FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

振込手数料無料の銀行選び 新生銀行後継(2)

新生銀行のATM手数料無料廃止で、次の生活費決済口座をどこにするか探しています。重要条件1のATM手数料無料化に続き、今回は振込手数料無料回数について、各銀行の対応状況をまとめました。

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振込手数料が無料となる回数比較

昨今の銀行はだいたいステージ制のランクプログラムを用意しており、その銀行へのコミット度によって手数料が優遇されます。まずは、ランクごとにどのくらいの回数、振込手数料が無料になるのかをまとめました。

 

ランク1は最低ランク、そこから右にいくほど上位ランクになります。また、いずれの銀行も同行内での振込は手数料無料なので、追加で無料となる振込先を記載しました。

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これを見ると、ランクを上げれば少なくとも月間5回はどの銀行でも無料にできることが分かります。銀行によっては15回無料というところもあり、まぁ十分な数です。

ランクアップするための条件

ところが問題はランクアップの難易度にあります。そこで、最低必要であろう月間5回以上を達成するのにどのくらいのことが必要になるのか、まとめます。下記のランクが、それぞれ5回以上になります。

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住信SBIは、スマプロランクと呼んでおり、ランク3で達成になります。詳細はともかく、達成は比較的容易です。サイトの条件Ⅳの「以下のうち3つ以上該当」から、外貨預金/ハイブリッド預金/給与入金で達成できます。

 

ジャパンネット銀行はランクが2種類しかなく、ランク2の「手数料優遇」は高難度です。なんと、普通預金と定期預金の平均残高3000万円以上となります。はっきり言ってこれはあり得ません。

 

楽天銀行のランクはハッピープログラムです。しかし残念ながら最上位ランクに達しても、無料回数は3回止まりです。

 

ソニー銀行は「優遇プログラム Club S」のゴールド達成で無料回数が6回になります(要Sony Bank WALLWET)。ただしゴールドの条件はなかなか厳しく、外貨預金+投信+WealthNavi for ソニー銀行の残高が合計で500万円以上必要になります。住宅ローンと併用すればもう少し条件が緩和されますが、なかなかに高いハードルです。

 

auじぶん銀行のステージ性は「じぶんプラス」という名称です。ステージ4で無料回数が8回になります。こちらは比較的ゆるやかで、単純な預かり資産残高だけでも100万円以上で達成です。さらに、住宅ローンやFX取引があればそれだけでステージ4、残高50万円以上あれば、給与振込か口座引落(クレカ含む)だけでステージ4達成です。

 

イオン銀行は「Myステージ」。最上位のプラチナが必要です。条件はスコア150点以上となっており、比較的ややこしいです。ネットバンキング+給与受け取り+イオンカードセレクトで、70点(第2ステージ相当)なので、あと80点分必要。イオンカードで月間14万円以上口座振替があればそれで80点ですし、投信か外貨預金なら700万円以上が必要です。あまり裏技的なものはないようで、達成には何か(例えば高還元クレカの利用とか)を諦める感じです。

 

新生銀行は、ステップアッププログラムの名称で、新生ゴールド達成で10回になります。ハードルは低めで、預金残高が100万円以上、投信なら30万円以上となります。

振込の認証方法

ATM引き出しと同じ用に、振込についてもUIUXがあります。振込はWebサイトやアプリから操作をするのですが、最も差があるのは認証方法でしょう。ログインに必要なIDとパスワードに加え、乱数表やワンタイムパスワード、FIDO認証など、いろいろです。

 

住信SBIは、秋にアプリを刷新し、「スマート認証NEO」というアプリになりました。FIDO認証であり、振込などで認証が必要な場合、アプリにプッシュ通知が来て、OKを押せば完了するという、現時点では最新鋭のUIです。課題は、このアプリが1アカウントしか対応できず、例えば個人と法人両方の口座を登録できないこと。スマホを2台用意するか、片方のアカウントはアプリを諦める必要があります。

