ひさしぶりに、家計簿の内容を分析してみたいと思います。2021年の1-6月を対象に、費目ごとにどのくらいのコストがかかっているかを、それぞれ見ていきます。肌感覚としては、さして変わらぬ生活をしているのでコストは変わっていないような気がしていますが、実際の数字で確認することも大事ですね。
生活コスト全体
まずは生活コスト全体から。21年上期の生活費は、20年と比較して5%減少しました。18年からで見ると20%も減っています。いくつかの要因はありますが、案外生活コストが下がっているものですね。
費目別の比率
それでは生活コストを費目ごとに見てみましょう。全体構成は次のようになります。
最大のコスト項目は住居費です。僕の場合、都内賃貸暮らしなので、まぁこんなものかな。実に35%を占めています。
次に大きいのが教育費です。コストの20%を占めています。このうちの9割は、子どもの塾や学費です。先日、都内で子どもを育てる学業コストが大きいという記事を書きましたが、こうして数字にしてみると、すさまじいものがありますね。
続いて自動車。ただし、先日クルマを買い換えたため、コストは多少減っています。クルマのコストについては、車検が2年に1度あったり、数年に1回の頻度でタイヤ交換があったりとなかなか年単位では比較が難しいのですが、おそらく2割くらいは減っている感じです。
続いて「特別」です。こちらはほぼ全てが家電の購入です。PCを新調したのと、10年ほど使った食洗機の買い換え、その他細かなものがいろいろと入っています。
食費は、2020年比で25%減、2018年比では55%減と大きく減りました。こちらの要因は2つあります。1つは、もちろんコロナによる外出機会の減少です。お昼ご飯は基本外食だったのですが、それがほぼゼロになりました。2つ目は、19年くらいから本格化させた優待クロスです。時期にもよるのですが、さまざまな食材が届くようになり、買い物の機会が大きく減りました。
大きく減少した費目
さて、では費目別に見た場合に最も大きく減ったのは何か。それはもちろん「交際費」です。20年対比で89%減、18年対比では93%減となりました。度重なる緊急事態宣言で、まったく会食の機会がなくなってしまいました。これはこれでとってもさみしいものです。
ぼくの法人ゴールドカードには、「招待日和」サービスが付帯していて、2名以上で食事すると1名分サービスとなっているのですが、これ、全く、一度も使ったことがないんですよね。最初は、年会費2000円でこのサービスはいい!と思ったのですが、ここまで会食機会が減ると使いようがありません。
続いては「交通費」です。こちらは20年対比で41%減少、18年対比で70%減です。これもよく分かります。だって、外出していないんですもの。
衣服美容も減りました。20年対比で20%減、18年対比で55%減。これもコロナの影響ですね。まったく。
増加した費目
一方で増加したのはやはり教育費です。20年対比で39%増、18年比で11%増加しました。ほんと、節約してFIREしたい!という人は、都内に住むと大変ですよ。
そして水道光熱費も増加です。20年対比10%増、18年対比21%増。これもコロナですね。ほぼ自宅にいますから。
こうやって見てみると、本当にコロナに影響された数年だということがよく分かります。あとはワクチンが普及したあと、果たして消費行動は元に戻るのか? というところ。これは戻る部分と不可逆の部分がありそうです。
趣味でやっているサラリーマンのほうは、コロナを機に完全フリーアドレス化され、出社も必須ではなくなりました。ぼくはもう1年半の間、一度も出社していません。こうなると、「毎朝出社する」という行為自体が消滅してしまったわけで、これはもう元には戻りませんし、戻したいとも思いません。
会食や旅行、衣服などは、もうしばらくすれば復活しそうです。やっぱりこういう行為は人間の本質的な欲求じゃないでしょうか。早くコロナが落ち着いて、飲みに行きたいものです。オフ会いきたいなぁ。