FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

LINE証券タイムセールのノーリスククリア法

LINE証券が7月30日に再びタイムセールを実施します。今回は、「プレミアムタイムセール」と呼び、参加条件があります。この参加条件、10万円以上の株式評価額が必要となっており、現物を保有するリスクがあります。今回、これをクリアする方法を考えます。

 

2020/07/28 なんとLINE証券ではクロスが作れませんでした。検証不足でした。。

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LINE証券のタイムセール

LINE証券は定期的に、日時もゲリラ的にタイムセールを行います。これは、開始時に提示された5銘柄について、3%引き、5%引き、7%引きのいずれかで5株まで購入ができるというものです。

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例えば株価2万円の銘柄なら5株で10万円です。これを、3%引きなら9万7000円、5%引きなら9万5000円、7%引きなら9万3000円で買えるということで、つまり3000円、5000円、7000円の利益を得られる仕組みです。

 

問題は2つあります。まずこちらが早いもの勝ちだということ。当初はLINE証券の利用者も少なかったせいか、銘柄にこだわらなければ買えたのですが、前回などは全く無理。ページが表示される前に売り切れていました。

 

もうひとつは、買うときは割引でも、売るときまでに値段が変わってしまうということです。夕方17時にタイムセールが実施され、21時に約定です。翌朝9時に売却できますが、この寄り付きのときの値段がどうなるか分かりません。

今回の参加条件は10万円の株式保有

これまでは口座を持っていれば無条件で参加できましたが、今回は参加に条件が付きました。7月15日−22日の間に口座を開設した人か、28日16:59時点で株式の評価額が10万円以上ある人です。

 

このように制限がかかったことで、前回のような混雑はなく、比較的競争が緩やかになるのではないかと期待されます。

 

しかし問題は、既存ユーザーにとって現物で10万円以上の株式保有が必要だということです。しかも、7/30早朝には米国FOMCの政策金利発表もあり、場合によっては大きく株価が変動する可能性もあります。また29日は7月銘柄の権利確定日にあたり、7月銘柄の価格が動く可能性もあります。

 

一応、28日の16:59時点で評価額10万円以上という条件になっていますが、対象になったかどうかは公式アカウントからの通知待ちという仕組みになっています。直前まで通知がこない可能性を考えると、現物を持ち続けるのはリスクがあります。

そこで信用口座を開設してみた

というわけで、LINE証券が新たに始めた信用取り引き口座を開設してみました(申込みから開設まで2日でした)。これでどうするかといえば、10万円分以上の現物を買うと同時に、同じ銘柄を同量空売りして、クロスを作ります。すると、値動きが相殺されて、株価変動のリスクがなくなるわけです。

 

2020/07/28追記 実際にこれをやってみたところ、「仮装売買に当たるため注文できません」というメッセージが! 他の証券会社では普通にクロスができるのに、どうやらLINE証券ではクロスを認めていないようです。

 

LINE証券は買付の(取引所取り引き)手数料は0円です。売却にはコストがかかりますが、この方法なら現物を信用売りポジションに対して現渡してクローズするので、売却コストもいりません。

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信用取引のコストもゼロ円です。かかるコストは3つあり、一つは売りにかかる貸株料。こちらが年率1.15%です。10万円のポジションで、1日あたり約3.15円になります。そのほかに、制度信用になるため逆日歩、そして1カ月単位で発生する管理費が100−1000円かかります。今回は、数日間のポジションになるので、わずかな貸株料と、場合によって逆日歩がかかるリスクがあることになります。

 

2020/07/28追記 さらに分かったこと。LINE証券では、LINE Payから入金した場合、翌々営業日まで信用保証金に充てられません。3日前に入金しておくか、クイック入金、銀行振込で入れておく必要があります。

作戦の概要

2020/07/28 クロスが作れなかったので、今回の作戦は撤退。普通に現物を購入する形に変更です。 

 

今回の作戦の概要は次のようになります。

  • 10万円入金 タイムセール購入資金
  • 11万円入金 現物ポジション購入資金
  • 4万円入金 同銘柄の空売り保証金  信用保証金は最低30万円必要でした。とほほ
  • 28日の朝または昼に、10万円分の現物を購入、同時に同銘柄を空売り
  • 条件対象となる通知が来たら、現渡してクロスを解消
  • 30日17:00 タイムセール参戦、割引で株式購入
  • 31日9:00 タイムセール銘柄を売却して利益確定

本当はタイムセール銘柄も信用売りしておいて、価格変動リスクをなくしたいのですが、銘柄発表が当日15:00なので、残念ながらこれは間に合いません。

条件クリア銘柄を何にするか

さて、条件クリアのための10万円分の現物は何を買うか? です。いくつか考え方はありますが、最もアグレッシブな方法は、7月末権利確定銘柄を選択して、配当をゲットする方法です。7月28日に銘柄を購入、29日が権利確定日になります。30日が権利落ち日なので、ここでクロスを現渡し解消します。こうすれば、配当金の一部をゲットできます。

 

信用売りは配当相当額を支払わなければいけないのですが、制度信用の場合100%支払うのではなく、約85%でいいからです。配当は100%もらえるので、この差額、15%が利益となります。 

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7月末の高配当銘柄といえば、日本駐車場開発ですね。株予報PROによれば、利回りは3.17%です。この15%となると0.47%が得られる形です。100株あたりに直すと、配当が450円、利益が67円となる形です。

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株価は143円(7月21日時点)なので、10万円を超えるには700株購入する必要があります。すると配当による利益は、469円の見込みということになります。

 

もちろん、権利確定日をまたぐので需給的に逆日歩発生のリスクがあります。過去数年、ずっと逆日歩は0円でしたが、2019年は100株あたり5円、2018年は100株あたり55円が発生しました。それでも、いずれも配当からの想定利益67円でカバーできるので、割の悪い賭けではありませんね。

 

ただし日本駐車場開発の場合、コロナ禍による減配のリスクがあります。同社は6月5日に業績予想の修正を発表しました。それによると、20年7月期において、1株あたり当期純利益は8円60銭から3円93銭に大きく減少します。赤字転落ではないので、経営陣としては「減配」か「配当継続」か「増配」(現在の予想)の選択に悩むことでしょう。ありそうなのは前期同等の配当ではないかと考えています。

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また単純に貸株料は価格変動リスクのヘッジコストだと割り切るなら、みずほ銀行などを10万円分買い、同量を空売りする方法もありですね。数日保有したとしても10円程度のコストですので。

 

また、オーソドックスに債券系ETFを買う手もあります。ETFの米国債券(為替ヘッジあり)【1487】の場合、ここ1カ月の高値は19920円、安値は19670円。変動幅は1.2%程度です。

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