政府から最大5000円の還元が行われるマイナポイント。目下の話題は、そこに決済サービス各社が上乗せする追加還元です。これまでも、d払いは2500円の増額でトップ還元率でした。ところが先日、銀行からのチャージで1000円追加還元のキャンペーンが発表され、3500円還元に達しました。
5000円+3500円 8500円はトップ還元
追加還元される3500円の中身はこうです。実は、d払いの還元は「チャージ」と「買い物」の2種類があるのですが、ここでは「チャージ」を選びます。
- d払い選択で上乗せ1500ポイント 9/30まで
- チャージ額の5%還元(最大1000ポイント)
- 銀行からのチャージ3万円以上(1回)で1000ポイントプレゼント 10/31まで
- 合計 3500ポイント
まず前提として、マイナポイント5000円は25%還元なので、2万円のチャージが必須です。2万円チャージの5%は1000なので、これで「チャージ額の5%」も満たせます。一方で、銀行チャージは満額のために3万円以上が必要なので、「1回で3万円をd払いの残高にチャージ」することで、すべての条件を満たし、8500ポイントを獲得できることになります。
現時点で8500ポイントは、他の上乗せ還元キャンペーンに比べて最大額であり、最もお得だといえるでしょう。
ちなみに、「チャージ」と「買い物」の違いは大きく2点あります。「買い物」の場合、クレカのdカードを登録して、実際にはそこから支払うことになります。そのため、dカードのポイント(1%)も獲得でき、ポイントの二重取りが可能です。一方で、マイナポイントの終了日である3月末までに2万円分の買い物をする必要があります。
チャージの場合、チャージした段階でポイントが付与されるので、利用には期日がありません。ゆっくりと使っていけばOKです。そこに銀行からのチャージでポイント付与のキャンペーンが始まったので、急速にこちらがお得になりました。3万円に対して1000円は、率にすると3.3%となり、クレカの二重取りよりもお得だからです。
銀行チャージの問題点
還元率が3.3%にも上る銀行チャージポイントプレゼントですが、注意点もいくつかあります。まず1回のチャージ最高金額ごとに提供ポイントが変わることです。
- 1万円以上 →500ポイント
- 2万円以上 →800ポイント
- 3万円以上 →1000ポイント
1万円を3回チャージしても、500ポイントにしかならないことに注意です。そしてエントリーは不要ですが、利用できる銀行にかなり制限があることもネックです。
なかなか渋い選択肢です。メガバンクでは三菱UFJがありませんし、ネット銀行ではイオン銀行とソニー銀行だけです。ほかはりそなを除けば地銀となります。このハードルを超えられるかが、選択のポイントになります。
期間限定ポイントもdポイントなら何ら問題なし
さて、今回のキャンペーンで得られるポイントは、基本のdポイント5000円分を除けば、すべて「期間・用途限定」です。例えば楽天ポイントなどでは、期間・用途限定ポイントは買い物の決済にしか利用できず、楽天証券での投資商品買付などにつかえません。
ところがdポイントの場合、日興証券のフロッギーにて、株式の買付に利用できます。つまり、いったん証券を買い付けることで損失なく現金に替えられるということです。これはほかのポイントにはない大きなメリットです。
30%還元の「d払いお買物ラリー」も開催
さらに、d払いでは9月1日から「d払いお買物ラリー」も始まっています。これは楽天マラソンに似たもので、次のような内容になっています。30%還元で上限2000ポイントなので、月間6667円使えばOKです。
- 1店舗利用 10%還元
- 2店舗以上利用 30%還元
- 9月末までの還元上限2000ポイント、要エントリー
- 設定クレカはdカードのみ
- dポイント利用は対象外
- 残高払いは対象
つまり、マイナポイントでd払いチャージを選び、銀行から3万円チャージして8500円分のポイントをゲットしたら、このチャージ残高をお買物ラリーで6667円、対象の2店舗で利用するのが、今回のベストプラクティスとなります。
「9月は」と書いてあるとおり、10月以降も店舗を変えて継続するようなので、この流れで3万円分を使い切りましょう。
ただし、あれ?ちょっとどうしよう?という点もあります。そう、d払いをマイナポイントで登録するためにdカードGOLDを申し込んでしまったのでした。d払いに銀行からチャージするという発想がなかったので、キャンペーン対象となるクレカはdカードだけ、ならば作るか……と考えたのですが、少々甘かったようです。