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ジャパンネット銀行は、これまでのカード型トークンから、アプリのワンタイムパスワードに切り替えました。いわゆるGoogleAuthで、6ケタのワンタイムパスワードがアプリに表示されるので、それを取引画面に打ち込むというものです。慣れた2要素認証なので、わかりやすいですね。

 

楽天銀行は、アプリはそれなりによくできているものの、認証は古い形です。登録済み口座については認証なし、未登録口座の場合は登録メールアドレスにワンタイムパスワードを送付する仕組みです。さらに、リスクベース認証で、セキュリティカード(乱数表)を使った番号入力が必要になります。汎用性はあるのですが、セキュリティカードが必要になったときは意外とやっかいです。

 

ソニー銀行はスマホアプリでワンタイムパスワードを表示する仕組みのようです。ジャパンネット銀行と同様ですね。実際に振込をしたことがないので、詳細は不明です。

 

auじぶん銀行は、取引を行うとじぶん銀行のスマホアプリに通知が行き、そこで認証すると実行されるものです。いわゆるFIDO認証と同じ流れですが、WebサイトではFIDOとはうたっていません。

 

イオン技能は、登録先メールアドレスにワンタイムパスワードを送付する方法か、スマホアプリでのワンタイムパスワード表示の方法のようです。実際に振込をしたことがないので、詳細は不明です。

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新生銀行は、汎用の認証アプリであるSymantecの「VIP Access」を使います。GoogleAuthのワンタイムパスワード表示と、FIDO的な認証が可能なアプリで、新生銀行では振込を行うとプッシュ通知が届き、承認すると実行されるFIDO的な動きをします。

 

まとめるとこんな感じです。

  • 住信SBI アプリへのプッシュ(FIDO認証)
  • ジャパンネット銀行 アプリワンタイムパスワード
  • 楽天銀行 メールワンタイムパスワード
  • ソニー銀行 アプリワンタイムパスワード
  • auじぶん銀行 アプリへのプッシュ
  • イオン銀行 メール/アプリ ワンタイムパスワード
  • 新生銀行 アプリへのプッシュ

使い勝手としてはアプリへのプッシュが最も快適です。ただし、スマホアプリを使った認証方式は、機種変更の際などに、スマホ登録の解除を操作する必要があり、場合によってはコールセンターとやり取りする必要があるのがけっこう面倒です。そういう意味では、メールワンタイムパスワードがもっとも汎用的だともいえます。

振込手数料無料回数から見た選択肢

さて、振込手数料の面から総合的にどの銀行がよいか評価してみましょう。世の中には振込をほとんどしないという人もいるので、下記のような前提です。

  • 月間少なくとも5回は振込する

まず、絶対的な振込無料回数でいえば、楽天銀行は候補から外れます。さすがに3回は厳しいです。

 

ほかは無料5回は可能なのですが、そのための達成難易度に大きな違いがあります。まずジャパンネット銀行は無理です。3000万円をここに入れておく理由はありません。ソニー銀行も500万円は大きく、住宅ローンをここで組んでいる人以外には選ぶ理由がない感じです。

 

イオン銀行は、もしかしたらありかもしれません。150点をどうやって達成するのか、パズル的な感はありますが、リアリティがないわけではありません。

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容易だといえるのは、住信SBIと新生銀行になります。住信SBIは裏技的なランクアップ方法がけっこうありますし、新生銀行もクレカ登録や投信積み立てなど、いろいろな方法があります。

  • 住信SBI 無料回数7回〜 ランクアップ容易 +(アプリプッシュ)
  • じぶん銀行 無料回数8回〜 ランクアップ比較的容易 +(アプリプッシュ)
  • 新生銀行 無料回数10回 ランクアップ比較的容易 +(アプリプッシュ)
  • イオン銀行 無料回数5回 ランクアップのやりようあり

これで振込に関する評価も完了しました。前回のATM評価を踏まえて、新生銀行の後継銀行を決めていきたいと思います。

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