ステルス型サブスクリプションなんて、名前を付けてみましたが、要は知らず知らずのうちに定期的に支払われているサブスクリプションサービスのこと。先日、ドコモショップに行って、最近のプランのことを聞いていたら、契約明細をみてびっくり。「dエンジョイパス」が登録されているではありませんか。
dエンジョイパスは月額制の優待サービス
dエンジョイパスは月額550円の優待サービスです。例えばとしまえんの乗り物券が4300円のところ1830円になったり、サンシャイン水族館が2200円のところ1740円になったり。鎌倉パスタ10%オフや映画の券が格安になるなど、さすが有料の優待サービスだけあって、そこそこ豪華です。
登録から31日間無料……の落とし穴
こうしたサービスの例にもれず、dエンジョイパスも登録から31日間は無料です。まっとうな考えかたとしては、使ってみてもらってメリットを感じるようなら継続してね、という、いわば登録のハードルを下げることで契約者を増やす施策です。
でも、多くの人は、ぼくのように、登録して使ってみたももの、その後解約を忘れてお金を支払い続けている。そんなことになっているのかもしれません。
こんなサブスクに注意!
サブスクは当然ながら一回契約すすると継続的に料金が発生してしまいます。メリットがあって払い続けているのならいいのですが、契約を止めずに忘れていて支払い続けるのは本位ではありません。
どのようなサブスクサービスに気をつけたらいいのかをまとめてみました。
- 額が比較的小さい(数百円) 額が大きければ気が付きますが、少額だとまぎれてしまいがちです
- 他の支払いと合算 今回dエンジョイパスの契約に気づくのが遅れたのは、携帯電話料金支払と合算になっていたからです。個別に引き落とされれば「あれ?これは?」と気づくのですが、通話料の誤差くらいの金額だと気づきません
- 支払い明細が電子版のみ 明細が紙で届く場合、一応それを確認します。ところが電子明細のみで、かつプッシュではなく、自ら見に行かなければならない場合は合算を忘れがちになります。
- サービスがデジタル サービス内容が物理的なものだと意外に忘れることはありません。たとえば定期購読などがそうですね。一方で、プル型+デジタルは最も危険です。
これらを「ステルス型サブスクリプション」と名付けました。いやはや危険です。
他にもあるサブスクの落とし穴
ほかにもサブスク型契約で失敗したことがあります。一つは米Flickの有料Pro契約です。これの落とし穴は、契約期間が2年間と長くて、しかも自動更新になっているということ。
クレカの明細に、100ドル近い引き落としがあって、あれ? と思ったら、Flickrのサブスクでした。すぐに米国のサポートに連絡したのですが、「契約更新してくれてありがとう」という返事が返ってきたのみ。もろもろ交渉したら解除できた可能性もありますが、海外かつ英語だとその気も失せます。
同じように月額3000円近いサブスクを払う事になってしまったのが、米WSJの有料会員です。こちら、登録時は3ヶ月100円(程度)というような低価格で釣り、申込みページは日本語で簡単に登録ができます。ところが、解約しようとすると英語のページしかないんですね。下手をすると、電話でのみ解約なんてことになります。
国内のサービスエリアで他にもよくあるのが、ヤフーのプレミア会員です。これは注意しないと、腹いっぱい続けていることがたびたびありました。
ほかにも、申込みはWebからすぐにできるのに、解約は電話のみなんてサービスはたくさんあります。ほとんどのクレジットカードもそうですね。
自分のサブスクを把握すること
こういうこともあるので、自分が加入しているサブスクは、ちゃんと棚卸ししてチェックしておくべきです。そこで、ざっくりと加入済みのサブスクをまとめてみました。
- Amazonプライム
- 携帯電話
- 電気、ガス、水道
- 家賃
- 楽天でんわ、SMATalk料金 (基本料は無料)
- クレカ年会費(1枚+利用で無料1枚)
- 法人の税理士報酬
- 生命保険
- 個人年金保険
- 自動車保険
- SBIネオモバイル証券
- 楽天証券 カード積立
- LINE証券 ワンコイン投資
この中で、ちょっと危険なのはSBIネオモバイル証券の毎月の手数料ですね。税抜分のTポイントが還元されるとはいえ、こちらは有効期限があります。また220円と少額なので忘れてしまうかもしれません。カード払いなので、明細をチェックできるのはまだいいところですね。
とにかく非常に危険なのは、携帯電話代合算の少額、デジタルもので送付物などが存在しないものです。みなさまもお気をつけを。