Teslaの株価が急騰していることがニュースになっています。ちょっと前には、GMとフォードの時価総額を上回ったとニュースになっていましたが、ついに世界第2位のフォルクスワーゲン(VW)を抜いて、トヨタに次ぐ、自動車メーカー世界第2位に躍り出ました。
株価は年初から25%上昇
年初からは25%の株価上昇ですが、1年のスパンで見ると19年5月に185ドルの底をつけてから、現在は569ドル。実に3倍です。
では僕はどうだったかというと、16年に172ドルで購入し、昨年9月に244ドルで売却しています。もし売却しないで持ち続けていれば、2倍以上になっていたわけですが、これぞ「たられば」ですね。
グロース株でよくある「売らなきゃよかった」
グロース株では、よくこうした「売らなきゃよかった」があります。これまで継続的にAmazonやFacebookなどを一部売却してきましたが、これも今になって振り返れば、売らずに持っておけば大きなリターンを生み出したわけです。
たらればでいえば、nVIDIAもそうです。購入はかなり前なので、利益は出ましたが、売却した19年2月をいまから振り返ると、まぁ底値ですね。暴落から盛り返し、現在は250ドルまで値を戻しています。
たらればがたらればである理由
もちろんこれはたらればです。18年にバブルは崩壊したかに見えましたが、Fedの利下げもあり、大統領選の年ということもあり、株式市場は堅調です。これがさまざまな株価を押し上げていますし、一部のグロース株はガンガン伸びています。
ただし、これがいつ崩壊するかはわかりません。タイミングは測れないのです。
僕の場合、
- セミリタイアを実行したので、ボラティリティの高い個別株は手放す
- PERなどから割高になってきたら、現金比率を増やす
という考え方で、個別株から現金および債券クラスへのシフトを進めています。
グロース株は、夢があってたいへん面白いんですよね。経営者の理念やビジョンに共感したり、大きく動く株価にドキドキする。こんな経験は株式投資ならではです。債券なんて、金利動向次第ですし、なにか起きれば暴落です。面白みという意味では、株式にかないません。
それでも、コアとなる資産については、「企業を応援する」という意味での株式購入はしません。下記に、夢として買いますよ、という記事を書きましたが、この一ヶ月後くらいにセミリタイアを実行しました。すると、けっこう考え方が変わるものです。
もちろん、Teslaへの投資額は、総資産の1%にも満たない額です。それを考えると、趣味として持っておくという選択肢もありました。でもポリシーの変化というのは、こういったところにも影響を及ぼすものなんですね。
なかなかに難しいものです。