FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2021年9月の投資成績とポートフォリオ 2.1%の微減

毎月恒例の投資成績とポートフォリオ。9月の成績はどうだったでしょうか? この1カ月、株式は不調。S&P500はジリジリと下がり4%超の下落でした。で、僕のポートフォリオは、というと、全体で2.1%のマイナスとなりました。

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全体は▲2.1%

資産全体は一カ月前と比較して2.1%の減少となりました。このところ非常に好調に増加してきたので、まぁたまには下がるよね? という感じです。

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年間生活費に対する資産額を示すFI倍率は36.1倍となり、まだ余裕がある状態です。

セグメント別リターン

では9月の成績を5つのセグメントごとに見てみましょう。株式、債券、そして太陽光や不動産などのリアルアセット、仮想通貨やゴールドのヘッジアセット、そして現金同等物のオルタナティブです。下記のように、株式が1.9%の下落となる一方で、わずかですが債券は3.1%の増加。そして中国の仮想通貨禁止に端を発した下落でヘッジセグメントが8.5%の減少となりました。

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セグメントごとの資産の比率は次の通り。ヘッジが1ポイントほど比率を減らした以外はさして変化はありません。約半分が株式ですね。

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この比率に応じて加重平均をかけた、各セグメントの総合リターンへの貢献度は下記の通り。まぁ、仮想通貨の下げに引っ張られたという感じです。

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資産全体のセグメント別推移は次の通り。増加も一服といったところでしょうか。

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株式セグメント ▲1.9%

それでは5セグメントのそれぞれをチェックしていきます。まず株式セグメントは1.9%の減少。内訳を見ると、日本のインデックスだけが好調で、ほかは軒並み下落でした。といっても、ぼくは日本株インデックスを株式の中の2.6%しか保有していないので、恩恵はあまりありません。ちなみに、現在勤務先の株式がけっこうな比率あるのですが、これはグロースに含まれています。GAFAの下落を、勤務先株式の上昇がそこそこ補った感じです。

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投資先の比率は下記の通り。さっさと勤務先の株式を処分してしまいたいのですが、売却制限があるのでタイミングが限定されるのが悩みではあります。

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銘柄個別でみると、GAFAの下げが大きく出ました。ほんと、日本株は菅総理退任発表後の上昇で救われています。Facebookは10%も下がったんですね。これはなぜでしょう?

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とはいえ、年初来でみると、日本株よりも海外株のほうが絶好調。Amazonこそ冴えませんが、GoogleとFacebookは上昇の牽引役です。

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債券セグメント +3.1%

資産全体からすると3.8%のポーションしかないのですが、債券セグメントは上昇しました。債券の8割を占めるARCCはさらに上昇し、年初来の含み益は20%を超えてきました。S&P500をアウトパフォームしており、全世界株式に匹敵するパフォーマンス。それでいて年8〜9%程度の配当があるのですから、いい投資先です。

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リアルアセット +1.4%

太陽光と不動産で構成されるリアルアセットは1.4%の増加です。ここは、毎月入金されるCFの伸びと、資産の価値を将来稼ぐであろう利益を割り引いて足し合わせるDCFで評価したものの合計になります。

 

先月との違いでいうと、6基目となる石岡発電所が稼働し、そのDCF評価額を組み入れたこと。これまで簿価上の支払い済み金額を評価値に入れていましたが、これで全部DCF評価にまとまったことになります。

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太陽光発電所のDCF評価額自体は、DCFの計算上、CFが出て売電期間が1カ月減るわけで少しずつ減少します。そこに新たに石岡発電所が追加されたため、全体としては増加となりました。

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不動産のDCFはわずかに上昇しましたが、これは太陽光と違って、売却時に利益が見込めるからです。つまり、毎月の家賃収入が、CFと借入金返済(元本+金利)に回っていて、この元本部分の支払いはキャピタルゲインの含み益となることが要因です。

 

