FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2020年8月の成績とポートフォリオ公開 年初来+6.5%

米国株の上昇が止まりません。それを受けて8月も順調に資産が増加しました。7月に続き増加で、年初来のプラスは6.5%に達しました。

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全体は月次で+4.7%

7月に引き続き、8月も好調な相場が続きました。月間で4.7%の上昇です。S&P500が6.2%の上昇ですので、これには及びませんでしたが悪くありません。

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年初来ではやっと+6.5%まで来ました。正直十分なプラスではありますが、大統領選もあり、年内いっぱいはこの相場環境が続くと踏んでいます。

 

ちなみに先月の計算では7月は+4.4%でしたが、集計ミスを反映させたところ+4.7%でした。

セグメント別リターン

リターンの内訳をセグメント別に見ていきます。こちらは前回同様、入出金を加味して補正しています。月次では、株式が+8.25%と大きく伸びました。ここだけ見ればS&P500に勝利した形です。逆に足を引っ張ったのは▲4.79%となったリアルアセットですが、こちらは7月の天候不順による売電悪化を反映させて、評価額を減らしたためです。

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どのアセットがリターンにどれだけ貢献したかをチャートにしてみました。こちらは各アセットの保有比率を掛けて、資産全体への貢献度を計算しています。増加の75%は株式によるものです。太陽光発電のリアルアセットの悪影響は9ポイントでした。

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アセットアロケーションは次の通り。株式セグメントが1ポイント少々比率が増加しています。ヘッジセグメントは金の上昇が一服したため、わずかに比率を減らしました。

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株式セグメント +8.25%

牽引役となった株式セグメントでは、引き続きGAFAのグロース株が上昇を続けました。月間で+12.2%と、ちょっと気持ち悪いほどのリターンです。日本株もこの一ヶ月は好調でした。

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グロースの中でも、今月最も伸びたのはFacebookです。単月で15.6%増加し、株価は300ドルに接近しています。遅れてきたGoogleも9.5%と大きく伸びました。年初来では、花形はやはりAmazonです。すでに86%もの増加です。

 

よく分からないのは全世界株式です。VTは年初から3.1%増加、ところが上場MS世界株は0.4%しか増加していません。なぜ?という感じではあります。あとで調べてみます。また、未だに年初来でプラスになっていないのがTOPIXです。いまだに年初来▲5%。上場MS世界株は「除く日本」なので、どちらかといえばプラスに働くはずですが、いったい?

 

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買付は、引き続き楽天カードを使った投信自動買い付けの「楽天バンガード全世界株式」と、tsumiki証券での「ひふみ投信」の自動買付だけです。バンガードもひふみプラスも7%程度の伸びとなっており、だいたいS&P500に近いパフォーマンスでした。

 

株式のポートフォリオとしては、Facebookが増加してシェア3位に入りました。EEM(途上国)とEFA(米除く先進国)は厳しい状況が続いています。

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債券セグメント +1.4%

年初から大きなマイナスとなっているARCCが、徐々に戻ってきました。国債を3割ほどかかえるBNDは単月ではマイナスですが、年初来ではプラスキープです。国債については弱気と考えていますが、そのほかの信用スプレッドを抱えた債券は、株式市場の好調につられ遅れて戻ってきている感触です。

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いま債券は難しいですね。長短金利差もさほどなくロールダウンも期待できませんし、国債金利はいまよりも下がることがさすがに見込まれません。経済の復活にともなって信用リスクの回復に掛けるなら、株式を買ったほうがいいようにも感じます。とはいっても、株式の割高感は引き続きありますね。

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リアルアセット ▲4.79%

リアルアセットは、稼働中の発電所のDCFを再評価し、下落となりました。7月がまれに見る天候不順で、想定値からかなり下振れした発電量だったためです。計算式通り、この実績を加味して将来の収入を再計算した結果です。

 

