FIRE:投資でセミリタイアする九条日記

FIREを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

楽天アンリミットの無料通話「楽天LINK」の裏技

 先日、1年間基本料金無料、データ使い放題、電話使い放題、SMS使い放題の楽天アンリミットに申し込みました。いろいろと弄ってみたのですが、けっこうマニアックなキャリアです。別のメイン端末から、楽天アンリミット契約を利用して無料通話ができるようです。

www.kuzyofire.com

楽天LINKの仕組み

楽天アンリミットでは、楽天LINKというアプリを利用して音声とSMSの発着信が行えます。このアプリを使うと、無料期間中、音声通話もSMSも無料で利用できます。

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最初はこの楽天LINK、いわゆるIP電話なのかと思ったのですが、よくよく調べるとそうではないようです。こちら、国際標準企画のRCS(Rich Communication Service)規格を使っています。これは、メッセージ送受信や音声通話も含んだコミュニケーション全般の規格で、端末レベルではGoogelやAppleのiPhoneでも対応しているものです。

 

メッセージ送受信としては、SMS/MMSの後継規格とされており、実は国内3キャリアが対応している「+メッセージ」が、RSC規格を使っています。

 

楽天では、楽天LINKアプリを経由して音声発信をすると、このRSC規格に準拠した形で音声通話が行えます。そして、面白いことに、携帯網(公衆網)が圏外でも、WiFiから電話番号を使って音声発信が行える「WiFi Calling」という機能を持っています。

 

特徴は次のようになります。

  • 回線交換ではなくパケット通信ベースの音声通話だが、いわゆるIP電話より通話品質はよい
  • WiFiなどから電話発信可能
  • 発進時の認証はSIMに依存しない。アプリ単位で最初にSMS認証すれば利用可能

別の端末に楽天LINKを入れてみたら

これらの特徴を踏まえると、面白いことができます。普通の音声通話は、SIMで認証されていて、通話するとその端末に刺さっているSIMの電話番号から発信され、SIMの契約に料金がチャージされます。

 

ところが、RCS規格では、SIMは発信する都度認証されるわけではないようです。RCSを使うアプリ(これが楽天LINK)に対し、最初にSMS認証をかければ、その後はSIMの有無に関係なく、アプリに対して発着信ができてしまいます。アプリはネットに接続さえできれば、発着信可能です。いやはや、面白い。

Pixel4に楽天LINKを入れてみた

そこで、手持ちのPixel4に楽天LINKを入れてみました。アプリを起動するとSMS認証を求められるので、楽天アンリミットの電話番号を入力します。楽天のSIMを刺した端末にSMSが来るので、そのSMSの番号をPixel4側で入力します。すると、Pixel4がこの楽天アンリミット番号のRCS端末として認識されました。

 

挙動はこうなります。

  • Pixel4から楽天LINKを経由して発信 楽天番号で他に発信(通話料は無料)
  • Pixel4から通常通話アプリで発信 Pixel4のSIM番号で発信
  • Pixel4のSIM番号に発信 → Pixel4に着信
  • 楽天番号に発信 →Pixel4の楽天LINに着信

電話番号の制御はPixel4に移管されるようで、楽天番号に電話しても、SIMが指してある端末はうんともすんとも言わない、という挙動です。いやはや不思議。

いくつかテストしてみると

いくつかのパターンでテストしてみました。

 

Pixel4を機内モードにして無線のみオン:

  • Pixel4から楽天LINKを経由して発信 楽天番号で発信可能
  • Pixel4から通常通話アプリで発信 発信不能

Pixel4の無線LANを切って、公衆網のみオン:

  • Pixel4から楽天LINKを経由して発信 楽天番号で発信可能
  • Pixel4から通常通話アプリで発信 通常発信

Pixel4がSMS認証した状態で、楽天SIMの刺さった端末から発信

  • 通常音声発信は可能
  • 楽天LINKアプリは、SMS認証を求められる

Pixel4がSMS認証した状態で、フリーダイヤルに発信

  • 問題なく着信(緊急電話はテストできていません) 対応端末以外は動かないという話もあります

Pixel4がSMS認証した状態で、IP電話番号に発信 

  • 無事に着信。楽天電話番号が通知される

Pixel4がSMS認証した状態で、別ユーザーを作成し、楽天LINKを起動

  • 再度SMS認証を求められる。Androidのアカウントごとに楽天LINKアプリ管理の模様

未テストですが、楽天LINKの認証をPixel4に渡したあと、楽天SIMが刺さった端末からSIMを抜いてしまえば、WiFi Callingが使い続けられるという情報もありました。これがうまくできれば、同一携帯番号を複数端末で利用できることになりますね。

 

一点、注意なのは、これらはPixel4ではうまくいきましたが、RCSに対応していない別の端末ではうまく動かない可能性があることです。当然iPhoneでもダメです。そもそもアプリがありませんし。楽天アンリミット対応端末として書かれている端末ならば大丈夫ですが、そのほかの端末は、ネットで動作情報をチェックする必要があります。

 

あとは気になるのは、楽天LINKアプリの認証が何らかはずれてしまい、再度SMS認証を求められる場合です。例えば、アプリがアップデートされたときは、再認証が必要なよう。このときは、楽天SIMが必要になってしまいます。

通話料無料の電話番号を、手持ちのAndroidに追加できる

これが何を意味するかというと、楽天アンリミットを申し込めば、通話料無料で使える新しい電話番号を、手持ちのAndroid端末に追加できるということです。MNPしなくても、もともとのメイン番号はそのまま使い続けられます。

 

大手キャリアを利用している人なら、音声通話無料なんて普通かもしれませんが、MVNO、いわゆる格安SIMを使っている場合、音声通話代はけっこうネックですね。そのために、いくつかIP電話サービスを利用していました。

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楽天アンリミットは300万人まで、基本料無料、通話料無料で1年間使え、解約時のペナルティもありません。Androidユーザーなら、1枚持っておくのはメリットしかありませんね。逆に、モバイルが生命線のいま、この未成熟なキャリアにMNPするのは考えものです。