ただ、現在空室が1室あり、これはDCF計算には反映させていません。DCFでは想定年間空室率をパラメータに入れて、計算をしています。

ヘッジセグメント ▲8.5%

ヘッジセグメントは8.5%の減少となりました。一応、このセグメントの月次リターンを振り返ると次のようになっていて、年初来ではまだ94.9%のリターンです。

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何が落ちたのか?というと、すべてが下落です。金は1.3%の下落ですが、Bitcoinは7.7%の減少。アルトコインの下げ幅はもっと大きいですね。

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ヘッジセグメントの内訳の推移を見ると下記のようになっていて、ベースロード電源のように安定しているゴールド、そして状況によって増減著しいクリプトが乗っています。そこそこ保有量が多い中だと、Ethereumの増加が著しいでしょうか。

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仮想通貨は保有するだけでなく、運用も行っています。先月は、利回りが急減したBlockFiからEthereumをNEXOに移動してレンディング継続。また、本日はBitcoinもBlockFiからNEXOに移動しました。

  • BTC/WBTCペア Binace流動性スワップ
  • ETH/BNBペア  Binace流動性スワップ
  • BTC       BlockFiレンディング
  • ETH       NEXOレンディング

流動性スワップはIL(インパーマネントロス)によって、ペアとなる通貨間での増減起きるのですが、これも加味した通貨量の増減は下記のようになりました。

  • BNB 4.15%の増加
  • BTC(WBTC含む) 0.06%の増加
  • ETH 0.59%の減少

ゴールドは不調です。このところジリジリ下げており、年初来のリターンは1.86%まで減少しました。

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オルタナティブ ▲0.1%

現金および現金同等物、また両建てなど価格変動を基本的にヘッジした短期取引を行うオルタナティブセグメントは0.1%の減少でした。といっても、9月の優待クロスにかかったコストが反映されている一方で、優待が送られてくるのは数ヶ月後。さらに送られてきた優待は生活費に回してしまうので、基本的にはここは減る一方ではあります。

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それでもプラスのリターンが出ているのは、キャンペーンでシコシコと稼いでいるのと、USDTとUSDCというステーブルコインのレンディングで7%超の金利を得ているからでしょうか。

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さて、通貨別の状況です。ドル円は急速に円安が進み、ここ数年で最も円安水準に。資産の円比率は50%を回復しました。円安効果だけで、0.56%の資産押し上げ効果があったので、為替の影響を除くと資産の減少幅は2.7%程度だったということです。仮想通貨の比率は多少下がったものの、それでも11.6%。感覚的には10%くらいが心地良いかな?とは思っています。

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インカムゲインCFの状況は下記の記事にまとめています。

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今後の方針

最後に今後の方針です。9月の優待クロスに使った資金がまだ完全には復帰していないので、現金がどのくらいになるかを見極めてですが、現在考えているのは下記です。

  • NEOBANKの円預金金利10%キャンペーンにのっかる
  • SUSTENのグリーンファンドへの投資
  • 余ったらステーブルコインに替えてレンディング

NEOBANKの10%金利キャンペーンは、本日実施予定。SUSTENは余った資金で投資です。それから、そろそろ考えておかなくてはいけないのは、税金対策です。今年は、勤務先の株式売却を行ったため、けっこうな確定利益が生まれています。この課税所得をいかに減らすが焦点で、そのためには何かしら確定損失を作らなくてはいけません。

 

12月は優待クロスがあるので、10月と11月の資金に余裕があるうちが実施のタイミング。ボロ株クロスの切り上げ節税は額がたかが知れているので、ここはやはり両建てによる利益先送りを試したいところです。日経平均が多少荒れているので、まずは少額で、先物売り、現物買いあたりをやってみて、日経平均が下落してくれれば御の字。こんなことを試してみようと思っています。

 

各セグメントは以下の目論見書に従って運用しています。

また計算上の注意点は下記です。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【前回8月のポートフォリオ】

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