以前、「セミリタイヤ投資家が日常チェックしているもの」という記事を書きました。当時と比べると、何を見ているかもけっこう変わってきましたので、現在の1日をまとめてみたいと思います。
何はともあれ為替のチェック
まず確認するのは為替です。FXスワップアーブのポジションを取っている、ランドとドルについて、大きな変動が出ていないかチェックします。もし動きがあるようなら、資金を片方の口座からもう一方へと移動させなくてはならないからです。
一応VIXの状況を見る
続いてVIXの状況を見ます。もし20ドル近くまで上昇していたら、ショートを検討しますし、12ドルくらいまで下がっていたらロングを検討するためです。その際には、先物の状況がコンタンゴなのかバックワーデーションなのかも確認です。先物状況には、VIX Centralを見ています。
さらに、CNNの「Fear & Greed Index」もチェックします。これは市場がリスクオンに傾いているのかリスクオフ傾向なのかを確認できるサイトです。
また、ヒンデンブルクオーメンも有名な指標ですね。これは、米国市場の株価急落を予兆するシグナルとされています。eワラント証券がまとめて提供しています。
実際の売買の際には、世界の経済指標発表予定も確認です。ぼくは、よくみんかぶFXの「経済指標カレンダー 予想&速報」を見ます。雇用統計やFOMCの利上げ/利下げなどは、VIXの変動をもたらすことが多く、ポジションを取る前には、重要な発表が控えているのかどうかをチェックしておきたいからです。
優待株の一般信用売り在庫をチェック
9時直前や、お昼、夕方には、直近の優待銘柄の一般信用売りの在庫をチェックします。チェックに使っているのは、Androidアプリの「一般信用残数監視」です。優待クロスというと、17時や19時の早押し争奪戦をイメージする人が多いかと思いますが、早朝やお昼のタイミングで、意外と放出があるものです。うまくチェックすれば、意外な銘柄を獲得できます。
月額180円のアプリではありますが、見合う価値はあると思っています。
たまに見るものは仮想通貨
たまにチェックするのは、仮想通貨の状況です。Blockfolioアプリを使い、ポートフォリオ全体の状況をチェックします。トレードをするわけではなく、ヘッジ目的の長期保有なのですが、値動きが大きいので見ていて楽しいものではありますね。
ほぼ見ないものは株価関連
逆に、最近ほとんどチェックしないのは株価です。コア資産であるETFやGAFA株は、それなりに価格が上下しますが基本的にはストロングホールド。こういう資産については、価格をチェックするのは百害あって一利なしです。暴落なんてニュースで騒がれても、しょせん数%の下げ。気にせず持ち続けることが、最終的なリターンにつながります。
そもそも僕のポートフォリオは1年以内のリセッションを想定して、かなり株式比率を下げています。暴落が来ても、株式の買い増しはしても売ることはありません。日頃の株価に一喜一憂しないことが、心の平穏のためには重要です。
インデックス投資家の方々は、仮想通貨やFXを否定する方が多いですが、ポートフォリオの中にほんのちょっと入れ込むだけで、誰しもが持っているギャンブル的な投資の魅力を感じられ、トレードの誘惑に抗することができます。怖くなってメイン資産を売ってしまった経験のある人は、資産の数%をこうした値動きの激しい銘柄にあてることもオススメですよ。