FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。投資歴20年以上。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

セミリタイア(FIRE)に適した年齢

若くしてセミリタイアした人が話題になったりします。自身もセミリタイアした一人として、いったいいつセミリタイアするのがいいのか、考えてみました。

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60歳より前のどこか?

定年延長の議論はあれど、60歳というのはスムーズに企業人生を歩んできた人にとって、自動的に定年となり、セミリタイアすることになる年齢です。ここで完全リタイアするもよし、再雇用などでセミリタイアするもよし。年金がもらえるのは通常65歳ですが、減額になりますが60歳からもらうこともできます。

 

ということは、わざわざセミリタイアということは、60歳よりも前にキャリアを終了する、または第二のキャリアに切り替えるということになります。

 

とはいえ、問題はどこでセミリタイア可能な資産が構築できるかです。セミリタイアというのはメインの仕事からの収入をあてにせず、資産からの収入で生活していけることを指すからです。

 

ただし、これは資産と必要生活費のバランスで変わります。必要生活費が小さければ、例えば3000万円程度の資産でもセミリタイア可能でしょう(年100万円で暮らしていけるならこの額でもいけるでしょう)。逆に、生活費が大きければ、資産が1億、2億あっても足りません。

 

要は、生活費と資産のバランスによって、セミリタイアする年齢はコントロールできるということです。収入が安定しているなら、それはつまり貯蓄率をどのくらいに設定するかになります。

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50歳は若いかどうか

しっかり資産形成をしてきて、セミリタイア志向のある人にとって、バランスがなんとか取れる年齢は、50歳前後でしょう。では50歳というのは、どういうタイミングなのでしょうか。

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アーリーリタイアしたブロガーNightWalkerさんは、「50歳はアーリーリタイアに向いた年齢」として、「50歳は意外と若い」と書いています。確かに、年金金額の最適化や、遺族厚生年金の条件を考えると、このあたりまでは働くという選択もありですね。

 

一方で、40歳でリタイアした高等遊民さんは、「50歳はもう若くはない」と書いています。視力の衰えに代表されるように、意外と老化を実感する年齢だからです。

 

ぼくはまだ50代には達していませんが、肉体的な衰えを感じることが増えてきました。例えば、若い頃のめり込んだエクストリームスポーツは、今はとてもじゃないけど、やる気になりません。動体視力や反応速度も落ちてきていて、反射神経が重要になるスポーツも厳しくなってきました。

今やりたいことは消えていく

こうした肉体的な衰えは、誰もが予想することでしょう。そして、いざその時がくると「ここまで苦しいとは」と感じるのだと思います。では、若いうちは身体能力を大いに使うことに時間を使い、年を取ってからでもできる、例えば知的な楽しみを取っておけばいいのでしょうか?

 

これがまたそうでもないんですね。すごく読みたい本があったとして、「これは年を取ってからでも読めるから、老後の楽しみに取っておこう」と思っても、ダメなのです。いざ老後になったときには、その本には興味を失っていることに気づくはずです。

 

年齢に関わらず、「やりたい!」と思う情熱は実は長続きしません。やりたいと思ったその時が、最も充実して取り組めるタイミングなのです。人生で最も重要なことは、この情熱(パッション)を逃さないこと。そしてそのためにどんな準備をするかです。

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時間とお金と情熱のトレードオフ

すごくやりたいことがあるのに、それをする時間がない。そんな人は、資産構築をある程度あきらめて、セミリタイアし、自由に使える時間を作ることで人生の満足度を上げることができます。

 

やりたいことがあるけど、お金がない。この場合、借金をするという選択肢もあります。ほかの何よりもそのことがやりたいことで、渇望感に襲われているなら、あながち否定できない選択肢です。これは豊かな生活を送るために借金をするというのとは、違うからです。

 

お金も時間もあるけど、やりたいことがない。これは最悪の状況です。大企業を定年まで勤め上げた人が、その後抜け殻のようになるという話を聞きますが、そんな状況かもしれません。こういった人は、仕事以外に何も情熱を持たなかった、または仕事のために情熱を押し殺してきてしまった。そういうことなのでしょう。何かに強い情熱を持って取り組むと、そこから派生してさまざまなものに情熱が広がっていく――。そんなことが起きるものです。

今の仕事に情熱を持てるかどうか

こんなふうに考えていくと、実は肉体的な状況とか、資産状況とかよりも、現在の仕事に情熱を持って取り組めるかが、セミリタイアを志すよいタイミングだと思っています。仕事に情熱を持てなくなったが、お金のために働いている。そう感じるようになったら、それは人生の時間を無駄に過ごしているということです。ぼくはそういう状況になって半年程度でセミリタイアを決意、そこから半年で実行に移しました。

 

仕事に情熱を持てなくなったとき、最初に考えるのは転職ですね。20代、30代であれば、セミリタイアに突き進むよりも、転職で事態が好転することはけっこうあるだろうと思っています。しかし、30代も後半から40代に入ると、なかなか転職で「面白い仕事に巡り会えた」と感じることも減るでしょう。

 

ぼくの場合、半分偶然にセミリタイアしようと思えば可能な資産が構築できていたので、このとき踏み切ることができました。自分のキャリアの行く末が見えたとき、いったんリセットして考えるだけの資産を持てているか。それだけの準備ができているか。それがセミリタイアするタイミングのポイントなのだと思います。

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