FIer: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIerを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

1月銘柄積水ハウスの研究 優待クロス、逆日歩狩り、配当クロス

1月は優待クロスがショボい月ですが、ちょっと面白い銘柄もあります。積水ハウス(1928)です。こちら、米5kgの優待があるだけでなく、配当額も大きくて1月単月で1.92%。いろいろな攻略法がありそうですが、さて。

積水ハウス基本情報

まずは積水ハウスの基本情報です。

  • 株価 2345円(25日終値)
  • 1月末 中間配当 45円見込み
  • 1月末株主優待 魚沼産こしひかり新米5kg(実勢価格4000円程度) 

過去の逆日歩と権利落ち日の値下がりは次の通り。

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積水ハウスに取り得る作戦

ではこの銘柄からどんなリターンを得る作戦が考えられるでしょうか。ざっと以下のようになります。

  1. 優待クロス (信用売り+現物買い)
  2. 配当クロス (制度信用売り+現物買い)
  3. 逆日歩狩り (一般信用売り+制度信用買い)
  4. 値下がり取り (信用売り 単騎)

優待クロス

まず優待クロスは、現物を買って優待(コシヒカリ)を得て、価格変動を信用売りでヘッジする手法です。コストは売買手数料と信用売りの貸株料。一般信用でやるならリスクは基本的にありませんが、在庫が尽きると行えません。また制度信用でやる場合、配当クロス扱いになります。

 

優待は1000株からなので、コシヒカリを3000円相当とすると、楽天短期一般信用で取得した場合で、利回りは0.096%となります。

配当クロス

配当クロスは、現物を買って満額の配当を得つつ、制度信用で価格変動をヘッジする手法です。制度信用売りの場合、配当全額を支払う必要はなく約85%相当でいいので、配当額の約15%が利益になります。また1000株取得すれば、優待ももらえます。リスクは制度信用売りに伴う逆日歩です。

 

配当は45円なので、25日終値を元に計算すると、100株あたり収益は689円。利回りは最大で0.28%。1000株でコシヒカリを入れ込むと、利益は9891円−逆日歩利回りは0.42%−逆日歩となります。

 

最大逆日歩は100株あたり1920円。1000株だと1万9200円(注意喚起なしの場合)。最大が出ると期待した利益と同額くらいの損失が出ます。ただし、この数年の逆日歩は数百円となっていて、行っても1000円くらいかな?と思うと、逆日歩1万円くらいは見込む必要がありそうです。

逆日歩狩り

これだけ逆日歩が高くなりそうなら、逆日歩狩りはどうでしょうか? こちらは制度信用買いを行い、逆日歩を受け取る手法です。ただし一般信用売りを同時に行い、価格変動をヘッジします。

 

一般信用売りは配当額全額を支払う必要があるため、85%しかもらえない制度信用買いと差額損失が発生します。100株あたりで、689円+売買手数料(信用金利)が確定損失です。

 

つまり、逆日歩が700円を超えれば勝利、下回れば損失という形。ちょうど配当クロスの逆の形になります。

値下がり取り

最後に、値下がり取りです。配当が大きいため、ほぼ確実に権利落ち日には値下がりします。その額は昨年で8300円(権利付き日終値と権利落ち日始値の差、100株当たり)。

 

これを得るためには、制度信用売りすることになります。掛かるコストは、貸株料と手数料。そして配当の85%を支払うことになるので、3825円の支払いです。そこにリスクとして、逆日歩が乗ってきます。

  • 値下がり額 > 3825円+逆日歩+手数料

となれば勝利。昨年ならば、8300円 > 3315円+300円+手数料 となり、勝利でした。

値下がり、逆日歩をどう見るか

さあ、これはそれぞれなかなか悩ましい作戦です。配当と逆日歩、値下がりはそれぞれ関連していると考えられるからです。

 

配当が増加すると、配当クロスを行う人が増えます。つまり、制度売りの需要が高まり、逆日歩も増加するはずです。また配当増加は、権利落ち日の株式の本質的価値の下落を意味しますから、値下がり額も大きくなるはず。

 

というわけで、過去10年の逆日歩、値下がり、配当、配当利回りについて、指数化して推移をグラフ化してみました。まず配当額が増えるのにほぼ連動して配当利回りも増加しています。株価も上昇してはいるのですが、配当ほどの上昇ではないということですね。

 

面白いのは、逆日歩と値下がり額が互い違いに発生しているように見えることです。別の見方では、逆日歩が1年周期で上がったり下がったりしているようにも見えます。これは、昨年の逆日歩を見て「高かったら今年は控える」「低かったから今年はトライする」という動きがあるようにも見えます。

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では、2022年1月の値を推定してみましょう。配当は継続して増加しているので、トレンドの変化はありません。逆日歩は昨年下落したので、今年は上昇し750円程度になるのではないでしょうか。値下がり額は逆に縮小し4000円程度の下落だと予想します。

 

この予想通りになるとしたら、配当クロスの場合、2391円(1000株)、利回りは0.1%。逆日歩狩りなら50円(100株)、利回りは0.02%。値下がり取りは損失になるという計算です。

 

ちなみに、あまり当たらないので有名な日興証券の逆日歩予想だと、発生確率70%、262円(100株あたり)となっていました。さあて、どうしようかな?

 

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