FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。投資歴20年以上。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIREした梅雨時の午後に思うこと

雨が降ったり止んだり。炎天下で出歩けないのも嫌ですが、こう天候が優柔不断だと、運動不足の解消と思っても、自宅から出るのが億劫になります。そんな昼下がり、もうじきFIRE後2年になろうというタイミングで、いろいろとFIREについて考えてみました。

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会社員である特典

FIRE、つまりfinancial independence retire earlyは、経済的独立を獲得して、早期リタイアすることを指します。早期リタイアといっても、毎日遊び呆ける必要はなくて、自分のやりたいことを、報酬は考えずに取り組めるのがメリットです。

 

ぼくの場合も、まったくの無職ではなく、会社員を続けるという道を選びました。とはいっても、報酬を得るのが目的ではなく、カイシャの力を使って自分がやりたいことを実現するのが目的です。

 

そうやって9月になれば2年。この間は、比較的に自分の想定通りに進んできました。もちろん細かなことでいえば、給与状況が想定と違ったり(高かったり、低かったり)、カイシャ内での立ち位置が変化したりといろいろありましたが、概ねオンスケジュールです。

 

ただ、前回の記事でも書いたように、だんだんと組織にいるのが窮屈に感じることが増えてきました。こちらは、職を失っても金銭的には別にかまわないと考えているわけで、これはお互いの思いが擦り合わなければぶつかります。当然ですね。

 

ただそうなると、逆に会社員であることの特典を意識せざるを得ません。

 

最大のメリットは安定した給料だと思われがちですが、実はFIREした身にはそれはあまり重要ではありません。組織の力を使ってやりたいことを実現するほうが大事です。「それならFIREなんてしなければよかったんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。しかし、マネジメントの階段を上っていくと、だんだん自分のしたいことではなく、カイシャの、株主の目的のために働くことになっていきます。これがぼくには辛かった。そういう意味では、独立したかったということに近いのかもしれません。

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ただ独立した人をたくさん見てきましたが、果たして、自分のやりたい仕事をできているかというと、そんな人は一握りもいないんですね。結局のところ、出資者や家族や、人を雇っているなら彼らの雇用のために、やりたくもない仕事をやるわけです。

 

なら1人で活動すればいいのか。これは一つの理想ですが、組織のチカラというのはけっこう大きくて、何かをやりたくても、一人ではなかなか思うようにいかないのも事実です。

 

とまぁ、想定してはいたことですが、こんな矛盾点がだんだん現実になってきます。もう数年、今だから取り組めることに取り組もうと思っているのですが、多少前倒しで次のステージに向かうかもしれません。

サラリーマンの信用のパワー

もう一つは、サラリーマンの信用です。信用というと、抽象的なものに感じられるかもしれませんが、要は借金できるチカラです。既に太陽光発電の与信に活用しましたが、例えば収益不動産を買おうと思ったり、自宅を購入しようと思ったら、サラリーマンであるうちに実行する必要があります。

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これが市況とタイミングが合ってくれればいいのですが、なかなかどうして。収益不動産も東京の地価も、まだ高止まりしている状況です。こちら、タイムリミットが迫ってくる感じをひしひしと受けます。

キャピタルゲインを取り崩す怖さ

もう一つ、FIREして実感したのはキャピタルゲインを取り崩す怖さです。

 

合理的に考えれば、インカムゲインもキャピタルゲインも投資先が上げた利益の配分方法の違いでしかありません。株価が上昇した銘柄を売却して現金化しても、配当金をもらっても、税金の扱いを除けば同じことです。合理的に考えれば。

 

でも、いざそれを実行しようとすると、心のどこかで躊躇があるんですね。収益不動産を買って、そこからのインカムで生活しようかな? なんていう考えが浮かんできてしまいます。太陽光発電所が1800万円くらいとして、年間で200万円くらいのインカムがありますから、2基現金で買えば毎年400万。これもいいんじゃないか? なんて考えたりしてしまうわけです。

 

全然合理的じゃない。

 

綿密に計算して、株価が低いタイミングでの取り崩しを避けるために、個人資産の30%をキャッシュにしています。これを取り崩していくだけでも、今の生活レベルで7〜8年は暮らしていけます。株式のパフォーマンスが過去の平均を下回っても大丈夫な試算をしています。

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それでも、直接現金を目に見える形で産まない資産だけで暮らしていこうというのは、恐怖を感じるものなのですね。これは、理屈ではなく、実際にそういう立場になってみないと分からないものなんだなぁと改めて感じるわけです。

 

まぁこうした心の動きは、その時時の環境に左右されるもので、梅雨があけてカラっと晴れたら、また全然違うことを思うのかもしれません。いずれにせよ、感情の赴くままに動くとたいてい後悔します。感情、パッションは最も重要なことですが、それが指し示す道に合理性があるのか、しっかりと計算しておくことが大事。そのことだけは忘れないように自戒しておきたいと思います。

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