FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

コロワイド 優待を2倍増量 2万円+1万円に

3月末優待銘柄のコロワイド【7616】が優待の増量を発表しました。500株あたり、飲食ポイントが通常1万円のところ、なんと2倍の2万円分です。これは2020年3月末分だけの特別措置になります。合わせて、3月31日期限の優待ポイントの期限を延長して、6月30日までとしました。

3月末株主に、6月2万、9月1万

外食チェーンのコロワイドは、優待ポイントの大盤振る舞いで知られます。

  • 3月31日時点の株主 6月と9月に各1万円分
  • 9月30日時点の株主 12月と3月に各1万円分

このように、500株保有の株主は、年間で計4万円の飲食ポイントが提供されます。このうち、6月発行分が2倍の2万円になるということです。年間に対しては25%増しになります。

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 カッパ・クリエイトも2倍に増量

合わせて、グループのカッパ・クリエイトもポイントを2倍に増量です。

  • 100〜1000株 通常3000ポイント→6月発行分 6000ポイント
  • 1000〜2000株 通常6000ポイント→6月発行分 1万2000ポイント
  • 2000株〜 通常1万2000ポイント→6月発行分 2万4000ポイント

こちらも3月末時点で権利が付与され、付与は6月。1年後の6月末まで利用できます。

コロナウイルス対策

これらは、コロナウイルスの影響で外食需要が減少しているものを、収束後来店を促進するためのものとしています。実際、コロワイドの株価は2月中旬には2300円前後だったものが、1328円まで落ち込んでいまいた。実に42%の下落です。今回の優待拡充の発表により、17日には1478円と10%近く、値を戻しています。

 

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カッパ・クリエイトのほうも、2月半ばに1480円あった株価は1061円へと約30%下落していました。こちらも発表後、1154円と15%近く戻しています。

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コロワイドの場合、配当は1株あたり5円でずっと推移してきており、これまで配当利回りは0.2%程度だったものが、コロナウイルスによる株価下落で0.33%まで上がっていました。500株で年5万円分の優待ですから、株価をかけると実に優待利回りは6.7%にも達します。配当利回りは市場平均に比べて極めて低く、明確に優待が配当の代わりを果たしてきていました。

配当利回り8%を越えたJT

ちなみにJT【2914】の株価は、コロナショックでさらに下落して、1917円。配当利回りはついに8%を超えました。配当性向は78.6%と高いものの、配当額は実は19年12月から据え置きの予定です。

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コロワイドは優待+配当で計算しても7%程度なので、JTならばほぼ同額が現金でもらえるということでもあります*1。あとは、コロナショックによって、コロワイドの株価がさらに下落するのか、JTのほうが下落するのかというところですね。一般的には、外出自粛の影響をもろにうける外食産業よりも、生活必需品にカウントされるJTのほうが強そうではありますが、さて。

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*1:配当には20.315%の税金がかかりますが、配当控除をうまく使えばもっと減ります。というか、今回の株価下落でキャピタルゲインで損失を出した人も多いと思うので、配当への課税は通算して無税でしょう。