また単月でいうとローン返済を売電収入が下回り、預金額もマイナス影響でした。そのほかの発電所に関して追加の支払いはなかったため、単純にB/Sは縮小しました。

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そんなわけで、木更津発電所の評価額は右肩下がり。また預金額も4月時点の87%まで減少です。つまりCFはマイナスです。8月の売電収入は上振れが見込まれるため、CFも上向き、発電所評価額も上昇に転じることを期待しています。

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また、3月末に法人の決算を行いましたが、その時に発生した消費税の還付がまだ入金されません。これが入るとCF的には大幅なプラスになるはず。期待して待っているところです。

ヘッジセグメント +4.04%

あまりに株式の戻りが大きく目立たないのですが、ヘッジセグメントも+4.04%の増加です。ちょっとグラフがすごいことになっていますが、Ethereumがさらに22%上昇して、年初から約3倍の価値になりました。Bitcoinは55%上昇と、仮想通貨がいい感じです。

 

これらと比較すると金は26%しか増加しておらず、見劣りすると感じてしまうのは贅沢な話でしょう。

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金のシェアは56%に減少。一方でEthereumは11%まで増加しました。現在、DeFiブームと言われており、そのプラットフォームであるEthereumにも追い風です。もちろんDeFi系のコインを買えばさらなる上昇があったわけですが、そうしたマイナー通貨に投資できたとしても規模は小さくなりがち。Ethereumくらいがちょうどいい感触です。

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なお、GMOコインで預けていたBitcoinに対して5%の利息が振り込まれ、それについては売却して現金化しました。Bitcoinは長期保有前提ですが、そうでなくてもポートフォリオ内の比率は増加しており、少しでも他のアセットクラスに移し替えるリバランスをしたいところです。

 

現金化すると雑所得となり総合課税となりますが、この程度の額ならば吸収できると踏んでの売却です。

オルタナティブ(現金)は+4.23%

現金同等物として短期運用するオルタナティブセグメントは4.23%の増加でした。いやはや、しかしなぜ4.23%増加したのか、原因がはっきりしません。おそらく、優待クロスの戻りが現金になったのがこのタイミングだったということ、それから配当調整額のマイナス分をしっかり計算に入れきれていないことが原因のような気がします。まぁ優待クロスの利回りを考えると、このくらい出てもおかしくはないのですが、ちょっと気にはなっています。優待クロスの損益をしっかりと計算する手法を考えたほうがいいのかもしれません。

 

ともあれ、現金同等物が増加しているのは確かで、よくわかりませんがうまくはいっているようです。

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通貨の状況は次の通りです。円高傾向が続いていますが円建て資産の比率は減少が続いています。これは、まだ収益を生むに至っていない太陽光などのリアルアセットへの投資がかさんでいるのと、単純にドル建ての米国資産のほうがパフォーマンスがいいためです。

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インカムの状況

最後はインカムです。配当と貸株を足しています。8月はPFFとBNDの毎月の配当と、TOPIX ETFからの配当がありました。総資産の0.56%にあたるインカムを今年は得たことになります。

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今後の方針 

さて今後の方針です。先月はまだコロナの落ち着きも見えず、二番底がくることを警戒していました。しかしどうやら11月の大統領選挙に向けて経済悪化はまずなさそうです。となると、さてどうするか。

 

日本円は優待クロスにも使えるし、今後発生する太陽光の初期費用としても使う予定です。なので、あまり減らしたくない。問題はオルタナティブセグメントの23%程度をしめる米ドルですね。こちらはいまMMFに寝ている状態で、まったく稼働していません。

 

ただ、どの米株も高い感じがしていて、売ってもいいかなとは思いますが、積極的に買い付けたいものがありません。普段ならこれを債券購入に充てるのですが、ここからしばらく債券の価値は厳しいと予想しています。

 

出遅れている株式といえば、高配当バリュー系ですが、タバコもオイルも非常に厳しい状況。さて長期で何を買うか、皆目検討がつかない状態です。いやはや難しい。大統領選が終わるまでは、このままのポジションをキープ。また小さなポジションを閉じて整理するのもありかな? と思う8月の状況です。

 

なお、各セグメントは下記の目論見書に従って運用します。

 

また計算上の注意点は下記です。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

【前回7月のポートフォリオ】

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