SBI証券のクレカ積み立て開始と、三井住友ゴールド(NL)の100万円修行のコンボのため、メインのクレカが三井住友カードになっています。となると、貯まっていくのは「Vポイント」になるわけですが、Vポイントはどう使うのがいいのでしょうか。
Vポイントの特徴
Vポイントは三井住友グループが始めた共通ポイントサービスです。1ポイント1円相当というのは一般的なポイントと同じ。三井住友銀行を利用したり、三井住友カードを利用すると貯まります。
多くが、携帯キャリアが主導する「dポイント」「Pontaポイント」「楽天ポイント」「PayPayボーナス」に集約される中、位置づけが最近微妙な「Tポイント」があり、そこにグループ共通ポイントとして登場した感じです。
さて、ポイントはポイントのまま運用できれば利益に対して税金がかからないといったメリットもあるのですが、現状Vポイントはポイント運用サービスがありません。また、ポイントの送付もできませんね。
また有効期限がカードの種類によって異なるという、ちょっと不思議なポイントです。
ただし、複数枚のカードを持っていても名義ごとに合算管理しているのはちょっといいところ。Tポイントにも見習ってもらいたいところです。ただ、三井住友カードと三井住友銀行のポイントを合算するには「ポイントおまとめ手続き」が必要です。事業者本意のアカウント体系なわけです。
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Vポイントは何に使えるのか
さて、貯まったポイントは何に使えるのでしょうか。ざっと書き出すと次のようになります。
- Vポイントアプリのバーチャルプリペイドカードにチャージ
- Visaプリペ(かぞくのおさいふ)へチャージ
- キャッシュバック
- 他ポイントへ移行
- 銀行の振込手数料に充当
- 景品やギフトカードに交換
- Vポイントモールポイントへ移行
いやはや、いろいろな使い道を用意したものです。ただし、使い道が多いからといって便利というわけでもありません。
まずVポイントアプリへのチャージは、結局のところ1ポイントが1円相当です。サービス開始直後は、1ポイントを1.2円換算でチャージできるキャンペーンをやっていたので意味があったのですが、1円相当なら利用するメリットがありません。プリペイドカードへのチャージも同じですね。
この中では、キャッシュバックは最良の使い方だと思われます。こちらは後述します。
他ポイントへの移行は、ものによりです。まずはポイント交換先一覧を見てみましょう。見て分かるように、楽天ポイントやTポイント、Pontaポイントなどさまざまに活用できる共通ポイントは、80%相当に減額されてしまいます。等価交換できるのはマイナーポイントばかりなのですが、唯一dポイントだけが、アリですね。
dポイントに変えれば運用もできますし、株や投信なども購入できます。
なお、マイルへの交換は不勉強なのでスキップです。
銀行の振込手数料への充当は、銀行しか使っていないユーザーのためのものでしょう。カードホルダーが選ぶ必要を感じません。
景品やギフトカードへの交換はどうでしょうか? 下記のとおり、交換手数料に500ポイントを取られます。一応、有効期限を伸ばせることになるので、奥の手の1つではありますが、キャッシュバックの選択肢もある以上、これを選ぶ理由はあまりありません。
では、オンラインギフ
トカードへの交換はどうかというと、こちらも80%に減額されてしまうという体たらくです。
最良の選択肢、キャッシュバック
というわけで、Vポイントの利用法については現状キャッシュバック一択です。1ポイント1円で計算されるので、まさに最強です。
これは、クレジットカードの支払金額にポイントを充当できるというものです。唯一の注意点は、支払金額が少ないと充当仕切れないという点です。多くのキャンペーンでは、余った充当分は銀行口座に振り込まれるのですが、Vポイントの場合は翌月繰り越しになります。そして、有効期限は3カ月なので、それを過ぎると失効してしまいまます。
なぜキャッシュバックが最強なのか。それはクレジットカードの支払い額がある前提ですが、現金として払い戻されるのと同様だからです。
何度か書いたとおり、ポイントにはポイントならではのメリットがあります。ただし、ポイント運用もできないVポイントでは現金化が最良。そして、最も現金化に近いのがクレジットカードの支払い充当というわけです。
このキャッシュバックはVpassアプリなどにログインして、「ポイント交換」を選び、手動でキャッシュバック設定をしなくてはなりません。救いは、1ポイント単位で設定できること。余さずポイントを有効活用できるわけです。
2022年春、Vポイント投資
なお、2022年5月には、SBI証券でVポイントを使った投信買付が可能になる「Vポイント投資」サービスがスタートする予定です。ここに至れば、買い付けた投信を売却すれば現金になるわけで、実質的に現金化が実現するともいえます。
ただしポイントを使って買い付けて売却する場合、一時所得に該当してしまうので、要確定申告となります。これはちょっとやっかいで、クレカの支払金額に充当(割引扱い)のほうがいいですね。
キャッシュバック以外の選択が良い場合
というわけで、今後貯まるであろうVポイントについては、クレカ支払い充当が最良という結論です。ただし、いくつかの場合、異なる選択をしたほうがいい場合があります。
キャンペーンです。Vポイントアプリが登場したときに、20%増量キャンペーンがありました。これは、Vポイントが1.2倍の価値としてチャージできたわけで、かなりおいしいキャンペーンです。
またdポイントは定期的に増量キャンペーンをやっています。ほかのポイントからdポイントに交換すると15%ほど増量してくれるというもので、これも交換するだけで15%価値が増すという錬金術です。Vポイントとの交換がどうなるかは不明ですが、これもワンチャンありますね。
ポイントは、法的にフリーダムで、景表法の制約しか受けません。そのため、20%くらいの増量は簡単に行えるというメリットがあります。Vポイントは生まれたばかりなので、これからも続々とキャンペーンを行うでしょう。それを考えると、無理にキャッシュバックしてしまうのではなく、ポイントとして取っておくというのも一つの考え方だと思います。