FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

景気後退は遠のいたのか? 株価最高値更新ラッシュの中で

いやはや株価指数の最高値更新が続いています。NYダウも、ナスダックも、S&P500も史上最高値、日経平均も年初来高値更新中です。これはこのまま進むのでしょうか?

 景気後退までの最後のひと光?

そろそろ世界経済は頂点で、まもなく景気後退に入るという相場観でアセットアロケーションを考えてきました。ところが、いま、米中貿易摩擦の進展にともない、株価指数は軒並み絶好調です。

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企業業績は必ずしも良好ではありません。下記のとおり、人件費高騰や関税コストが響き、米国企業主要500社の合計は、減益見通しです。

米上場企業の業績が悪化している。主要500社の2019年7~9月期の純利益は、前年同期比5.3%減と2四半期ぶりの減益決算になる見通し。

米企業、7-9月減益見通し 関税・人件費でコスト増 (写真=ロイター) :日本経済新聞

にもかからわず、株価が上昇を続けるのは、個別のファンダメンタルズに基づいたものというよりも、世界中で金が余っていて、行き先を探しているためです。株価が上昇する背景になにがあるかというと、安全資産と呼ばれていたものからの資金流出です。

 

「景気のピークもそろそろか?」と思われて買われていた金、国債、円などが、株価上昇に連動して軒並み売られています。

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それでも景気後退はやってくる

それでも、この好調が続くと考える人はいません。唯一の論点は、これが大統領選まで続くのか、それともあと1年くらい続くのか、その期間だけです。いずれ訪れるリセッションに向けて、チキンゲームをやっている状態です。

 

そういう意味では、短期的な需給やトレーダーの心理戦とは一線を画して、冷静に投資をみているバフェットはさすがだといえるでしょう。 バークシャー・ハサウェイの手元現金は1280億ドル≒14兆円円にも達する現金を積み上げています。比率はともかく、現金量としては、過去最大です。

 

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常にバフェットが正しいわけではありませんが、暴落前の上昇相場を逃すことができないプロ投資家と違って、長期目線で投資をしている貴重な投資家なのは間違いありません。長期投資家を志す個人投資家の方なら、バフェットの状況はチェックしておくべきでしょう。

 

幸いなことに、ぼくの現金比率も現金額も過去最大です。どこで暴落が来るかは分かりませんし、もしかしたら暴落ではなくじわじわ下げ続けるような相場かもしれませんが、逆張りの投資タイミングを見ておきたいものですね。