FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ビットコイン、もとい仮想通貨が全部暴落

いやぁ、仮想通貨の全面安がすごいですね。ビットコイン自体はジリジリと値を下げていて、直近の安値は実に331万円。昨年の安値を割り込みました。1年間では41%の下落、最高値だった735万円に対しては55%の下落です。

アルトコインは全面安

もっと惨劇なのはアルトコインです。下記は国内取扱主要アルトコインのチャートですが、軒並み15〜20%安。ちなみにこれは直近24時間の下げです。なかなかにハードですね。

グローバルなコインだとどうか。価格が安定しているUSDT、USDC、BUSDはステーブルコイン。ほかだと、軒並み大きな下落に見舞われています。特に一週間の下落を見ると、ビットコインやイーサ、BinanceCoinでも30%くらい下げている状況です。

USTとLUNAの壊滅

特にやばかったのは、今回の下げの一因ともいわれるテラUSD(UST)と、その準備通貨であるテラ(LUNA)でしょう。ステーブルコインであるはずのUSTは、完全にドルペッグを外れ、現在0.62ドル。

 

そしてなんといってもLUNAです。4月には90ドル、つまり1万10000円以上で取引されていたこのコインは、一時、時価総額ランキングで10位に入っていました。ところが、5月10日からの急落で、現在の価格はなんと0.034ドル。7日間で99.96%の下落です。

なかなかこれだけの下落はありませんね。凄まじい。

クリプトとレバナス批判が出てくるけれど

時を同じくして、レバナスもいい感じに下落しています。21年11月の設定時1万円だった基準価格が、現在は5117円。49%下落で、ほぼ半値になった形です。

こうした状況になると、ビットコインにせよレバナスにせよ、「インフルエンサーに騙された。絶対に許さない」という人が現れます。ビットコインやレバナスを勧めてコミッションが入ってくるとかならともかく、勧めたやつが悪いというのは、自己責任云々を超えて逆恨みだと思うのですが、相場が下落するたびにこういうことが起きるので、いやはや有名人にはなりたくないものです。

 

僕自身はレバレッジインデックスは保有していませんが、資産形成においてはレバレッジをかけた運用はかなり有効ではないかと考えています。ただしそれは、今回のような下落時に大きく損失を受けるということを前提としてです。「償還リスクがあるじゃないか!」と言われればそのとおりなので、実際にやるなら投信ではなくS&P500とかの主要インデックスの先物とかディープITMのオプションとかを使うとは思いますが、長期保有で最も効率よくリターンを上げるならレバレッジインデックスです*1

 

インデックス投資を信奉していて、でもそれにレバレッジをかけるのは否定するなんて、僕からすればインデックス投資が何なのかを理解していないのではないか? とか思ったり。単にマイルドな投資がお好みなら、国債を買えばいいんじゃないでしょうか。

 

仮想通貨にしても、5割くらいの下落は余裕の想定内です。下記の2017年からのビットコインのチャートを見て、何を感じるでしょうか。5割下落? そんなのはしょっちゆうあります。

17年のバブル崩壊の際には、約2万ドルで天井を付け、1年後には3200ドルまで落ち込んだのです。最もマイルドな動きをするビットコインでこれですから、アルトコインなんてもっと激しい。

仮想通貨を投資先に選ぶというのは、こうしたボラティリティを受け入れた上で、長期的なリターンを取りに行くということです。大きく下落したと騒がれても、2021年より前にビットコインを購入した人は、全員まだ含み益だという事実を忘れてはいけないでしょう。

 

株価が大きく下落しても、それはたまたま厳しいタイミングが来ただけの話で、5年10年単位で世界経済が成長していることは変わりなく、それはつまり下がった分を余裕で取り返して、再び株価も成長軌道に乗る日が必ず来るということです。つまり、ことインデックス投資については根本的な考え方にダメージを与えるような出来事は何一つ起きていません。

 

同様に、仮想通貨についてもこのくらいの変動はよくあるもので、デフレ方向のトレンドを持ち、基本的に価値が増加するというビットコインの根本には全く影響がありません。また、ワールドコンピューターとしてさまざまなアプリケーションを分散型で動作させるというイーサリアムのコンセプトも、進みこそすれ何らダメージを追っていないのです。

 

アルトコインについては個別株と同じでたまに倒産したり、壊滅的なダメージをくらうものも出てくるでしょう。しかし、メインストリームの特にビットコインとイーサリアムについては、長期で見れば価値増加のシナリオしかないのです。

 

そんなわけで、できれば買い増ししたいなぁなんて思いつつ、株も仮想通貨も、想定リスクに対してオーバーウエイト気味なので、どちらかといえば、少し戻したときにリバランスしたいと思っている今日このごろです。

 

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*1:もちろんロスカットにならないような比率と資金管理は必要です。それから減価ガーという人は、CFDとか先物はレバレッジかけても減価しないということ、また一方向へ動く相場なら減価ではなく増価することを思い出してほしいところです。