FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

NISAのロールオーバーの選択肢

12月に入り、NISAのロールオーバーの期限が迫ってきました。さて、こちらロールオーバーするべきかどうか。

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5年経過でロールオーバーを選べるNISA

NISAは購入から5年間、配当や譲渡益が非課税となる仕組みの口座です。今回のロールオーバー対象は、5年が経過した2015年分が対象です。

  • 2014年 制度スタート 上限100万円
  • 2015年 2年め 上限100万円
  • 2016年 3年め 上限120万円にアップ
  • 2017年 4年め 上限120万円
  • 2018年 5年め 上限120万円
  • 2019年 2014年分をロールオーバーするか、新規に120万円利用か
  • 2020年 2015年分をロールオーバーするか、新規に120万円利用か
  • 2023年 NISA購入最終年度
  • 2027年 最終年度の購入分が、非課税期間5年を終了

2014年分は、大きく値上がりしていたのでロールオーバーして2019年分の枠に適用させました。今回選択を迫られているのは、2015年分です。

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2015年分の運用成績 

2015年のNISAは、TOPIX連動投信を99万5720円購入しています。こちらが108万9340円まで時価評価で値上がりしており、9.4%のリターンとなっています。うーん。年平均で見るとわずか1.8%。必ずしも成功した投資ではありませんね。

 

受け取った配当金は5年間で8万6862円。リターンは8.7%です。1年あたり1.7%なので、値上がり益と合わせると3.5%となります。非課税口座とはいっても、購入タイミングが悪いとこうなるんですね。 

ロールオーバーするかどうかの基本的な考え方

さて、ではこれをロールオーバーするかどうかです。簡単にロールオーバーのメリットをまとめると、

  • 限度額の120万円を超えていても、引き続き非課税扱い

これに尽きます。逆に時価評価が120万円以下なら、いったん売却したり課税口座に移管したりして、新たに120万円分購入してもメリットは変わりません。今回の僕のように時価評価額が109万円程度なら、残り11万円を追加で購入できますが、どちらにせよ、ロールオーバーしても買いなおしても同じです。

 

逆にデメリットは、

  • タイミングを図れない
  • 銘柄が同じになる

 

ところにあります。基本的な考え方として、市場のタイミングなんて分かりっこないというものがあります。安くなってから買い直そうなんて思っても意外と下がらなかったりするわけです。

 

でも銘柄をどうするかは、選択肢が増えるという意味で重要です。ロールオーバーしてしまうと、引き続きTOPIXを持ち続けることになります。

今回のロールオーバーの結論

こう考えてみると、今回ロールオーバーするかどうかの結論は簡単です。120万円を超えても非課税枠を継続できるというメリットが取れないので、ロールオーバーはなしです。

 

TOPIXが下がったタイミングなので、ちょっと悩ましいところですが、いったん売却するのがいい選択肢となると思います。そして2020年に入ってから、タイミング、銘柄含めて何に投資するか考える方向になります。