投資でセミリタイアする九条日記

セミリタイアを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

幸せな働き方のための、働き方5形態

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新卒で大企業にうまく入社し、そこから定年まで大過なくすごす。豊富な福利厚生を享受しながら、住宅ローンもしっかり借りて自宅を購入。退職金をもらい、ローン返済を終えた自宅で老後をすごす。厚生年金がしっかり確定給付で支払われる……。そんな昭和的なライフプランは、もはや崩れてしまいました。

 

大企業に入っても早期退職制度あり、退職勧奨当たり前。退職金は下がり続け、そもそも存在しない企業も増えました。長引く低金利の中、確定給付の年金基金は解散が続いています。住宅こそ、この10年の間に買った人はかなり値上がりしているでしょうが、今後、トレンドとしては値下がりです。

 

老後といっても、60歳で退職した後が長くなっているのが最近。のんびりと過ごす、というには長すぎるというのが昨今の老後です。老後というより、セカンドライフという感じです。

幸せな働き方

ではそんな背景の中、幸せな働き方とはどんなものなのでしょう。いくつかのパターンがあります。

  • 正社員で順調に出世する
  • 正社員で窓際族となる
  • 非正規で働く
  • フリーランスとして働く
  • 起業して経営者として働く

正社員出世組は、株主のほうを向かず保身に走るなら案外いい選択肢です。ただし、ここには派閥争い、ライバルの蹴落としといった政治がつきものになります。最も利益に貢献した人が評価されるのではなく、政治で勝利した人が勝つわけです。これが好きだったり得意な人にはいいでしょう。

 

正社員窓際族は、うまくそのポジションに収まれば、職は保証され、給料はそれほどでもないかもしれませんが、安泰といえば安泰です。ただし、昨今の日本では窓際族なら退職勧奨を受けることも多く、安穏としてはいられません。これは業界や企業のカルチャーによりますね。

特別待遇としての非正規の可能性

非正規は、できるだけ避けるべきでしょう。特に、取替可能な部品のような仕事を行う非正規は、簡単に取り替えられてしまいます。正社員には得られない、特殊な待遇を得ようと思ったら、制度外のために非正規扱いというパターンがまれにありますが、これならありの可能性があります。

 

その昔、ドコモでiモードに関与していた夏野剛氏が契約社員だったのは、有名な話です。契約社員の執行役員という不思議な立ち位置にまでなりました。これは、ベンチャー副社長だった夏野氏がドコモに入社するにあたり、NTTグループの人事制度ではどうしても夏野氏に見合った給料が出せず、そのために契約社員扱いとしたちうことです。

業界の栄枯盛衰に振り回されるフリーランス

フリーランスで働く選択肢は、次の働き方のトレンドとして、ギグエコノミーなんていわれたりもします。永続的な組織に所属すると、利便性もありますが面倒なことも多いものです。これを嫌い、できる限り自由な生き方をしようとするとフリーランスが選択肢になります。最大の課題は、能力がないとフリーランスではやっていけないことです。その人がトップクラスとなれるような業界をうまく選べば、けっこう多くの人にフリーランスのチャンスはあると思いますが、それでも能力は必須です。

 

そして多くのフリーランスの方と仕事をしてきた経験でいうと、その最盛期は長くは続きません。本人の能力や体力が衰えるということもあるのですが、最大の理由は業界の栄枯盛衰です。フリーランス需要が旺盛なのは、その業界がガンガン成長しているときです。いったん衰退に向かうと、真っ先に切られるのはフリーランスです。これは能力のあるなしではなく、フリーランスの中で下の方からだんだん仕事がなくなっていきます。

 

10年、20年と生き残っているフリーランスの方の多くは、よほど動きのない業界を除くと、得意とする専門ジャンルを少しずつ変えてきた人たちです。そしてこうした新たなジャンルを切り開けるのも、たいていは40代くらいまで。50歳を超えて、別のジャンルに挑戦するのは難しいのが実情です。そんななか、人生100年と言われても、困った話です。

人を使うのが好きなら起業も

最後の起業は、昔に比べればかなりハードルが下がりました。情報系の起業ならば、まず初期資本がほとんどかかりません。また、IT系ならばエンジェルやVCなどから資本を調達するのもたいへんやりやすくなりました。20年前なら、社長の自宅を担保に入れて銀行から資金を調達していたのが、今なら担保なしでリスクマネーがやってきます。

 

そして必ずしも優秀な人が起業で成功しているわけでもありません。成功しているパターンを見ると、ポイントは2つあります。

 

1つは、優秀な人材をうまくスカウトしていること。社長が何もできなければ、優秀な人材なんて来てくれませんが、営業が苦手なら営業担当を置いているし、開発が苦手なら開発担当を据えています。どちらもできなくても、素晴らしいビジョンを語り、説得力があり、カリスマ性があるなら優秀な人が集まったりするものです。うまく人を集めて、うまく人を使えるか。これがポイントの1つです。

 

2つ目は、資金です。優秀な人には当然コストもかかります。いかに資金を調達して、無駄なコストを使わないようにコントロールできるか。VCから資金調達に成功した直後、プロダクトの売上も立っていないのに六本木ヒルズにオフィスを移し、資金ショート。追加出資をVCに求めるも、経営権自体を奪われた……なんて社長も知っています。

 

まぁ、人たらしならば株主もたらし込めるので、そういう人が事業の拡大には向いているのかな、なんて思うこともあります。

成長求めずギリギリ黒字という選択肢

もう一つ、華々しいスタートアップ的な起業ではなくて、成長を求めない起業というのも1つのスタイルだと思っています。社員全員の給料を払ってギリギリ黒字ならOK。人を使うというより自分の才能で食っていく、だけど組織化したほうがいいこともあるよね、というパターンです。自分で自分の給料分を稼げる人だけを採用すれば、まぁ規模の拡大もジリジリと可能です。

 

昔からの取引先から仕事をもらっている町工場とか、うまく高付加価値をつけられるポジションを取れた開発会社などは、こういうパターンがありますね。

 

ただし成長させないということは、給料も上がらず、出世もしません。今の仕事を、このあともずっと同じように続けるのが基本です。これを楽しいと思えるかどうか。仕事自体の中身が楽しければ、意外とありです。ただ、ライフステージの変化で、家族を養うためにもっと給料が必要、なんてことになると、続けられなくなったりもします。

 

どの選択肢をとっても辛いことばかりのような書き方をしてしまいましたが、逆にどれをとっても楽しいことはあるものです。ただ「そうなるとは思っていなかった」とならないようにはしたいですね。