後の生活のため
  • 家や車を買う、旅行に行くなど
  • 投資自体を楽しむ

 

豊かな生活のための投資

「車や家を買う、旅行に行く」ための資金を投資で作ろうということについて考えてみます。理屈としては分かります。50万から数千万円の資金を作ろうというわけですね。

 

これがどのくらい現実的なのか、考えてみます。比較的想定しやすい投資のリターンは5%程度です。ということは、安定してリターンを出せたとしても3年で+15%、5年で+27%、8年で+47%でしかありません。

 

車を5年で買い換える想定で考えてみます。投資で300万円の車を買えるだけの利益を生み出すには、1333万円の元手が必要なことになります(税金加味)。現在の車を下取りに出すので差額の100万円が必要だとしても、444万円の元手があればいけることになります。

 

あれ、とにかく最初に450万円くらい貯めてしまえば、そこからの不労所得をもとに、5年毎に100万円を追加して車を買い換えられるわけですね。100万では足りないだろうという人は、倍の900万円を元手にすれば、5年毎に200万円を買い替え資金に使えることになります。意外といい感じです。

 

では、次に年30万円ほどの費用で旅行に行くことを考えてみます。ということは、シンプルに750万円の元手があれば、毎年30万円の旅行費用が、不労所得として生まれてくる計算になります。

果たしてこんなにうまくいくのか?

しかし株式というのは安定して5%のリターンを生むわけではなく、年によってリターンはさまざまです。こんなにうまくいくものでしょうか? そこで全世界の株式に時価総額加重平均で投資するバンガードのVTで試算してみました。

 

VT自体のリターンは悪くありません。この5年で、57.6ドルから75.04ドルへと30%も上昇しています。年平均で5.4%です。元手資金をこのVTに投資して、毎年30万円を引き出すことにします。

 

注意が必要なのは、ぼくら日本で暮らす人々は日本円で引き出すということです。そのため、VT自体の価格変動だけでなくドル円の変動も影響を受けることになります。過去5年のVTの年次リターンと、ドル円為替の年次リターンの推移をまとめたのが下のグラフです。

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1年目はVT/為替ともにプラスリターンでしたが、2年目はVTのリターンが為替のマイナスによって帳消しになります。3年目は両方とも多くプラスで合計リターンは130%近くに達します。しかし4年目はわずかに100%を切ります。そして直近は為替はふるいませんがVTが5%ほど伸びて、合計すると2%増という感じ。

 

さてここから毎年30万円を引き出すとどうなるか。

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意外なことに、しっかり価値を維持しています。直近では40万円ほどのプラスですね。ちなみに、こちら配当金は計算に入れないのでけっこう保守的です。さらに取り崩し時の税金は、30万円のリターンに対して、米国現地課税10%と源泉分離課税の20%を追加で取り崩す計算にしています。実際は、為替分は現地課税がありません。また本来は購入時からの利益分に対して課税されるので、ざっくり計算になります。それでも取り崩しに耐えて元本を維持しているのはすごいと思います。

 

計算する前は、ボラティリティの高い株を使って、そんなにうまく毎年30万円の取り崩しが可能なのか? と思っていましたが、直近5年についてはうまくいっていて少し驚きです。株が好調な5年だという理由も大きいでしょう。あとで過去30年くらいで計算してみたいと思います。