前回の記事から半年経って、またしてもクレジットカードのポートフォリオが大変革しました。2021年冬の状況をまとめておきます。
iPhoneのApple Payが主軸に
前回からの大きな違いでいうと、iPhoneのApple Payに搭載したカードをよく使うようになったことです。それにともない、サイフに入っているカード枚数が激減しました。
主に還元率で利用カードを変えており、下記の用途で利用しています。
- コンビニ、マクド 三井住友カード(NL) 5%還元
- QUICPayが使えるところ セゾンアメックス 3%還元
- nanacoが使えるところ nanaco 2.7〜3.2%
- iD決済 TOYOTA Wallet 2.7%
- 交通系 モバイルPASMO(Apple Watch)/モバイルSuica(iPhone)
サイフの中には主に2枚。リアルカードの6gramは還元率は2.5%相当ですが、プリペイドカードということもあって、利用できない場所も多いため、もう1枚の持ち歩きは必須です。
- 6gramリアルカード 2.5%
- LINEクレカ 2%
スリムになったサイフの中身
これらの結果、サイフの中は数年前とは比べものにならないくらいにスリムになりました。現在入っているのは次のカードです。
- 6gramリアルカード
- LINEクレカ
- 免許証
- 保険証
銀行カードは、住信SBIネット銀行を生活費決済銀行にしてからスマホATMで完全に間に合うようになりました。そもそもキャッシュレス対応店舗が増えて現金があまり必要でなくなりましたし、必要なときはセブンかローソンで下ろせるので十分です。
もう1つ、ついにエンボス付きカードがサイフから消えました。ボコボコとした印字はサイフの厚みを増やすので本当に嫌だったのですが、クレカもエンボスレスでキャッシュカードもないので、すっきりです。
裏側ではTOYOTA Walletが中継点
Apple Payのカードをほぼメインで使うようになり、その裏側の仕組みはちょっと複雑です。だいたい、エポスゴールド→Kyash→TOYOTA Walletを経由して、交通系電子マネーにはチャージしています。
nanacoや6gramの場合は、エポスゴールド経由(えらべるショップ付き)で還元取りですね。
この問題点は2つあって、
- 事前チャージになるので、マネーが退蔵されてしまう
- マネーフォワードMEに連携できないので、支出管理が面倒
というところがネック。コンマ数%の還元を増やすために管理の手間をかけるのもどうなのか? という思いもあるので、そのうちまたシンプルにLINEクレカに集約するかもしれません。とはいえ、LINEクレカも2%還元は2022年4月30日までですので、半年後のフォーメーションはどうなるか分かりません。
3証券で毎月5万円積み立て
持ち歩きではありませんが、3枚のクレカを使って毎月5万円ずつの投信積み立てです。tsumiki証券へはエポスゴールドから、SBI証券へは三井住友ゴールド(NL)から、そして楽天証券へは楽天カードからですね。
特にエポスゴールドは、年間利用額100万円で1万円分のポイント還元ですので外せません。12カ月で60万円、残り40万円を上記のプリペイド/電子マネーチャージで賄うという計画です。
なぜApple Payに三井住友カード(NL)を登録し、ゴールドカードは積み立てだけに使っているかというと、引き落とし口座を分けるため。三井住友カードは日常生活費決済なので、生活費口座から引き落としており、三井住友ゴールドは積み立てなので投資講座から引き落としています。
楽天カードも楽天マラソンの際などにふるさと納税や日常の買い物も行うので、2枚目を用意してもいいかも。確かに引き落とし口座を分けられるのはメリットです。
保険対策
保険対策は前回と同様です。エポスゴールドの旅行保険は最高クラスですし、そのほか保有のみの年会費無料ゴールドカードもあるので、この点はほぼマックス値。
スマホ保険(修理代3万円)はミライノカードGOLDを使います。年会費無料にするための手間はあるものの、保険が付いてくるのは美味しいカードです。
今後の見通し
基本的に還元率メインでクレジットカードを考えた場合、新しく市場に参入してきたところか、他のシェアを取りに来たカードが強めになる傾向です。いまは、資金移動業各社の後発組がプリペイドカードで利用促進を行っているタイミングなので、TOYOTA Wallet、6gramなどが大盤振る舞いですが、これは早晩還元は見込めなくなるでしょう。
逆に、投信積み立ては一度始めたら止められない仕組みなので、少なくとも1%還元は今後も継続すると思われます。
一般クレカでいうと、ナンバーレスに伴うデザイン刷新のタイミングにあり、セゾンカード、三井住友カードなどがリニューアルとともにキャンペーン的に好還元施策を打ってきました。ただ、最も保守的なJCBが最後発としてリニューアルをしてきましたので、そろそろこちらも終わりでしょうか。
米国の例を見ると、一律還元で大盤振る舞いしてインパクトを与えた後は、店舗ごとの個別化、ユーザーごとのパーソナライズに還元手法も舵を切ると考えられます。PayPayがまさにその王道どおりの流れを進んでいます。
今後の還元のダークホースとしてちょっと注目しているのが、デビットカードです。国策J−Debitは大失敗しましたが、Visaなどの国際ブランドデビットは、現在絶賛売り込み中で、NFC決済の波のあとはここにキャンペーン合戦がやってくる予想です。