FIRE:投資でセミリタイアする九条日記

FIREを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

貯金1000万円以上の人に聞いた「これだけは絶対にしない」

「kufura」というWebで「貯金が1000万円以上の人たちが「お金を貯めるためにやめたこと」とは?」という記事が載っていました。貯金1000万円ってどのくらいの人が持っているのか、から始めて、この記事に出てきたことの考察、そして、1000万円を貯めるための決定版の方法を考えてみます。

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1000万円以上貯金している人

さて貯金が1000万円以上ある人は日本にどのくらいいるのでしょうか? 記事では女性500名へのアンケートを元に、約12%としています。ただしこれは「20歳以上の女性へのアンケート」ですので、精度は微妙です。

 

総務省の2018年の統計によると、もう少し正確な実態が分かります。これによると、二人以上世帯(一人暮らしを除く!)の平均貯蓄額は1752万円。すごい多いように見えますが、中央値は1036万円です。

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これでも多いように感じますが、二人以上の世帯の中でも勤労者世帯、つまり働いている世帯(比率54.3%)だと、平均が1320万円に下がり、中央値も798万円に減ります。なるほど、貯金が多いのは引退した高齢世帯だということが分かります。

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この統計は金融資産も生命保険も含む

それでも多くないか? と感じますが、それもそのはず。この数字は貯蓄であって、実は株式などの有価証券も生命保険も含みます。いわゆる預貯金、「通過制預貯金」と「定期制預貯金」は資産のうち、62.6%です。これを反映させると、平均額は826万円、中央値は499万円になります。

そして負債は?

さらにカラクリがあります。日本の多くは住宅をローンを組んで買っており、負債を持っているからです。そして、50歳未満の状況を見ると、平均して貯蓄額よりも負債のほうが大きい債務超過状態となっています。

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こう見ると、貯金が1000万円あるのが多いのか少ないのか、まるでよくわからなくなってきました。ローン完済の自宅を持っているならともかく、貯金1000万円で賃貸の人と、貯金1000万円だけど自宅のローンが1200万円ある人は、どっちがお金持ちなのでしょう?

貯金1000万円の人が絶対にしないこと

さて本題の「貯金1000万円の人が絶対にしないこと」です。無駄使いしないのはまぁ当然として、ふーむというのが以下の点です。

 

「基本的にお金を持ち歩かない。1日千円しか持たないようにしている」(45歳・男性/研究・開発)

「お財布にたくさんお金が入っていると使ってしまうので、財布の中には1万円以上入れないようにしている」(48歳・男性/その他)
「必要以上にお金を銀行からおろさない」(47歳・男性/総務・人事・事務)

キャッシュレス全盛のいまですが、現金主義のほうが無駄使いしないという考え方のようです。

 「基本、現金は持ち歩かない。代わりにデビットカードを持ち歩くようにする」(49歳・男性/営業・販売)

こちらは似ているようで方向性が全く違います。ぼくも基本的に現金は持ち歩きませんが、それはキャッシュレスのほうが家計簿が自動でつくため管理しやすいのと、ポイント還元がかなりあるからです。

「できるだけ現金ではなく、クレジットカードを使って買い物などをし、ポイントを貯めるようにする」(35歳・男性/会社経営・役員)

はい。これは同感。

「お金は投資などで運用せずに、ただただ預貯金にして貯めておく」(42歳・男性/公務員)

なるほど。投資などを行わなければ、たしかに預貯金は増えますね。何を比較しているのかよく分からなくなってきますが。

「手数料がかかる時間に銀行ATMは使わない」(38歳・女性/総務・人事・事務)

これはいただけません。そもそもATM手数料がかかる銀行は使わない方針にすべきです。世の中に手数料無料の銀行はたくさんあるのに、その口座を作る一手間を惜しむのはなぜかよくわかりません。

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「延滞金やキャンセル料などを発生させないようにする」(42歳・女性/総務・人事・事務) 

延滞金を発生させるというのは、何かルーズだということです。身近な延滞金としてはレンタルビデオとかでしょうか? VODにすべきですね。カード利用の延滞をするのはご法度です。信用情報が傷つくので絶対にしてはいけません。キャンセル料はたしかに損失ですが、それによって時間が有意義に使えるならアリではないでしょうか。

「電気、水道の使い過ぎに気を付ける」(38歳・女性/その他)

電気と水道の使いすぎは、地球資源に優しくという意味では重要だと思いますが、どのくらい節約になるかというとたかが知れています。下記を見ると、仮にエアコンを2倍の時間使っても、電気料金への影響は7%程度なのが分かります。

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「携帯電話やスマホは持たない」(40歳・女性/その他)

「結婚しない」(44歳・男性/金融機関)

節約の手法というより人生観ですね。最近では、結婚して共働きすれば確実に生活費が減り世帯収入が増加するという考え方が普通だと思います。この方は、結婚=専業主婦という前提なのかもしれません。

2億円と専業主婦

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  • 作者:橘 玲
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2019/11/21
  • メディア: 単行本
 

 最も効果的な1000万円貯める方法

ではぼくは1000万円貯めるにはどうするのが最も効果的だと考えているかというと、

  • 本業を頑張って収入アップする
  • その際、生活レベルを上げない

この2点です。まず収入レベルを上げずに貯蓄額を増やすということは、つまり生活レベルを下げるということです。無理ない生活レベルの下げ方、つまり効用の変わらない節約は大賛成ですが、スマホを持たないとか結婚しないとかは、本末転倒でしょう。

 

1000万円をどのくらいの年数で貯めたいかにもよりますが、10年で貯めるにしても年間100万円が必要です。これを追加の節約で生み出すのは、大きく生活レベルを下げない限り不可能でしょう。

 

また、生活レベルを落としてもいいから1000万円貯めたいという場合は、細々とした節約ではなく大きな固定費から入るのが王道です。つまり、住居費です。現在10万円の部屋に住んでいたとして、これを5万円、できれば4万円の部屋に変えれば、月間5〜6万円、年間にして60万〜72万円もの余剰資金が生まれます。小さい部屋になると買えるものも減りますし、光熱費も下がります。この生活を10年続ければ、1000万円は余裕でしょう。

 

住むところのレベルを落とすのはものすごく辛い。そんなふうに思うかもしれませんが、人間の幸福度に住むところはほとんど影響しないことが研究から分かっています。

新しい家に対する満足感は多少は薄れるものの、その後5年間は、古い家に住んでいたときよりも高いままでした。なかなかいい感じですが、1つだけ問題があるのです。引っ越しした人々の新しい家に対する満足度はかなり上がりますが、生活に対する満足感、つまり全体的な幸福感はまったく向上しなかったのです。

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)

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これは高い家を買ったときの 幸福度の変化ですが、逆もしかり。人は環境にすぐに慣れるものです。ただし、家賃の安い部屋を求めてあまりに郊外に出てしまうのは悪影響があるのでやめましょう。できれば、狭くて古くていいので、都心の安い部屋がベストじゃないかと思います。

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