FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021にVTを投票しました

f:id:kuzyo:20211106174925j:plain投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021に投票しました。投票した場合、証跡としてブログにエントリを用意する必要があるので、こちらがそれになります。

ぼくはインデックスブロガー

マルチアセットに分散して投資していて、かつたまにデリバティブにも手を出すぼくですが、一応、インデックス投資家を自認しています。

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インデックス投資家の思考法にはいろいろなタイプがあると思いますが、ぼくが考える最も重要な考え方は「分散」です。複数の銘柄に投資先を分散すると、全体のリスクから非システマティックリスクを取り除くことができ、市場そのもののリスク=システマティックリスクだけに絞ることができます。

 

投資成績は、一般にリスク当たりのリターン=シャープレシオで表すことができ、これをロジカルに向上させられるのは「分散」以外にないわけです。

なぜインデックスか?

ただし、単に非システマティックリスクをなくすだけであれば、20銘柄くらいに分散すれば十分だとも言われています。ではなぜ、市場に含まれるほぼすべての銘柄に投資するインデックス投資なのか?

 

それは、セクターごとの偏りをなくし、規模もばらけさせた上で、地域も分散させるのは、インデックスを買うのが最も簡単だと思うからです。自分で銘柄を選んで投資すると、どうしても銘柄選択についての自分の視点が入ってきます。よほど確信のある投資先ならともかく、分散のために銘柄を入れなくてはならないというのは本末転倒です。

 

そのために、資産の多くをインデックスに投資した上で、自分が成長を確信する銘柄については追加で個別投資する、いわゆるコア・サテライト投資をメインにしています。

なぜVTか?

では、なぜただいま絶好調の米国株インデックスではなく全世界に投資するVTなのでしょうか? こちらの記事でも書きましたが、

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

というわけです。米国株のウエイトを落とすほど、米国の失墜を確信しているわけではありません。どちらかというと、地域別には米国はオーバーウェイトです。ただし、100%米国のベットする気にはなれません。

 

ちなみに、全世界に投資するならVT以外にも「eMAXIS Slim 全世界株式」、いわゆるオルカンもあります。こちらはほぼVTと同じように全世界に投資できながら、信託報酬0.111374%という超低コストを実現した投信です。VTの経費率は0.18%なので、すでにVTを下回っているともいえます。

 

ただし、投信には信託報酬以外にも隠れコストが必ず発生することには注意が必要です。金融庁も「これはどうなの?」と業界全体の傾向を公表していますが、実際のコストはもっと高いのです。

 

こちらの調査によると、eMAXIS Slim 全世界株式の実質コストは0.189%。実際にはVTのほうが低コストなのです。

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【2021年 最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?|投資信託おすすめ比較[2021年]|ザイ・オンライン

 

投資信託は、1円単位で購入できるため、NISAなどで非課税枠をぴったり使うのには最適です。また、このようなファンドの場合、分配金が発生せず、自動的に再投資に回されます。分配金への課税を先送りにできるだけでなく、NISA口座においては外国税額対策としても有用です。

 

いろいろなメリットのある投信ですが、先の隠れコストのように、不透明な部分があることが、個人的には納得感がありません。コストがかかるのは分かるのですが、ならなぜ開示しないのか? と思うわけです。この点、VTのような上場投資信託=ETFは極めてシンプルでクリアです。金融商品にはこうした姿勢が必要だと思います。

 

ちなみにVTのベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス、eMAXIS Slim 全世界株式はMSCIオールカントリー・ワールドインデックスをベンチマークにしており、少々含む銘柄などに違いがあります。

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