FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

仮想通貨レンディング先をNEXOへ移管 金利8%狙う

9月7日のエルサルバドルのビットコイン法定通貨化を巡って、価格が乱高下しました。9月7日に向けてビットコイン価格は570万円まで上昇したものの、7日の法定通貨化に伴いウォレットにトラブルが発生したこともあり、一気に510万円台までの下落となりました。

 

さてさて。このように仮想通貨の価格は大きく変動しますが、仮想通貨投資の面白いのは値上がり益以外にも利益が狙えることです。仮想通貨を預けて金利相当額をもらえる、レンディングです。これまで複数のレンディングを使ってきましたが、今回新たにNEXOへレンディングの場所を移しました。

NEXOとは?

NEXOとは世界初の仮想通貨ローンプラットフォームです。預けた仮想通貨を担保として融資を受けられるサービスですね。それなりに歴史のある欧州のフィンテック企業が運営しており、預けた資産はBitGOなどの保険付きカストディアン(保管業者)と提携しています。というわけで、信頼度としてはトップクラス。

 

そして、最大12%程度の利回りを得ることができます。数量が多くなっても利回りが低下しないのが、BlockFiなどとの違い。といっても、この利回りの仕組みはちょっと複雑なので後述します。

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NEXOの口座開設まで

NEXOはオンラインだけで簡単に口座を開設できます。いつのまにか日本語対応もしており、悩むことはあまりありません。

 

最初にメールアドレスと使いたいパスワードを入力してサインアップします。

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確認メールが届くので、「Verify Email」を押して確認すればログインが可能になります。

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資金の預け入れは「トップアップ(Top Up)」を押します。取引所だとデポジット(Deposit)という表現が多いのですが、ここではトップアップです。すると入金アドレスが表示されるので、このアドレスに送れば完了です。これだけで、あとは勝手に金利が付き始めます。

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金利の内訳

少々やっかいなのが、金利の内訳です。実は、ベースとなる金利は4%。これに様々な条件で金利がプラスされていきます。

  • ベース金利 4%(ステーブルコインは8%)
  • 定期預金 +1%
  • NEXOトークンでの利息受取 +2%
  • ロイヤリティレベルアップ +0.25%〜1%アップ

これを合計すると、仮想通貨で最大8%、ステーブルコインだと最大12%まで金利が上昇するわけです。

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定期預金+1%

まずは定期預金の作成から。こちらは「固定条件」というところから作成することで、定期預金化できます。期間は1カ月でボーナス+1%。自動更新するかどうかも選べます。作成したあとでも、自動更新は停止できます。

 

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NEXOトークン+2%

NEXOトークンでの利息支払いは、+2%のボーナスです。ただし、こちらは詳細認証が必須となります。

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NEXOの認証には3段階あり、引出額などの制約が変わります。メールアドレスのみの「スターター認証」だと、引き出しは1日2万ドルが上限。これが、氏名、住所、携帯を使った基本認証を済ませると、貸出を受けた場合の口座である「クレジットラインウォレット」に限り、引き出しが200万ドルにアップします。

 

さらにパスポートや免許証といった本人確認書類を使い「詳細認証」をクリア(いわゆるKYC)すると、通常の引出額が50万ドル/日に拡大。銀行口座からの入出金も可能になり、またNEXOトークンでの利息受取もできるようになります。

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ロイヤリティレベルアップ+1%

ロイヤリティレベルとは、NEXOトークンを保有することでアップするレベルです。総資産の1%以上のNEXOトークンを保有すればシルバーレベルに、5%以上でゴールドレベルに、10%以上でプラチナレベルになります。

 

レベルが上がると、金利が0.25%/0.5%/1% それぞれアップするとともに、月間の仮想通貨引き出し無料回数が増加します。また、NEXOトークン自体も7%の金利が付きます(最大で12%)。

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実際にEthereumを預けてみた

というわけで、BlockFiからEthereumを引き出して預けてみました。NEXOにはスマホアプリもあり、まずは定期預金による+1%で合計5%のレンディング中です。現在下記のところで仮想通貨のレンディング/流動性マイニングをしており、売買はせずに年間5%くらいのリターンを取っていく計画です。

  • BlockFi ステーブルコイン(8%)
  • Binance BTC/WBTCペア、BNB/ETHペア 7%/9%程度
  • NEXO Ethereum 5%(アップ可能)

仮想通貨自体の暴騰、暴落というのは常にあるものですが、長期で上昇を想定しているなら、こうしたレンディング系のサービスを使って年率5%以上で仮想通貨自体を増やしていくのは簡単です。ステーブルコインであれば、どこでも8%くらいのリターンはあるので、仕組み上の破綻リスクさえ取れるなら安定して稼げるともいえそうです。

レンディング経歴

思い返すと、当初仮想通貨レンディングを始めたのは、米取引所のPoloniexです。2018年当時、Poloniexは板形式で借りたい人と貸したい人をつなぐレンディングサービスを提供しており、3%〜20%程度の利率で貸し出すことができました。板なので、都度誰に貸すかを登録しなくてはいけないのですが、APIを使って最良の貸出先へ自動貸出するボットサービスを利用していました。

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ところが2019年夏に債務不履行問題が発生。レンディング口座の資産が一律16%も減らされるという問題が起きました。幸い、僕はその直前に全額をほかに移していて難を逃れたのですが、レンディングの怖さを思い知ったところです。

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その後、2020年初頭に、GMOコインが新たに始めた「貸仮想通貨」に預けます。なんと最大5%の利率という、スタートキャンペーン中で、良い感じで増やすことができました。

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さらにその後、LINE系の仮想通貨取引所BITMAXがスタートしたレンディングの金利10%キャンペーンに乗ります。

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これが終了した後、今度は2021年の初冬にBlockFiのレンディングへ移行しました。当時の金利は2.5BTCまで6%。EthereumはこのときからBlockFiに置きっぱなしでした。

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しかし、BTCにおいては、BlockFiの利回り悪化に伴い、今度はBTC/WBTCペアをBinance流動性スワップに回すことにします。21年5月のことです。

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このように5%程度のリターンを求めて頻繁にいろいろなレンディング先を放浪してきたのですが、BlockFiの利回りがさらに悪化です。0.35BTC以上だとなんと0.1%、Ethereumは50ETH以上で1.5%です。これではBlockFiに預けておくメリットはないですね。

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というわけで、今回目を付けたのがNEXOになるわけです。NEXO以外にも、FTXに買収されたBlockfolioがFTXアプリと名称を変更して、現在8%金利のキャンペーン中。こちらでも良かったのですが、ちょっとアカウント管理の理解が難しく、分かりやすいNEXOを今回は選択しました。