毎月恒例の太陽光発電所の実績です。7月上旬は梅雨で毎日のように雨でした。あらあら。これは発電量はどうなってしまうんだろう? と思ってたら、後半は連日の晴れ。最後の追い込みで、けっこう発電しましたが、いかに?
梅雨の状況
まずは天候と発電量の関係から。当たり前ですが、雨が降れば空は曇りであり、太陽光発電所は大して発電してくれません。7月は前半がずっと雨。1日100kWhなんて日が続き、どうなっちゃうんだ? と思いましたが、後半は良い感じで晴れてくれました。
9日まではぼろぼろ。10日以降は、2日ほど、天候が悪く落ち込んだ日がありましたが、そのほかはほぼ400kWh超えとなり、最終的に上記のグラフに示した白子発電所では、1万kWhを超えることができました。
実は「7月の太陽光パフォーマンス」と書いていますが、各発電所の計測期間は正確に1日〜31日ではありません。下記の図のように、木更津は前半7日間は6月分に算入されていますし、いすみと君津は後半の10日ほどが8月に入る形になります。
後半が晴れた7月で考えると、木更津は有利、いすみと君津は不利ということになりますが、果たして……。
月間発電状況
7月の発電状況は次のようになりました。総発電量は4万5749kWh。5月をピークに、徐々に減少しています。
それでは、各発電所の計画に対する達成率を見ると、下記のように、白子と筑西以外はのきなみ計画を下回りました。特に、いすみと君津の下落が大きいですが、これは先に挙げたように、計測タイミングが関係しているかと思われます。
1号基である木更津発電所は2年目を迎えているわけですが、この7月は前年に対して大きく発電量が伸びました。3月から7月までの発電量を比較すると、21年のほうが6.7%増加しています。ひとえに7月の好調(といっても、計画を下回っていますけど)が効果を発揮しています。
売電とCFの状況
続いては、売電額からローン返済額を引いた粗CF。結構落ち込んで、月間で約30万円となっています。全発電所で黒字となったのはありがたいことです。
発電所評価額
7月の状況をパラメータに入れ込んで、各発電所の時価評価額をアップデートしました。下記のとおり9%の減少です。
5つの発電所の評価額比率は次のようになっています。相変わらず圧倒的な白子。続いていすみです。同じ低圧で、パネルも90kWh前後なのに、けっこうな差が付くモノです。
各発電所の内部投資利回りを表すIRRを見ると、いすみと白子で計画を上回っています。木更津、君津の山の中組はやっぱりちょっと苦しいですね。君津はまだ稼働したばかりなので、ここからどうなるかに注目です。
6号基の石岡発電所が7月末に連系したので、次回はこちらの数字も追加して記事にできるかもしれません。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年7月連系
- 7号基 栃木県 2021年夏連系見込み
FIT単価はいずれも18円。システムのスペックは次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
- 君津発電所 JINKO(97.2kW)/オムロン
- 石岡発電所 Qセルズ(98.8kW)/オムロン
6月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。