クレジットカードの還元最大化を目指す道のりはたいへん複雑で、かつ数ヶ月で風景が激変します。今回、また変動があったので、この夏の最適解を考察してみました。
auPAY→Revolutルート再開!
なんといってもこれが大ニュースです。いつの間にか、auPAYからRevolutへのチャージが可能になっていました。先程実際にチャージして成功しています。これが一時的なものなのか、ある程度恒久的なものなのかは分かりませんが、ルートに幅が出てきました。
まず幅広くリアル店舗で使える基本ルートから。下記のルートで2%還元です。
三井住友ゴールド(NL)Mastercard(1.5%、年100万利用)
↓
au PAY(0.5%)
↓
Revolut
最後の出口はRevolutでなくても、au PAYプリペイドでもいいし、MIXI Mでもかまいません。ただ、auPAYプリペイドにはICチップがないし、MIXI Mはプリペイドとしてガソリンスタンドとかホテル、サブスクで利用できないといった利用の制約があります。
ところがRevolutは、ガソリンスタンドでもいくつかのサブスクでも利用可能。3Dセキュアにも対応しています。利用用途が広いので、安心感があります。
そして、下記のルートを使うとPayPayでも2%還元になります。街の小規模商店などだと、「PayPayしか使えない」という店がけっこうあるので、このルートは比較的重要です。
三井住友ゴールド(NL)Mastercard(1.5%、年100万利用)
↓
au PAY(0.5%)
↓
Revolut
↓
PayPay
ちなみに、僕の場合は税金含めて2%還元のリクルートカードプラスを保有しているので、RevolutはPayPayを出口としたルートしか使うことはないでしょう。
モバイルSuica/PASMO 2.7%
普段の決済では、実はモバイルSuicaとPASMOを使うのがけっこうな高還元です。ルートは次のようになります。
三井住友ゴールド(NL)(1.5%、年100万利用)
↓
Kyash(+0.2%、月10万円上限)
↓
TOYOTA Wallet(+1.0%)
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モバイルSuica/PASMO
この方法の利点は、ルートスタートのクレカとして三井住友ゴールド(NL)Visaを使えることにあります。SMCC Visaはau PAYへのチャージができません。年間利用金額によりますが、三井住友ゴールド(NL)Mastercardの利用は還元率が最大になる年間100万円に抑えておきたいところ。そしてau PAYチャージルートが汎用的なので、できれば全額をau PAYチャージに使いたいのです。
SMCC Mastercardをau PAYチャージ専用として年間100万円使うなら、別のルートにはSMCC Visaを使うということです。
モバイルSuica/PASMOはリアル店舗で対応しているところが多く、決済が手軽なのも素敵です。唯一問題は、物販に使った場合に店舗名などがデータとして取得できず、後でマネーフォワードで履歴を取得したときになんだか分かりにくいといったところです。
Amazon 4.2%還元
上記ルートの応用によって、Amazonでの買い物を4.2%還元にもっていけます。
三井住友ゴールド(NL)(1.5%、年100万利用)
↓
Kyash(+0.2%、月10万円上限)
↓
TOYOTA Wallet(+1.0%)
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モバイルSuica/PASMO
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このルートでは、Amazonのギフト券チャージ画面から購入したときに、支払い画面で「その他の支払いオプション」の「コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い」を選ぶことで、モバイルSuicaで支払いができるようになるという仕組みです。
税金 2%還元
最後に税金です。税金には2つのルートがあって、1つ目はau PAYでそのまま支払う方法です。自動車税などを、請求書のコードを読み取って支払えます。さらに0.5%の還元もあるという太っ腹ぶりです。
三井住友ゴールド(NL)Mastercard(1.5%、年100万利用)
↓
au PAY(0.5%)
とはいえ、すべての自治体がau PAY支払いに対応しているわけではありません。そこで使うのがnanaco/WAONです。au PAYからモバイルnanaco/モバイルWAONにチャージし、セブン-イレブン/ミニストップに請求書を持っていき、支払います。
三井住友ゴールド(NL)Mastercard(1.5%、年100万利用)
↓
au PAY(0.5%)
↓
モバイルnanaco/モバイルWAON
このときモバイルnanaco/モバイルWAONのポイントは貯まりませんが、2%還元で支払えます。税金のクレカ払いでは、0.73%〜1.46%の手数料を取られるので、還元率が大きく低下します。ピュアに2%が還元されるのはありがたい限りです。
金額コントロール
さて、このように夏の高還元ルートを見ると、スタート地点のカードの多くが三井住友ゴールド(NL)Mastercardだということが分かります。au PAYにチャージできるカードの中で、1.5%還元に達する貴重なカードだということです。
ただし問題が2つあります。1つはau PAYへのクレカチャージは月額25万円が上限だということ。そのため、月間で25万円を越える税金を払おうと思うといろいろ工夫が必要になります。
もう1つは、三井住友ゴールド(NL)Mastercardの還元は、年間100万円でMAXとなる点です。これは年間100万円利用で1万ポイントが付与されるから。その先は、0.5%還元でしかないので、別のカードを使う必要があります。
同じく年100万円利用で+1.0%されるエポスゴールド(計1.5%)か、無条件で1%還元されるPayPayカード(Mastercard)などが候補になります。
というわけで、Revolutの復活によってPayPayでも2%還元が普通に使えるようになりました。このあとも、ルート新規開通や封鎖については、随時チェックしていきたいと思います。