Amazon.co.jp: 【最大50%ポイント還元】Kindle本ストア8周年キャンペーン: Kindleストア
「自己啓発本」の最大50%オフキャンペーンと重なるように、Amazonが「Kindle本ストア8周年キャンペーン」を実施中です。11月5日まで。こちらは、50%オフではなく50%分のポイントを還元というのが、ちょっと違いますね。こちらからも、目立った投資本をいくつかピックアップしてみます。
橘玲氏の投資本
最初の一冊は橘玲氏の「臆病者のための億万長者入門」です。
目次
第1章 資産運用を始める前に知っておきたい大切なこと
第2章 「金融の常識」にダマされないために
第3章 臆病者のための株式投資法
第4章 為替の不思議を理解する
第5章 「マイホーム」という不動産投資
第6章 アベノミクスと日本の未来
終章 ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する
あれ? この本持ってたよね?と思ったのですが、Kindle書庫にもなくAmazonの購買履歴を見てもなく。どうやら2006年に出でた『臆病者のための株入門』と勘違いしていたようです。とはいえ、どうも新しい主張や手法が書かれている感じでもなく、新しいエピソードはあるように思いますが、どれか一冊読めばいいという感じもしています。
「生涯投資家 vs 生涯漫画家」
2冊目は、村上ファンドで有名になった村上世彰氏と西原理恵子氏の語りおろし対談。マンガではなく活字です。入門者向けなので、そのつもりで。村上氏の「生涯投資家」は楽しく読みましたが、こちらの本は未読です。
ちなみに1年ほど前でしょうか。村上氏にお会いして話をしたことがあります。そのときの印象は、業界人風だけど物腰柔らかい人。ただ、もしかし寂しい人なのかな? ということでした。有名な法人を運営しているというよりも、本人自身に価値があるからでしょうか、タレントマネジメントを行う組織がバックにあるわけでもなく、さまざまなことを自分の手でやっているのが印象的でした。お金を持っていても、組織がないとこんな感じなのかな?というところ。
ただ、組織が有名で稼いでいるからといって、その威を借りてふんぞり返っている人もたくさん見てきたので、対照的だなと思った次第です。
マイケル・ルイスの2冊は必読
お次はマイケル・ルイスから2冊。ノンフィクションの旗手が金融の最先端に切り込んだ本です。
マイケル・ルイスは実はソロモン・ブラザーズ出身で、債券セールスマンとして働いていました。このときの経験をもとに出版した「ライアーズ・ポーカー」がデビュー作になります。マネーボールなどが映画化されて有名になりましたが、もともとは金融畑なんですね。
フラッシュ・ボーイズの登場は、米国で「HFT業者は不正をやっているんじゃないか?」疑惑を巻き起こし、金融業界でも話題になったそうです。普通にノンフィクションとして読んでも、手に汗握る面白い話です。この本はぼくのマイベストの1つ。オススメです。
一方で「かくて行動経済学は生まれり」は、マイケル・ルイス本の中では僕の評価は低め。人物に強くフォーカスしたのが、裏目に出た印象をもっています。
小説・文芸作品
最後の池井戸潤「株価暴落」も、ぼくは未読です。WOWWOでドラマになったようですね。池井戸潤の水戸黄門風というか、テーマは多少違っても、いつも同じパターンで悪役が負けて、スカッとするストーリーは、安心して読めるものです。50%還元なので、320円相当。時間があるときに買っておくのもいいですね。
ちなみに、村上春樹の最新短編「一人称単数」も50%オフです。7月に出たばかりの本なので、これはお得かも。村上春樹自身を主人公にしたふうな話が8編入っていて、最後の一人称単数は書き下ろしです。
なんとなく柔らかい世界の中で、不思議な出来事が起き、主人公は別にそこまでそれをおかしいとは捉えないという、いつもの村上ワールドが健在です。僕の中では「謝肉祭」と「品川猿」が面白かったかな。 ほかにも「パン屋再襲撃」も50%還元でした。
文芸作品としては「コンビニ人間」も50%還元にラインナップ。村田沙耶香氏の本は、ほかはピンときたものがなかったのですが、このコンビニ人間は傑作でした。未読の方はぜひ。