FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

防草シートを太陽光発電所にDIY

太陽光発電所のほぼ唯一のメンテナンスといえば、草刈りです。ぼくの発電所は一部業者に依頼していますが、いくつかはセルフ草刈り。そして今回、防草シートを自分で敷設してみました。

雑草対策のパターン

太陽光発電所では草をどう処理するかがメンテナンス上、重要です。草の背が高くなりパネルに影を落とせば発電量も減りますし、荒れ放題の発電所は防犯上もよくありません。そして、雑草対策はコストがかかる順に次のような方法があります。

  1. コンクリート敷き詰め 1万円/m2
  2. 防草シート敷設    800円/m2(5−10年)
  3. グランドカバー植物施設 500円/m2
  4. 採石敷き詰め     400円/m2
  5. 除草剤散布      10円/m2(年2回)
  6. 草刈り        50円/m2(年2回)

20年間のトータルで、100kW規模の発電所の雑草対策コストを弾いてみます。広さは1500m2という感じでしょうか。

  1. コンクリート敷き詰め 1500万円
  2. 防草シート敷設    240万〜480万円/m2(5−10年)
  3. グランドカバー植物施設 75万円
  4. 採石敷き詰め     60万円
  5. 除草剤散布      60万円
  6. 草刈り        100万円※外注

こう見ると、コンクリートは論外の高さとして、ほかはそれぞれコンプロがあります。グランドカバー植物は、うまく根付けば景観面でも最高だと思い、ダイカンドラとクローバーを一部蒔いてみました。ところが、全然根付かないという問題がありました。

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では、防草シートはどうか? 上記の価格は外注時のもので、いや、自分で張れば意外と安くできるんじゃないか? というのが今回の話です。

シート選び

防草シートは、地面にシートを張って雑草が光合成できなくするものです。農地でもよく使われています。今回は、一般的な防草シートを購入して、発電所に敷設してみました。

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どのくらいの光を防ぐかという遮光率は、メーカー回答で99.98%(メーカー試験成績証明書)だそうです。135グラム/m2ということで、一般的な防草シートの70%増の重さ。つまり、光を防ぎ長持ちするとうたっています。

 

防草シートは透水性があるかどうかも大事です。これは上に水がたまらず抜けるかを表しています。斜面はともかく、平地の場合、水が抜けていくことも重要です。

今回、この2mx50mを買いました。広さにして100m2。1万2000円程度だったので、平米単価は120円です。ざっくり、50円台から商品はありますがそれは最安価格帯。100円〜500円のラインが普通価格帯で、単価800円超の高級品もあるようです。

 

ここに、U字ピンを1mおきに打っていきます。先の50mのシートに対し、ピンが100本必要な感じです。

さて、これでコストはどうなるでしょうか。シートとピンで約1万5000円。敷けるのが100m2なので、平米単価は150円になります。先の業者に敷設まで頼んだ場合の平米単価800円と比べると激安ですね。

 

1500m2すべてに敷き詰めても、22万5000円です。5年もったとして、4回張り替えても100万円未満。これは草刈りを外注に出すコストと同等くらいです。

張ってみた

というわけで、テスト的に1ロール購入して敷設してみました。ビフォアアフターは下記の感じ。

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ポイントは、敷地全面に敷き詰めることを最初から諦めて、草が伸びて刈る必要があるパネルの前の敷地だけに敷設することです。この発電所では幅2メートルがぴったりでした。

 

ピンは1mおきにこんなふうに打っていきます。どのくらい手間がかかるかと心配しましたが、50mを敷設してピン打つだけなら30分もかかりませんでした。シートがそこそこ厚みがあるので多少の風ならまくれませんし。

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前処理として、下の草を再度刈り込むほうが時間と手間がかかりました。これ、発電所ができてすぐ、草が生える前にやるべきですね。本当は。

発電所1基あたり、300m2で足りる

プロに頼むなら敷地全面に敷き詰めることになるのでしょうけど、DIYでやるならパネルの前だけでも十分です。どうせ草刈りだって、この部分をメインで刈るのだし。ざっくり試算すると、2m x 50mのシートが3ロール、合計300m2あればすべてのパネルの前に敷設できそうです。

 

となるとコストはわずか4万5000円。いったん草刈りしてしまえば、あとは敷設はまぁまぁ容易です。これはいいですね。FIT期間の20年間で4回張り替えたとしても、20万円。これで年2回の草刈りがほぼ不要になるならみっけものです。

 

ただし、下記のような懸念もあります。

  • 本当に4〜6年持つのか
  • 風でめくれないか
  • 下から草が生えてきて突き抜けないか

まぁこれはやりながら見ていくしかありませんね。

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